「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
ある意味ブッ飛んでいるファンタジックコメディ
★★★
(2015年/ベルギー・フランス・ルクセンブルク/115分/Le tout nouveau testament)
【 脚本・監督 】
ジャコ・バン・ドルマル
【 出演 】
ブノワ・ポールブールド
カトリーヌ・ドヌーブ
フランソワ・ダミアン
ヨランド・モロー
ピリ・グロワーヌ
【あらすじ】
ブリュッセルのアパートに住む“神様”とその妻、そして娘のエア。神様は、パソコンでいたずらに災いを引き起こし世界を支配していた。
ある日、神様と大ゲンカしたエアは、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送信、外の世界へ飛び出していく。兄JCの助言により“新・新約聖書”を作る旅に出たエアは、出会う人たちに奇跡を起こしていく。
そして、その小さな奇跡は最後に大きな奇跡へと生まれ変わっていくのだった―
【コメント】
さて、ちょいと新宿に用事かあるついでにいつものごとく映画鑑賞でもしようかと、新宿の劇場で公開されている作品を物色していたところ、なにやら評判がよろしそうだったのが本作。
ジャコ・バン・ドルマルなる監督による作品は初体験ですが、なにやらヘンテコリンな映画を作る監督でファンが多いらしく、この際だから僕も体験してみようと「TOHOシネマズ新宿」に足を運んだ次第です。
ある意味ブッ飛んでいるファンタジックコメディ
うわ~、こりゃまたレビューに困る映画を観てしまったな~wいや、面白いかつまらないかと聞かれれば、僕はなかなか面白いと答えますが。
全能と呼ばれる神様が実はブリュッセルのボロアパートに住んでいるという設定、人の道を示し崇められるはずの神様が実はアル中で暴力的、卑しく支配欲に満ちた悪魔のようなキャラ、“新・新約聖書”を作成する旅に出るというストーリー、神様の妻である女神が起こすハッピーエンド。
いろんな部分がある意味ブッ飛んでいて、真摯なキリスト教信者から反感を買ってしまうのではないか?というくらいはっちゃけたブラックユーモアたっぷりのファンタジックコメディ作品でしたね。
ブッ飛んでいるとはいえドラマは秀逸
設定から見てもファンタジックなコメディ映画であることは間違いないんですが、寿命を告げられた人間たちのドラマ模様はかなり美しく感動に満ちた秀逸なものだと思いましたね。意外と涙なしでは観られません。
美しさゆえに妬まれ続けた女性の半生、まじめに会社のために生きてきた男が自分のためにすべてを投げ幸せをつかむ姿、ダウン症の子供と心中しようとする母親。自分の寿命を知った人間が、自身の半生を見つめ直し起こす行動がなんとも美しさに満ちています。
もっとも、カトリーヌ・ドヌーブ演じる金持ちの妻が起こすゴリラとの恋愛模様はご多分に漏れずブッ飛んでましたがw
キュートで母性愛に満ちた神様の娘エア
本作で輝いていたのは、なんといってもキュートな神様の娘エア。ほんと可愛らしかったです。
キュートで無邪気でありながら、大の大人を諭してなだめたり、その人に合った音楽を聴かせたりと、小さな子供でありながら大人も黙ってしまう母性愛に満ちたキャラ。
ピリ・グロインという子役らしいですが、この子は本作でとても良い演技をしていたと思いますね。今後の活躍に期待です。
「人生は楽しいんだ!」というメッセージ
結局のところ、こんなヘンテコな映画から何を語りたかったのか、というところでしょうね。
先にも書いたとおり、非常にレビューに困る作品ではあるんですが、とどのつまり「人生は楽しいんだ!楽しまなきゃ人生じゃない!」という人生讃歌ともいえる作品だったんじゃないかと思いますね。
今まで不幸な半生だった、誰かに言われたとおりにしか歩んでこなかった、そんな人たちが余命を自分の好きなように生きることで、「人生は限りあるもの、辛いこと悲しいことたくさんあるけど、自分が楽しく生きなくては人生の意味がないんだよ」という神様からのメッセージなんじゃないかと感じます。
監督ジャコ・バン・ドルマルの思考回路
そんなわけで、ヘンテコな作品ながらも楽しんで観られた本作でしたが、これを生み出した監督ジャコ・バン・ドルマルの思考回路もかなりブッ飛んでいるんだろうなと。というか、これくらいブッ飛んでいないと、創造する側の人間とは言えないかも知れませんね。
本作は、実に6年ぶりの新作ということで、めったやたらに映画を作らない人物のようですが、前作『ミスター・ノーバディ』という作品は、当時一部の映画ファンで話題になった作品だった記憶があります。前作もかなりブッ飛んだ作品のようなので、これを機会にレンタルしてみようかなと思っている今日この頃です。
【2016年度 Myランキング】(5/29時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
半袖のタイミングに迷う時期。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
2位:オデッセイ ★★★★
3位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
4位:マジカル・ガール ★★★★
5位:HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
6位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
7位:ボーダーライン ★★★☆
8位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
9位:殿、利息でござる! ★★★☆
10位:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
次点:ズートピア ★★★☆
ちはやふる -上の句- ★★★☆
ちはやふる -下の句- ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
2位:X-ミッション ★★☆
3位:信長協奏曲 ★★☆
<その他ランク外一覧>
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