「血まみれスケバンチェーンソーRED」 ★★★～内田理央には及ばず

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2019』の掲載にあたって」

内田理央には及ばず★★★

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（2019年／日本／（前編）52分・（後編）54分） 【　監督　】山口ヒロキ

【　原作　】

三家本礼

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血まみれスケバンチェーンソーコミック全13巻完結セット

9,080円

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【　出演　】浅川梨奈
あの
護あさな
日高七海
替地桃子
佐野いずみ
蒼波純
内田理央（ナレーション）

【あらすじ】

　チェーンソー片手にうぐいす学園に通う無頼の女子学生・鋸村ギーコ。

　ギーコは、同級生のマッドサイエンティスト・碧井ネロが創り出した改造人間たち襲われる。ギーコはなぜネロに狙われるのか分からないながら、次々とチェーンソーで人造人間をなぎ倒していく。

　そんななか、ギーコと仲間たちは、うぐいす学園新生徒会“ガーディアンズ”の総長ネメシスに連れ去られ学園にある刑務所に閉じ込められてしまう―

【コメント】

　クソ暑かった実家での夏休みも終わり、また現実の世界であくせくと仕事をして一週間。やっと終わった金曜夕方に、週末に楽しむDVDをレンタルしようと行きつけのTSUTAYAで見つけたのが本作。

　本作は、2016年に公開された“だーりお”こと内田理央がふんどし制服姿で一躍話題になった『血まみれスケバンチェーンソー』の、アイドル浅川梨奈によるリブート作品ということで、『前編ネロの逆襲』『後編ギーコの覚醒』の2部作という仕様。いや2作合わせても106分なんだから1本にまとめろよというツッコミもありつつ、前作がなかなかにバカバカしくて面白かったので、リブートとなる本作も気になっていたわけです。

　劇場公開時ちょっと観に行こうか迷っていたわけですが、このような仕様だったので劇場での鑑賞はスルー。今般めでたくレンタル開始ということで、有無を言わさず手に取った次第です。

　なお、今回の感想は前編・後編の2本まとめてさせていただきますね。

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　いや～バカバカしくて良かったです。B級もB級、チープな作りに学芸会レベルの安っぽい演出、ストーリーもしっちゃかめっちゃかでツッコミどころ満載の展開。でもね、このバカバカしさが本作の醍醐味、「なんじゃそりゃｗｗｗ」というツッコミをしながら観るのが本作の正しい鑑賞の仕方です。この手の映画を楽しんで観られないようじゃ映画ファンとしては失格ですね。

　前作の内田理央に代わり、元SUPER☆GIRLSの浅川梨奈がギーコを演じているわけですが、内田理央に負けず劣らず惜しげもなくふんどし姿を披露しています。しかも内田理央よりも全体的にスタイルがいいので目の保養は十分、たっぷりと浅川のお尻を堪能できます。もっとも、それを堪能できるのは全編のほうがほとんどで、後編のほうはほぼサービスカットなしでしたが。とはいえ、やっぱり鋸村ギーコというキャラを考えると、残念ながら内田理央には及ばずといったところでしょうか。浅川梨奈はまだ幼さが抜けていないというか、無頼のスケバンというイメージじゃないんですよね。その点でいくと内田理央はスケバンとしてカッコ良かったです。

　今回ネロ役に、昨今深夜番組でよく見るようになった不思議ちゃんアイドルのあのちゃんが演じているわけですが、彼女はなかなかにブッチギレていて良かったですね。彼女の今後の活躍が楽しみです。

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　そんなわけで、個人的に楽しめた2部作だったわけですが、欲を言えばもっとバカに振り切ったほうが作品としてはぶっ飛んで良かったんじゃないかと。この手の作品はストーリーのつじつまなんて考えずバカになりきったほうが絶対に面白いんです。本作は要所要所で笑かそうとする演出をしているのがよろしくない。井口昇監督のように、バカ映画は真剣にバカやったほうが絶対に観客に伝わるはずなんです。

　今後、このコンテンツが続くのかは分かりませんが、バカをやるにはうってつけの原作だと思うので、もっとぶっ飛んだ作品に仕上げてくれることを期待します。

【2019年度 Myランキング】（8/24時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　ちょっと涼しくなってきたな。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：アベンジャーズエンドゲーム　★★★★☆

　　２位：ゴジラキング・オブ・モンスターズ　★★★★☆

　　３位：運び屋　★★★★

　　４位：翔んで埼玉　★★★★

　　５位：クリード炎の宿敵　★★★★

　　６位：特捜部Q カルテ番号64　★★★☆

　　７位：七つの会議　★★★☆