「映画賭ケグルイ」★★★☆～フレッシュで生き生きとした超若手俳優陣たち

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2019』の掲載にあたって」

フレッシュで生き生きとした超若手俳優陣たち★★★☆

【　脚本・監督　】

英勉

【　原作　】

河本ほむら
尚村透

【　出演　】浜辺美波
高杉真宙
宮沢氷魚
福原遥
伊藤万理華
松田るか
岡本夏美
柳美稀
松村沙友理
小野寺晃良
池田エライザ
中村ゆりか
三戸なつめ
矢本悠馬
森川葵

【あらすじ】

　生まれながらの勝ち組が集う名門校・私立百花王学園。そこは、勝負強さや運を必要とする“ギャンブル”がすべてであり、それにより生徒の階級が決められていた。

　ギャンブル狂である謎の転校生・蛇喰夢子は、ギャンブルを管理する生徒会から危険な存在として扱われており、また、非ギャンブルを謳い独自の生活をする集団“ヴィレッジ”もまた生徒会から疎まれていた。

　蛇喰夢子とヴィレッジを潰す策として、生徒会は全生徒を巻き込んだギャンブル“生徒代表指名選挙”を開催する―

【コメント】

　祝・令和！ということで、10連休という大型ゴールデンウィークを引き続き実家・盛岡で過ごし、めでたく令和初日を地元で迎えた僕ですが、令和第1弾の劇場映画鑑賞として選んだのが本作であります。

　本作は漫画が原作の実写映画化でありますが、以前からアニメ版と実写ドラマ版をレンタルで観ていて、今般めでたく実写版が映画化ということで観たいな～と思っていたものです。僕はギャンブルはしませんが、「カイジ」シリーズや「ライアーゲーム」など、この手のギャンブル物はハズレなく面白いので好きなジャンルなんです。

　地元の友人もこのアニメとドラマを観てファン（というか浜辺美波のファン）になっていたようなので、公開初日、さっそく二人して「盛岡フォーラム」のレイトに足を運んだ次第です。

　いや～面白かった！原作にはないオリジナルストーリーといえど、十分に見応えありの面白さ。展開の面白さもさることながら、なんといっても浜辺美波をはじめとしたフレッシュな超若手俳優陣たちがとにかく生き生きしていて実に良い！彼らがとにかくハジけていて、若いってイイね！と思わせる映画でしたね。

　そこはあくまで漫画が原作の実写版、展開も役者の演技も漫画的なので、ストーリーの深みや役者たちの演技の奥行きを楽しむものではありません。あくまで漫画チックな実写ものとして楽しむのが正解。若手たちの演技のおぼつかない部分なんて山ほどありますし、個人的には展開されるギャンブルの面白さがいまいち薄かったかなと思っています。

　とはいえ、先にも言ったとおり、将来大きく羽ばたくであろう超若手俳優たちが実に楽しく生き生きと演じているし、登場するそれぞれのキャラクターたちの個性も強力で、鑑賞後も強く印象に残る。特に、オリジナルキャラであるヴィレッジの歩火役を演じた福原遥の印象が強烈で、伝道師さながらのキャラから、クライマックスで一気に豹変する様は大きな見どころの一つです。彼女が本作のＭＶＰといっても過言ではないでしょう。

　個人的には、やっぱり会長役の池田エライザの存在感は好きだし、書記・五十嵐役の中村ゆりかもお気に入りの一人。水戸なつめなんか本当に漫画から飛び出してきたようなキャラですね。