「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

【 製作・監督 】
デイミアン・チャゼル
クレア・フォイ
ジェイソン・クラーク
カイル・チャンドラー
コリー・ストール
キアラン・ハインズ
【あらすじ】
1961年、幼い娘カレンを病気で亡くした空軍のテストパイロット、ニール・アームストロング。
ニールは、NASAの“ジェミニ計画”の宇宙飛行士に応募し、1962年、宇宙飛行士に選ばれ、妻ジャネットと長男とともにヒューストンの地を踏む。アメリカはソ連すら到達していない月面着陸“アポロ計画”を立ち上げ、ニールは厳しい訓練を乗り越えていく。
ニールの仲間たちが訓練中に命を落とし、世間の非難を浴びていた1969年、ニールが船長となるアポロ11号はついに月面へ飛び立つ―
【コメント】
さて、今回は先週逃した作品である本作を鑑賞。
一昨年鑑賞した『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルとライアン・ゴズリングが再び組んだ注目作ということでちょいと気になっていた作品ではありましたが、前評判が芳しくなかったのでちょっとためらっていたものの、他に特段観たい作品もなかったので、とりあえず観に行こうと、いつもの「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C)Universal Pictures
ふむ、なるほどね。何といいましょうか、メチャクチャ金掛けた再現VTRといった印象でしょうかね。退屈はあまりしなかったですが、淡々としたストーリー展開と141分という長尺なだけに、かなり好き嫌い分かれる作品でしょうね。
要は、世界で初の月面着陸を果たしたアポロ11号のニール・アームストロング船長を中心とした実録ドラマなわけで、ニールの家族と、月面着陸に至るまでの過酷な訓練、そしてその背景にあるアメリカVSソ連の政治的な部分を盛り込んだストーリー。しかしながら、『ラ・ラ・ランド』のような心躍る役どうかな触れるミュージカル映画とは正反対の、とにかく徹底的にエンタメ要素を排除した、淡々とした展開になっているので、「退屈だー」と感じる観客も少なくないと思います。
ただ、クライマックスの月面着陸はさすがに見応えあるシーンだったと思います。アポロ11号の最大の功績ですからね、そりゃあ作り手も気合入れないわけにはいかないでしょう。淡々とした展開だっただけに、月面のシーンは壮観の一言です。
とは言え、僕が再現VTRと評してしまったのは、結局のところニール・アームストロングが過酷な訓練を乗り越えて月面に着陸しました以上のものが感じられなかったということでしょうか。本作を通して観客にどんなメッセージを伝えたかったのか、この時代にアポロ11号の功績を映画化した意図はなんだったのか、それが見えてこなかったんですね。ただただニール・アームストロングの半生を描きました、それだけしか感じなかったわけです、僕はね。
(C)Universal Pictures
そんなわけで、ネットの賛否も頷けるような映画ではありましたが、完成度としては決して悪くないし、細部にわたって丁寧な作りをしているのは確かです。実録ドラマ好きなら見応えはあるんじゃないでしょうかね。
【2019年度 Myランキング】(2/16時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
歳取るといろいろとガタが来るな~
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:七つの会議 ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:ミスター・ガラス ★★☆
<その他ランク外一覧>
蜘蛛の巣を払う女サスペリア劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マン

