「ジョン・ウィック：チャプター２」　★★★★～前作を凌ぐ世界観とジョン・ウィック無双！

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

前作を凌ぐ世界観とジョン・ウィック無双！★★★★

（2017年／アメリカ／122分／John Wick: Chapter 2）【　監督　】チャド・スタエルスキ【　出演　】キアヌ・リーブスリッカルド・スカマルチョルビー・ローズジョン・レグイザモコモンピーター・ストーメアイアン・マクシェーンローレンス・フィッシュバーンフランコ・ネロ

【あらすじ】

　殺し屋家業から引退し静かに暮らすジョン・ウィック。

　彼のもとに、かつて“血の誓印”を交わした同業のサンティーノから殺しの依頼をされる。ターゲットはサンティーノの姉。サンティーノは姉を殺害し、自ら“主席連合”に名を連ねようと目論んでいた。

　血の誓印により、暗殺を余儀なくされたジョン。暗殺に成功するも、サンティーノの策略により今後はジョン自身が殺し屋に命を狙われることになる―

【コメント】

　キアヌ・リーブスの完全復帰作となった2015年の痛快アクション『ジョン・ウィック』から2年、第2章となる本作が早くも公開ということで、これは絶対に観に行かなくちゃいかんと楽しみにしていました。

　あの殺し屋の独特の世界観と、なんといっても恐ろしく無敵な“ジョン・ウィック無双”が胸を高鳴らせる映画なので、第2弾となる本作は一体どうパワーアップしているのか楽しみにしながら「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

　ちなみに、立川では極爆上映やってました。

前作を凌ぐ世界観とジョン・ウィック無双！

　スゲー！面白ぇーぞ、これ！はっきり言ってしまうと、前作を完全に凌いでます。殺し屋という裏社会の世界観の広がり、そしてさらにパワーアップしたジョン・ウィック無双！マジかよ！というくらい本作でのジョン・ウィック無双は炸裂しています。とにもかくにも、前作よりさらに痛快で爽快な無双と世界観が楽しめるアクションでしたね。

　冒頭から、倉庫で繰り広げられる車を使ったド派手なアクション（ホントかウソか“カー・フー”（車＋カンフー）という格闘術らしい）で一気に目を奪われ、そこから“血の誓印”という新たな殺し屋のアイテムや、前作でも登場したコンチネンタルホテルとそのサービス内容、今度はマフィアのチンピラではない世界中の殺し屋を相手に繰り広げられる爽快なジョン・ウィック無双。とにかく全編にわたって目が離せない。

　前作は多少グダった場面もありましたが、今回はお金が凄くかかっているのが分かる。そんな予算を惜しみなく使って最初から最後まで興奮して観ることができる、久しぶりに見応えがあるアクション映画でしたね。

ますます広がる殺し屋の世界観とキャラたち

　本作の魅力はなんといっても前作からますます広がった殺し屋という世界観の広がりですね。

　“血の誓印”という殺し屋から簡単に足を洗えない新たなアイテムの登場、コンチネンタルホテルとフロントは前作でも登場しましたが、今度は支配人という絶対的存在、銃器を取り扱うコンチネンタルサービスとそのソムリエの存在、そして“主席連合”という世界的な裏組織の連合の存在とそれに属さないさらに裏の組織。ここまで一気に広がるかというくらい広がっているので、これにハマる人はワクワク感がハンパない。ジョンがソムリエのもとで銃器を選択するシーンは胸が高鳴ります。

　細部にわたるキャラたちも魅力的なのが揃っていて、スモウレスラーの殺し屋だったり、めっちゃくちゃ強いカシアンや女殺し屋のアレスなどなど。そして僕が目を引いたのは、コンチネンタルローマの支配人であるフランコ・ネロの登場ですね。いや～マカロニウエスタン好きならおお～！と唸るんじゃないでしょうか。

ジョン・ウィック無双はまだ終わらない！チャプター3進行中

　そんなわけで、前作をさらに凌いだ痛快アクションで、まだまだ見足りない！と感じている人たちも多いはず。本作のラストでは、ジョン・ウィックは殺し屋協会を除名され、コンチネンタルサービスを受けられなくなり、世界中の殺し屋から命を狙われるといった感じで幕を閉じますが、ここで早くも『チャプター3』の企画が進行しているということで、さっそくワクワクが止まりません！

ジョン・ウィック』第3弾の企画進行中！予算増で2017年内にも撮影開始、しかし監督は交代へ？

https://oriver.style/cinema/john-wick-chapter3/

　あのラストからジョン・ウィックは一体どうやって生き抜くのか、次はどんな無双を繰り広げてくれるのか、今から楽しみでしょうがないです！