「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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テオ・ジェームズ
ステイシー・マーティン
ローナ・ミトラ
ピーター・フェルディナンド
トビー・ジョーンズ
【あらすじ】
近未来では、故人の脳をデータ化し一定期間保管する“アーカイヴ”と呼ばれるシステムがあった。
日本・山梨県のとある山奥にある施設で人型アンドロイドの開発を進めるロボット工学者ジョージ・アルモアは、アーカイヴを違法に利用し交通事故で亡くしてしまった妻ジュールを甦らせる研究を続けていた。
ジョージは、J1とJ2と名付けたアンドロイドを開発、そしてジュールを復元させるべくJ3の完成が目前だったが、あと一歩のところで伸び悩んでいた。
そんな時、J2が予想外の行動をとり始め、かつ施設に何者かが侵入し、事態は想定外の方向へと進んでしまう―
【コメント】
さて、今回行きつけのTSUTAYAで手に取ったのは、毎年恒例、世界のB級作品を公開する映画のお祭り「未体験ゾーンの映画たち2021」で公開された一本。コロナ禍の中でも開催されてなにより。
本作はSFスリラーということで、所詮はB級だろうと高をくくってはいたものの、ネットでの評判は上々のようで、だったらこれはレンタルするしかないなと鑑賞してみた次第です。
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(C)Archive Films Limited 2020
ほう、これは意外や意外、B級SFと片付けるにはもったいない、なかなかにクオリティが高くて面白い作品でした。未体験ゾーン作品も年々質の良い映画をチョイスしていて、なかなかに侮れないお祭りとなってきましたね。
人間の記憶がアーカイブとしてデータ保管できるようになった近未来、亡き妻の記憶をAIに埋め込んで蘇らせようと、ひとり山に籠って研究に没頭するエンジニアの話。人間の記憶はデータ化できるのにアンドロイドの技術は全然進んでないのかとか、アンドロイドのJ1、J2のいかにもなメカメカしいロボット容姿からなんでいきなりJ3のクオリティまで技術が上がるのかというツッコミは置いといて、あくまでテスト機として作られたJ1J2の寂しさ切なさが新感覚で良かったです。特にJ2、AIも発達したら嫉妬という感情を持つのかな~?なんて考えたり。AIも感情を持つようになったら、またいろいろと難しいことになりそうですね。
本編全体としては静かで派手な展開もないので、ちょっと退屈な感じはしましたが、意外だったのは本作のラスト。僕はかなり油断して観ていたので、ラストのどんでん返しにはちょっとやられましたね。なるほどそういうことか、こいつぁ一本取られたなと。設定もなかなか面白かったですが、どんでん返し推しをせずラストで持っていくというところも面白かったところです。
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(C)Archive Films Limited 2020
そんなわけで、今年も未体験ゾーン系の作品を楽しく観られそうな予感。ラインナップを見ても面白そうなB級がたくさんあったし、これからも続々とDVD化されていくかと思うので、引き続きレンタルしていこうと思う所存です。
【2021年度 Myランキング】(2/27時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
やっと緊急事態宣言解除。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:すばらしき世界 ★★★★
3位:哀愁しんでれら ★★★☆
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
燃えよデブゴン TOKYO MISSIONおとなの事情 スマホをのぞいたら名も無き世界のエンドロールファーストラヴチャイニーズ・ゴースト・ストーリー(未)アーカイヴ
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