「21ブリッジ」　★★★～改めて追悼チャドウィック・ボーズマン

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2021』の掲載にあたって」

改めて追悼チャドウィック・ボーズマン★★★

キース・デビッド

テイラー・キッチュ

J・K・シモンズ

【あらすじ】

　幼い頃、警察官だった父を殺されたデイビスは、父の遺志を受け継ぎ刑事となっていた。

　ある日、りマンハッタン島で強盗事件が発生、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。捜査に乗り出したデイビスは、マンハッタンにある21の橋を全面封鎖して犯人の行方を追う。

　しかし、事件の真相に迫るうち、警察内部の汚職が浮かび上がってくる。正義感が強いデイビスは、孤立しながらむ事件に立ち向かっていく―

【コメント】

　さて、今回行きつけのTSUTAYAで手に取ったのは、“ブラックパンサー”チャドウィック・ボーズマン主演の本作。刑事アクションものですかね。

　本作は緊急事態宣言の時期にひっそりと劇場公開されておりますが、映画ファンならご承知のとおり、チャドウィック・ボーズマンは惜しくも昨年大腸がんで43歳という若さで亡くなっております。前途有望だったはずの俳優、彼の雄姿を拝もうかと手に取ってみた次第です。

　うむ、なるほど。チャドウィック・ボーズマンの漢らしい雄姿、しかと拝ませていただきました。本作を製作しているとき、既にがんと闘病中であったとは思えないほどアクティブでマッチョです。

　内容的には可も不可もなくといったところ。製作にあのルッソ兄弟が噛んでいるのでちょっとは期待したんですが、今一つ盛り上がりに欠け大人しめなサスペンス物に留まってます。とある強盗事件をきっかけに警察内部の汚職が発覚、踊らされていた強盗犯が証拠をつかみボーズマン扮する正義感が強い一匹狼デイビスに託し、デイビスは内部告発のために仲間を敵に回して奔走する、といったオーソドックスなもの。タイトルにもある21の橋を閉鎖して強盗犯を閉じ込めようとするも、「レインボーブリッジ封鎖できませ～ん」とはなるはずもなく、大してタイトルが効いてるわけでもない。チャドウィック・ボーズマンの魅力でギリ観られたかな～といったところです。あ、あとJ・K・シモンズもね。