「ライブリポート」　★★★～ところどころ安っぽい

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2020』の掲載にあたって」

ところどころ安っぽい★★★

（2019年／イギリス・アメリカ／99分／Line of Duty） 【　監督　】スティーヴン・C・ミラー【　出演　】

アーロン・エッカート
コートニー・イートン
ディナ・メイヤー
ジャンカルロ・エスポジート

【あらすじ】

　警察官のベニーは街を巡回中、無線で誘拐犯が逃走中であることを受信する。正義感の強いベニーは、待機命令を無視し誘拐犯を追跡、やむなく銃殺してしまう。

　誘拐されたのが警察長の娘であることを知ったベニー。警察のもとには箱に閉じ込められ泣き叫ぶ少女の映像と共に、「64分後に娘は死ぬ」という誘拐犯からのメッセージが届いていた。

　少女がいる場所をしる誘拐犯を死なせてしまったペニーは、ニュース配信サイトの女性リポーターのエイヴァとともに独自で捜査を開始。、エイヴァは捜査の協力の代わりに、その様子をSNSで生配信し、瞬く間に拡散していく。

　そこに、武装したもう一人の誘拐犯が現れ、ベニーたちは命を狙われることになる―

【コメント】

　上司との小競り合いで悶々とした気持ちのなか、週末の映画鑑賞として行きつけのTSUTAYAで手に取ったのが本作。

　本作はコロナ明けの6月に劇場公開されていたようですが、まったく記憶にございませんのノーマーク作品。しかしながら、パッケージを見るにちょっと期待ができそうだぞと、さっそくレンタルしてみた次第です。

　うむ、なるほど。追いつ追われつのチェイス、飛び交う弾丸、反目しあうも最後は共闘。映像や演出にところどころ安っぽさが目立つものの、王道のバディ・アクションものとして楽しめましたね。

　そんな王道のアクションでありながらも、本作の特徴は邦題のとおり動画生配信という現代ならではのカルチャーを取り入れているところで、そもそも警察のせっぱつまった捜査にド素人のレポーターが独占配信するなんて考えられないところではありますが、そこはまあ映画ですから。そんな無理矢理な設定を押して、スリリングなチェイスや街中の銃撃戦など、なかなかに派手にアクションエンタテイメントしていたと思います。

　もっとも、予算が足りなくなったのか爆破シーンが妙に安っぽかったり、ラストのネット閲覧者たちが力を合わせて少女を救い出すという取って付けたような感動シーンだったり、要所要所安っぽいなーと感じるところはありましたけどね。