「ドラゴンボール超ブロリー」 ★★★～もう行けるところまで行こうぜ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2019』の掲載にあたって」

もう行けるところまで行こうぜ★★★

(C)バードスタジオ／集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会（2018年／日本／100分） 【　監督　】長峯達也【　原作・脚本・キャラクターデザイン　】鳥山明

DRAGON BALL 全42巻・全巻セット (ジャンプコミックス)

18,144円

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【　声の出演　】野沢雅子
堀川りょう
中尾隆聖
島田敏
久川綾
古川登志夫
草尾毅
山寺宏一
森田成一
宝亀克寿
水樹奈々
杉田智和
渡辺菜生子
銀河万丈
大友龍三郎
桐本拓哉

【あらすじ】

　宇宙の存亡をかけた“力の大会”の後、さらなる強さを目指し修行に励む孫悟空とベジータ。

　そんな時、ブルマが集めていたドラゴンボール6個が盗まれる。盗んだのはフリーザだった。悟空たちか盗まれたドラゴンボールを取り戻そうとするが、彼らの前にサイヤ人ブロリーが現れる。フリーザはブロリーを戦闘員として迎え入れることを目論んでいた。

　ブロリーの想像以上の強さに手こずる悟空とベジータ。3人のサイヤ人は、ついに壮絶な闘いに発展していく―

【コメント】

　僕が学生の頃から慣れ親しんだ漫画「ドラゴンボール」も、もはや世界レベルの神漫画として昇格した今日この頃。2013年『ドラゴンボールZ 神と神』、2015年『ドラゴンボールZ 復活の「F」』に続く待望の最新作が昨年末に公開されたわけですが、酷暑真っ盛りの最中、ここでレンタルしておくのも一興だなと、いつもの行きつけのTSUTAYAで手に取ってみた次第です。

(C)バードスタジオ／集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

　いやもうね、色んな意味で、ここまで来たらもう行けるところまで行ったほうがいいと思いますよ。何の文句もない安定の面白さ、原作者の鳥山明も関わっているし、ここまで来たら、よほどヘンな設定を登場させない限り、とことんまでドラゴンボールの世界観を突き詰めるべきだと思います。強さのインフレなんて当の昔に通り越しているし、どんどん宇宙レベルの強い奴が登場して、それに相乗して悟空やベジータ、フリーザもどんどん宇宙レベルで強くなっていく。初期の頃の可愛さなんてどこへやら、どんどんとんでもない強さになっていきます。

　今回ちょっと興味をそそったのは冒頭、悟空が如何にして地球に送り込まれたかというエピソード０的なドラマシーン。単なるインフレバトルに終始しているわけではなく、そこに悟空やベジータの出生の秘密や因縁を絡ませることで、これまでとは違った「ドラゴンボール」の見方ができたのは良かった。とはいえ、やっぱり本編のまるまる後半半分はブロリーとのバトルでしたが。