Quantcast
Channel: そんなことより恋をしろ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」★★★★~『犬神家の一族』を彷彿とさせるミステリーホラー

$
0
0
※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
『犬神家の一族』を彷彿とさせるミステリーホラー
★★★★
(C)映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」製作委員会
 
(2023年/日本/104分)
 
【 監督 】
古賀豪
 
【 原作 】
水木しげる
 
【 声の出演 】
関俊彦

木内秀信

種崎敦美

小林由美子

白鳥哲

飛田展男

中井和哉

沢海陽子

山路和弘

沢城みゆき

庄司宇芽香

野沢雅子

 


 

【あらすじ】

 

 昭和31年、日本。製薬会社であり日本の政財界を牛耳る龍賀一族の当主、龍賀時貞が死去する。

 龍賀製薬を担当する帝国血液銀行の水木は、一族の当主の死の弔いを建前に密命を背負い時貞の娘婿である克典のツテで龍賀一族が住む“哭倉村”へやって来る。

 次期当主が克典であると確信していた水木だったが、時貞の遺言により引きこもりの長男・時麿が当主となってしまう。

 当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、水木は不審者として捕らえられた謎の男と行動を共にすることに。やがて、それは世にも恐ろしい怪奇の始まりだった―

 

 

【コメント】

 

 12月も中盤に差し掛かり、今年の鑑賞作品もあと数本。ラストスパートの時期となりました。

 年末の目玉作品と言えば『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が思いつくんですが・・・観る気がしねぇ・・・ということで、何か目ぼしい作品はないかと物色していたら目についたのが本作。

 言わずもがな水木しげる大先生の代表作であり、昭和から続く日本の代表的アニメ。僕も子供の頃は夢中になって観ていたものですが、大人になってからはとんと観なくなったコンテンツ。そんな本作をなぜ観ようと思ったのかというと、旧知の友人が「これは面白いぞ!おすすめ!」と絶賛しており、何やらネットでも絶賛の嵐。どうやらTVアニメのような子供向けではない内容のようで、それなら観てみようじゃないかと、「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 11月にすでに公開されているものの、座席予約状況を見るとかなりの盛況で、しかもパンフレットはSOLD OUTで重版中とのこと。メルカリでは高値で取引されているという人気ぶりです。

 

(C)映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」製作委員会

 

 なめてました、ごめんなさい。めちゃくちゃ面白かったです!もはや子供向けアニメとタカをくくっていた中、よもやこの歳になって「ゲゲゲの鬼太郎」で心震わされるとは思いもよりませんでした!今年№1のアニメ映画と言っても過言ではないでしょう。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.『犬神家の一族』を彷彿とさせるミステリーホラー

2.子供は見ちゃダメ!

3.そして「墓場鬼太郎」へと続く

 

 本作の何が良かったかって、本作はTVアニメのフォーマットである鬼太郎VS妖怪という子供向けバトルにあらず、まるで金田一耕助の『犬神家の一族』を彷彿(というかオマージュ)とさせる、おどろおどろしくて血なまぐさくミステリアスで奇々怪々、それでいてスケールが大きく、かつ大きな“愛”に包まれたミステリーホラーに仕上がっていること。子供向けじゃないし、間違って子供が観るとトラウマになってしまうかもしれません。

 

 前半はほぼほぼ『犬神家の一族』そのまんまの展開で、戦後間もない日本の片田舎、製薬で一財を成した大財閥の当主の死というオープニングから、複雑な血縁関係、跡目争いで次々と関係者が不可解な死を遂げていくというもの。もうまんま犬神家ですやん。

 だけどそこは水木しげるワールド。後半に行くにしたがって奇々怪々な妖怪的展開にシフトしていき、クライマックスは壮大なバトル展開へと発展していく。のちの目玉のオヤジとなるゲゲ郎のミステリアスなキャラもさることながら、他のキャラ達も引き立っていて実に良い。

 

 この横溝正史ワールドと水木しげるワールドをこうもピッタリとマッチさせた製作陣の発想は素晴らしいの一言。本作の前後こそ今の鬼太郎が登場するものの、本作はとにかく大人向けのミステリー。推理ミステリーと怪奇ホラーを見事に融合させた大人の鬼太郎でしたね。

 

 

(C)映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」製作委員会

 

 映画のラストは2008年にノイタミナで放映されたアニメ「墓場鬼太郎」に続くシーンとなっていて、まだ未見だった僕は俄然観なくてはという義務感に駆られております。

 「墓場鬼太郎」は従来の「ゲゲゲの鬼太郎」と違い、かなりのホラーテイストがある怪奇アニメということなので、動画配信にてさっそくチェックしようと思っている所存です。

 また、願わくば本作のテイストでのシリーズ化を僕は熱望します!ヒットしているし、本作をきっかけに鬼太郎の新たなる魅力に引き込まれた観客も多いと思うので、是非とも新作をお願いしたいところです。

 (願わくば、金田一耕助シリーズのアニメ化も希望)

 

 

【2023年度 Myランキング】(12/10時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中6位(暫定)にランクイン。

 恒例スレが立たないぞ!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

  3位:ザ・フラッシュ ★★★★☆

  4位:ロストケア ★★★★

  5位:ヴィレッジ ★★★★

  6位:鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 ★★★★

  7位:キングダム 運命の炎 ★★★★

  8位:リバー、流れないでよ ★★★★

  9位:翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~ ★★★★

 10位:首 ★★★★

  次点:イコライザー THE FINAL ★★★★

     ジョン・ウィック:コンセクエンス ★★★★

     インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:レジェンド&バタフライ ★★

  3位:クレイジークルーズ(未) ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

非常宣言映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニルパン三世VSキャッツ・アイ(未)パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女スランバー・パーティー大虐殺FALL フォール#マンホールバイオレント・ナイトシャイロックの子供たちアントマン&ワスプ クアントマニアBLUE GIANT湯道別れる決心ミッドナイト・マーダー・ライブフェイブルマンズシャザム!神々の怒りシン・仮面ライダーマッシブ・タレントエスター ファースト・キル生きる LIVINGノック 終末の訪問者AIR エアスマホを落としただけなのに(未)search#サーチ2東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-ナイブズ・アウト:グラス・オニオンTAR ター最後まで行く岸辺露伴 ルーヴルへ行くクリード 過去の逆襲極道統一怪物M3GAN ミーガンワイルド・スピード ファイヤーブーストスパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース大名倒産バビロン東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-ホーリー・トイレットPearl パール君たちはどう生きるか65 シックスティ・ファイブオオカミ狩りミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE逆転のトライアングルトランスフォーマー ビースト覚醒ダークグラスリボルバー・リリープロジェクトX-トラクション(未)ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーバービー三茶のポルターガイストSAND LAND死霊のはらわた ライジング(未)GメンMEG ザ・モンスターズ2呪呪呪 死者をあやつるもの劇場版シティーハンター 天使の涙<エンジェルダスト>ミステリと言う勿れ名探偵ポアロ ベネチアの亡霊忌怪島/きかいじまミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!沈黙の艦隊BAD LANDS バッド・ランズソフト/クワイエット次元大介(未)おまえの罪を自白しろ映画ネメシス 黄金螺旋の謎ザ・クリエイター 創造者バイオハザード:デスアイランドインシディアス 赤い扉(未)ドミノゴジラ -1.0ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービープー あくまのくまさん法廷遊戯マーベルズ先生!口裂け女です!スクリーム6(未)高速道路家族マッド・ハイジ怪物の木こりMEMORY メモリーロスト・フライト劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100

 


 

 

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
映画 ブログランキングへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1593

Trending Articles