アナと雪の女王　（評価：★★★☆）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2014』の掲載にあたって」

とにかく歌が素晴らしい！

★★★☆

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（2013年／アメリカ／102分／Frozen）

【　監督　】
クリス・バック
ジェニファー・リー

【　声の出演　】
クリスティン・ベル（神田沙也加）
イディナ・メンゼル（松たか子）
ジョナサン・グロフ（原慎一郎）
ジョシュ・ギャッド（ピエール瀧）
サンティノ・フォンタナ（津田英佑）
アラン・テュディック（多田野曜平）
キーラン・ハインズ（安崎求）

【あらすじ】

　触れたものを凍らせてしまう魔法の力を持つアレンデール王国の王女エルサは、幼き頃、妹のアナをその魔法で傷付けてしまったことに責任を感じ、城の中に長い間引き籠ってしまっていた。その間、両親を海難事故で亡くしてしまい、さらに溝が深まっていった。
　エルサの女王即位の日、魔法がもはや自分の意思で抑えることが出来ないほど強大なものになっていたエルサは、夏だった王国を永遠の冬に変えてしまい、山に逃げ出してしまう。
　アナは、エルサを連れ戻すため、道中で出会った山男のクリストフらとともにエリサを救出に向かうのだが―

【コメント】

　『塔の上のラプンツェル』『シュガーラッシュ』と怒涛の快進撃が続いているディズニーアニメ。しかも本作『アナと雪の女王』は、『風立ちぬ』を押しのけ第86回米アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞しており、さらには「レット・イット・ゴー」で歌曲賞も受賞している、言わば鳴り物入りの作品であるわけです。
　そんな作品がいよいよ公開とあって、前2作の面白さもあり今回も期待できるだろうと足を運んだ次第ですが、歌曲賞を受賞しておきながら僕はなぜか日本語吹替版を選択してしまい、チョイスミスだったかな？と感じておりました。

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　いや、日本語吹替で全然問題なし。とても良かったです。
　まあ、本来ならば原曲の「レット・イット・ゴー」が聴ける字幕版を選択すべきだとは思いますが、松たか子、がんばって歌ってます。いや、素晴らしい。神田沙也加も全然イケてます。とにかく日本語吹替の声優たちによるミュージカルに全然違和感はありません。素晴らしいです。
　昔の記憶で、とある新聞の視聴者欄に「メリー・ポピンズを歌まで吹き替えるのはいかがなものか？」なんて投稿があったのを覚えていますが、本作に関していえば歌も歌える芸達者たちが揃っているので、壮大で伸びがありとても良かったと思いますよ。

　もっとも、ミュージカルと言いながらも後半になるとほとんどそれらしい場面は出てきません。エリサが「レット・イット・ゴー」を歌いながら、魔法でバカでかい氷の城を完成させる場面は圧巻ではあるものの、「どんだけスゲー能力持ってんだよ！」とツッコみたくなることしかり。クライマックスももうちょっと感動的に盛り上げてくれれば言うことはなかったんですけどね。
　それでも、歌を聴くだけでも全然見応えがありますし、前2作ほどではなかったものの十分に楽しめるディズニーアニメでしたね。

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　ちなみにオープニングの短編アニメ『ミッキーのミニー救出大作戦』は、18年ぶりのミッキーマウス作品で、第41回アニー賞の短編アニメーション賞を受賞しているようです。モノクロとCGの入れ替わりが楽しい作品です。

【　その他　】

『アナと雪の女王』にラプンツェルが出演していた！
http://www.cinematoday.jp/page/N0061145

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