「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
「くだらない」は褒め言葉です
★★★☆
(★…1点 ☆…0.5点,★5つで満点)
(2013年/日本/92分)
【 監督・脚本 】
井口昇
【 出演 】
武田梨奈
松崎しげる
須賀貴匡
仁科貴
亜紗美
村田唯
ジジ・ぶぅ
島津健太郎
手塚とおる
津田寛治
【あらすじ】
寿司職人の娘として厳しい修行の日々を送っていたケイコ。
しかし、女であるがゆえの弱点を指摘された彼女は家を飛び出し、寿司が名物の温泉旅館“刈之湯ホテル”の仲居として働くことになったものの、同じ仲居からのイジメや女将からのお説教で苦労の毎日。そんなケイコを、雑用係の澤田は温かく見守っていた。
ある日、旅館に製薬会社の一団が宿泊に来るが、そこにかつてその製薬会社に勤め新薬を開発していた山田が待ち構える。新薬の副作用により会社を追われた山田は、社長に復讐すべく、新薬である蘇生薬を寿司に注入。
やがて寿司は牙を剥き人間に襲いかかる恐怖の生物“デッド寿司”に生まれ変わり、ケイコたちを襲い始める―
【コメント】
ぃよっ!待ってました井口昇監督最新作!!!
『片腕マシンガール』『電人ザボーガー』『ゾンビアス』と、かくもチープでおげれつでB級臭漂う面白くだらない作品を放ち続けるものの、そこには確固たる“井口節”“井口ワールド”が存在する、僕の中ではいま五本の指に入る日本の映画監督として、とても注目しているお方なわけで、そんなお方の待望の新作とあって、いてもたってもいられず初日に鑑賞してきた次第であります。
そんなわけで最新作『デッド寿司』。
本作もこれまでの井口監督同様、井口節炸裂の、奇想天外で実にバカバカしい、面白くだらない作品に仕上がっております。
おっと、ここで弁解しておくと、僕にとって「くだらない」とは最大の褒め言葉ですのであしからず。退屈で飽きるような映画は単純に「つまらない」と言いますので。
今回も、しっちゃかめっちゃかなストーリーにおサムい笑い、チープなCGに下品極まりないカットの数々と、一見すれば「金返せ」モードの映画になりかねない出来なのですが、井口昇が作り出す世界には、間違いなく観客が引き込まれる突き抜けたパワーが存在してるんです。
それが一体何なのかというのは言葉ではなかなか表現できない難しい部分なのですが、日本のみならず海外でも支持を得ていることから見ても、間違いなく“井口ワールド”は何かを持っている、観客に向けて発信しているというなんでしょう。
というわけで、みなさんもちょっと“井口ワールド”を体験してみませんか、と。
もしかしたらハマっちゃうかもしれませんよ!
【その他】
そういうことで感想もそこそこに、僕が初日にわざわざ新宿まで足を運んだ理由、それは何を隠そう初日の舞台挨拶を見るためだったのです!
武田梨奈「デッド寿司」で「お寿司を嫌いになったらごめんなさい」
http://eiga.com/news/20130119/12/
場所は新宿武蔵野館、舞台挨拶は18:30の回終了後と21:00の回の上映前の2回。
15:00頃に到着した僕は、残り3席というところでギリギリ18:30の回のチケットをゲット。その時すでに21:00の回も半分埋まっているという。さすが井口映画はマニアが多い!
さすがに混み合うだろうということで、上映1時間前に入館し劇場内を写メりまくってました。
上映会場前↓
映画に登場のマグロ男↓
『デッド寿司』のガチャガチャもありました↓
観客からの盛大な拍手とともに映画は終了。
ほどなくして、井口昇監督を筆頭に、寿司職人にコスプレした主役の武田梨奈、松崎しげる、津田寛治、亜紗美、仁科貴、島津健太郎、須賀貴匡、村田唯、ジジ・ぶぅ、そして劇中に登場した玉子ちゃん(ぬいぐるみ)が登場!会場は一気に“井口コール”で沸きに沸きましたね!
あと、舞台には登場しませんでしたが、観客の中に出演者であるデモ田中と石川ゆうやも混じっており、さらに会場は盛り上がりました。僕のすぐ背後にいたのでちょっと感動。
そして、出演者一人一人の自己紹介で舞台挨拶が始まりましたが、いやしかし、実物の武田梨奈ちゃんの、なんと小っちゃくて可愛いこと可愛いこと!
と思いきや、空手の黒帯である彼女と島津健太郎氏が、舞台で立ち回りを披露。小っちゃくても強いです、武田梨奈ちゃん。
舞台挨拶では、当時の撮影エピソードや苦労話などが笑いを交えて語られて、松崎しげる氏が本作の出演依頼を2度断っていたことや、本作に出演してから武田梨奈ちゃんが週2でかっぱ寿司やスシローなどの回転寿司に通っていること、亜紗美姐さんが茶わん2杯分のご飯を口に無理やり押し込まれたことなど、終始笑いに包まれたとても面白い舞台挨拶となっていました。
特に、井口ファミリーである亜紗美姐さんがとても会話を盛り上げて、映画でも登場したロボットダンスを舞台で披露してくれて、会場は笑いが絶えませんでしたね。
そして、松崎しげる氏が僕の想像を超える色黒さでビックリ仰天。噂通り松崎しげる=黒の公式は伊達じゃなかったです。
舞台挨拶終了後のロビーでは、亜紗美姐さんやデモ田中氏、石川ゆうや氏が観客(関係者?)との交流をしておりまして、入り口では入れ代わり立ち代わりで玉子ちゃんと記念撮影をする人たちもおりまして、ロビー内も盛り上がっておりました。亜紗美姐さんを間近で見れたのはとっても感激でしたね!握手してもらえばよかった~
ということで、とても楽しい舞台挨拶に立ち会えて、幸せな時間を過ごしたまどかっつでした。これからもチャンスがあればどんどん参加していこうかと思っております!
【2013年度 Myランキング】(1/19時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
これからも面白くだらない作品を待ってます!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:レ・ミゼラブル ★★★★
2位:デッド寿司 ★★★☆
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
96時間/リベンジLOOPER/ルーパー
『デッド寿司』公式サイトはこちら
井口昇監督の要チェック作品!!!
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