「エスケイプ・ゲーム」　★★～全然ハラハラしないチープなスリラー

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

【あらすじ】

　謎を解き優勝すると1億円の報酬を手にすることができるリアル脱出ゲーム“パラノイア”。

　最終ラウンドに勝ち残った天才青年ルーカスと恋人のクロエは、同じく報酬を狙うライバルたちとともに謎を解き勝ち進んでいくが、ライバルたちが命を懸けたミッションで次々と死んでいることを知る。

　いったい誰が、何のためにゲームを仕掛けているのか。その真相は意外なものだった―

【コメント】

　留まるところを知らない新型コロナウイルスの感染拡大。未だグズグズした政府の対応に苛立ちを隠せない国民たちと、マスク二枚配布という失笑レベルの安倍政権に不安が募る中、外出自粛でいよいよ映画館も土日休館という、映画ファンには辛い憂き目に。まあ、目玉作品が軒並み無期限公開延期になっているのでどうしようもないですけどね。

　そんな中でも、なんとか映画を観ようというわけで、行きつけのTSUTAYAでレンタルしてきたのが本作。「未体験ゾーンの映画たち2020」で公開された一作で、ベルギー製のシチュエーションスリラーということで、こりゃちょっと面白そうだなと手に取ってみた次第です。

(C)2018 NEXUS FACTORY - BOBURST PRODUCTIONS - KLUGER PARTNERS - PROGRAM STORE

　しまった、ツマンネ。しょーもない映画観てしまった。全くもってハラハラドキドキしない安っぽさ満載のチープなシチュエーションスリラーでしたね。

　なんか原作の映画化っつーし、基本原作モノは骨子がしっかりしているのでそこそこ楽しめる映画が多いんですが、最初から最後まで一体全体なにがどうなっているのかさっぱり分かりません。主人公である恋人同士の男女の過去がキーになっているわけですが、それすらもなんだったのか分からない。演出や編集、盛り上げ方がとにかくヘタクソだし、90分に満たない上映時間にもかかわらず退屈極まりない。自ら抜歯するといったグロシーンもあるが、展開が頭に全然入ってこないし安っぽすぎたりで全然ドキドキしない。とにかく、大好きなシチュエーションスリラーのなかでも下の下に入る安っぽい作品でしたね。

(C)2018 NEXUS FACTORY - BOBURST PRODUCTIONS - KLUGER PARTNERS - PROGRAM STORE

　とにかくですね、新型コロナが終息に向かわない限り、映画館が通常通りの運営に戻らない限り、こういったしょうもない映画をちびちびと鑑賞していくしかないというのが現状です。終息に向かうためにも、ひとりひとりできることを実行していくのがいちばんの近道なんだろうと感じます。

【2020年度 Myランキング】（4/4時点）

　本作は、本年度のワースト3中1位（暫定）にランクイン。

　今年のランキングは作れないかもな・・・

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：1917 命をかけた伝令 ★★★★★

　　２位：ミッドサマー ★★★★

　　３位：Fukushima 50 ★★★★

　　４位：パラサイト 半地下の家族 ★★★☆

　　５位：AI崩壊 ★★★☆

　　６位：フォードvsフェラーリ ★★★☆

　　７位：リチャード・ジュエル ★★★☆

　　８位：

　　９位：

　１０位：

　　次点：

 （ワースト）…　★★☆以下が基準

　　１位：エスケイプ・ゲーム　★★

　　２位：ナイト・オブ・シャドー 魔法拳 ★★☆

　　３位：

＜その他ランク外一覧＞

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