「カラー・アウト・オブ・スペース遭遇」　★★～ひたすら意味不明

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2020』の掲載にあたって」

ひたすら意味不明★★

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（2019年／アメリカ・ポルトガル・マレーシア／111分／Color Out of Space） 【　脚本・監督　】リチャード・スタンリー【　原作　】H・P・ラヴクラフト【　出演　】

ニコラス・ケイジ

ジョエリー・リチャードソン

マデリン・アーサー

ブレンダン・マイヤー

ジュリアン・ヒリアード

エリオット・ナイト

トミー・チョン

クオリアンカ・キルヒャー

【あらすじ】

　都会の喧騒から離れ田舎に移り住んだネイサンと妻テレサ、そして3人の子どもたちのガードナー家は、つつましくも幸せな生活を送っていた。

　そんなある夜、ガードナー家の庭に猛烈な光を放つ隕石が落下、それ以来不可思議な現象が起こり始め、謎の生命体が一家に侵食し始める―

【コメント】

　さて、今回行きつけのTSUTAYAで発見したのは、ご存じニコラス・ケイジ主演のSFスリラーもの。原作未読ではあるものの、H・P・ラヴクラフトという作者の名前は、映画を嗜む者としては耳慣れた人物かと思われます。

　そのラヴクラフトのダークな世界観を映画化したということでちょっと興味が沸き、劇場公開当時観に行こうかと迷ったんですが結局スルー。今般レンタル開始ということで、さっそく手に取ってみた次第です。

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　いや～、わけワカンネ～。僕の頭では理解不能、ひたすらに意味不明な展開が続く映画でしたかね～。

　本作がラヴクラフト原作の忠実な映像化だったのか否かは分かりませんが、ストーリーとしては非常にシンプルで、平穏な家庭に突如として隕石が落下、その隕石に付着？していた生命体が徐々に敷地内を占領していき、次第に家族をもむしばんでいく。ピンク色なのか光り輝く明るい紫色なのか、本作の象徴的なものとしてそのカラーがひたすらに印象的な映像だったんですが、もう何がどうなっているのか分からないうえに、一体何と戦っているのかも不明のまま。もしも原作がそんな感じのものだったら、かなり難解な世界観の映像化ということになるんでしょうが、その難解さを本作が見事に映像化しているとは思えない。謎の光に謎の花や昆虫、謎の儀式を行う娘の行動や、合体してしまう母親と息子、ライフル持ってブチ切れるニコラス・ケイジ。すべてが最後まで謎のまま。

　まあ、正直に言ってしまうと、ニコラス・ケイジ主演のB級モノと理解していれば、おおよその出来は想像できるので、こうなることはなんとなーく想像はできていましたが。

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　H・P・ラヴクラフトの作品はかなり難解ではあるけど、その独特の世界観に魅了された人は映画界でも多く、実際、ラヴクラフトの原作「狂気の山脈にて」の映像化を進めていた巨匠ギレルモ・デル・トロは並々ならない意欲を見せていたとのこと。結局は壮大過ぎて暗礁に乗り上げ、その後に『パシフィック・リム』を手掛けたという逸話があるようです。

　ラヴクラフトの忠実なる映像化、名匠の手によって作られた作品を一度は観てみたいものです。

【2020年度 Myランキング】（10/31時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　老眼治したい。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：1917 命をかけた伝令 ★★★★★

　　２位：薬の神じゃない！ ★★★★☆

　　３位：ミッドサマー ★★★★

　　４位：透明人間 ★★★★

　　５位：TENET テネット ★★★★

　　６位：Fukushima 50 ★★★★

　　７位：劇場版鬼滅の刃無限列車編 ★★★★