「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

【あらすじ】
1977年のロサンゼルス。
私立探偵のマーチは、13歳の娘ホリーを抱えるシングルファーザーだが、妻を亡くし酒浸りの毎日を送る日々を過ごしていた。
ある日、暴力で物事を解決する示談屋のヒーリーに腕を折られてしまうが、マーチの追っていたアメリアという女性とのかかわりでヒーリーは謎の男たちに襲われてしまう。
不審に思ったヒーリーはマーチとともにアメリアの行方を追うことになるが、ある映画に関する連続不審死事件や、果てはさらに国家を揺るがす陰謀に行き当たり、命を狙われる羽目になる―
【コメント】
さて、今回は前々から劇場の予告編で散々観てきた本作をチョイス。
面白そうだな、というよりも、海外の高評価に釣られた感じで、そんなに評判が良いなら観てみようじゃないかと、さっそくいつもの「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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新たなバディ・ムービーの登場!
おお、これはなかなかに面白いアクションコメディでしたな。ハリウッド発の新たなる凸凹コンビが巻き起こすバディ・ムービーの誕生です。
1970年代が舞台というだけあって、当時の経済成長やヒッピーなどの時代背景がありつつも、映画自体はあまりそんな時代ギャップを感じさせない作りになっているので、すんなりと入ってくる。何よりライアン・ゴズリングのおマヌケな私立探偵と、中年太りしてゴリゴリと男くさいラッセル・クロウのコンビがユニークで楽しい。
アクションとしては時代背景もあってさほどド派手じゃないし、当時の車産業の成長という経済的背景というじゃっかん社会派な要素は盛り込まれているので、たまに???な部分はあるものの、主役2人の掛け合いは笑わせてくれるし、観ていて飽きは来ませんでしたね。
よく見たら、バディ・ムービーの金字塔「リーサル・ウェポン」シリーズのジョエル・シルバーが製作に関わっているので、どうりで面白いわけだと。もしかしたら本作に「リーサル・ウェポン」の要素をぶち込んだのかもしれません。
ホリーちゃんの可愛らしさも見どころ
久々の面白バディ・ムービーがもちろん見どころではありますが、本作の見どころは私立探偵マーチの一人娘ホリーちゃんの可愛らしさを堪能するのも見どころのひとつです。
とにかくこの娘、マーチ&ヒーリーの凸凹コンビに負けずとも劣らない活躍ぶりで、しかも中学生なのにマーチ&ヒーリーを叱るくらいのしっかりとしてかつ悪人のケガをも気遣う心優しさ。好奇心で勝手な行動をするけど、それがなんともチャーミング。バディ・ムービーと謳いつつも、本作はホリーちゃん無しでは語れないくらいの存在感を見せてましたね。ベストキャスティングです。
「リーサル・ウェポン」に続け!続編希望
そんなわけで、久々に楽しいバディ・ムービーを堪能できた本作ですが、本作のラストから見るに続編作る気満々な空気を醸し出していましたね。
本土でもヒットしたし、本作を新たなコンビの誕生物語という位置付けでいけば、続編は大いに考えられるはず。「リーサル・ウェポン」シリーズに続くアクション・コメディに化ける可能性はあり得ますね。
個人的には「リーサル・ウェポン」は2からが面白くなるので、本作の続編もぜひ作ってシリーズ化してほしいです。マーチ&ヒーリーのコンビの活躍、また見せてほしいですね。
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【2017年度 Myランキング】(2/18時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
雪ちょっと降った。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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