「トゥームレイダーファースト・ミッション」　★★★～アンジー超えはならず

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

アンジー超えはならず★★★

【　出演　】アリシア・ビキャンデル
ドミニク・ウェスト
ウォルトン・ゴギンズ
ダニエル・ウー
クリスティン・スコット・トーマス
ハンナ・ジョン＝カーメン
デレク・ジャコビ

【あらすじ】

　資産家の令嬢だが、普段はごく普通の女子大生ララ・クロフト。冒険家である彼女の父親は、“卑弥呼”が遺した財宝を探しに島へ向かったまま消息を絶っていた。

　ある時、父が遺したメッセージを解き明かしたララは、父親がまだ生きていると確信し、単身、島へ向かう。しかし、財宝を狙っている秘密組織によってララは囚われてしまう。

　命からがら脱走したララは父と再会し、財宝の秘密を聞かされる。それは、人類が滅びるとても危険なものだった―

【コメント】

　さて、先週仕事で三連休が潰れてしまったため、僕にとってはひっさびさの三連休。ということで、三連休を楽しむべくいつものTSUTAYAで物色し、前々から借りようと思っていた本作を手に取った次第。

　本作は、かつてアンジェリーナ・ジョリーが演じた人気作のリブート版と思っていいのかな。まあ、正直アンジー版「トゥームレイダー」シリーズは僕的にはそれほど面白いとは感じなかったので、本作もどうかなーとは思っていて結果的に劇場での鑑賞はスルーしたわけですが、とりあえず観ておこうと鑑賞してみました。

　うん、あらかた想像どおり。可もなく不可もなく、まあ楽しめるといえば楽しめるが、思った通りの展開に既視感満載のアクションシーンの数々。長々と語るには難しいくらいの、とりわけて特徴のないアクション映画でしたかね。

　そもそも、2001年版『トゥームレイダー』がなぜあんなに有名なのかというと、言わずもがな主演のアンジェリーナ・ジョリーの魅力に他ならないからだと思いますね。彼女がララ・クロフトだからこそのトゥームレイダーだったわけで、内容自体大したものでなくとも、“強い女性”という象徴として君臨しているわけです。じゃあ本作の主演であるアリシア・ビキャンデルがアンジーの魅力と同等、それを上回っていたかといえば非常に微妙。個人的には、クセのあるアンジーよりもアリシアの顔立ちのほうが好きなタイプではありますが、アンジーと比べると特徴のない美しさだし、アリシアからアンジーほどのセクシーさや“強い女性”といったイメージは全然わかないわけです。

　そんなわけで、卑弥呼設定が出てきたのはちょっと驚きましたが、アンジーという存在感には程遠いララ・クロフトだったため、それほどインパクトある作品ではなかったのは残念なところです。