「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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(C)2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
ドワイト・ヨーカム
フェルナンダ・ウレホラ
【あらすじ】
かつてロデオ界のスターとして数々の賞を獲得たマイク・マイロは、落馬事故をきっかけにすっかり落ちぶれてしまい、競走馬の種付けで細々と暮らしていた。
ある日、マイクは元の雇い主からメキシコにいる彼の息子ラフォを連れ戻して依頼され、マイクはメキシコに向かう。
裕福な家庭でありながら家に帰らず、ストリートで荒れた生活を送っていた不良少年のラフォ。マイクとラフォは反目しあいながらもアメリカ国境を目指すが、次第に心が打ち解けていく。
しかし、2人は母親の追手と警察から追われる身となってしまう―
【コメント】
さて、2022年映画鑑賞の2発目となるのが、ご存じクリント・イーストウッド御大の監督・主演である本作。
クリント・イーストウッド作品にハズレなし。御年91歳にして未だ精力的に映画製作に携わっている御大、しかも今回は主演も務めるということで、これはもう観ないわけにはいかないとさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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いや~良いな~。大きな衝撃はないけど心温まる。ぶっちゃけ、御大の作品の中では小粒な作品ですが、心が安らかになるロードームービーでしたね。とても良かったです。
内容としては、落ちぶれた老人が元雇い主に頼まれて、その息子であるヤンチャ坊主を探しメキシコに向かって連れ戻してくるというもの。ヤンチャ坊主の母親であるアバズレ女の追手や警察から逃れながら、老人とヤンチャ坊主との心の交流、そしてメキシコに住む貧しくとも幸せに暮らす人々たちとの交流を通して描く人生賛歌ともいうべきドラマ作品。
まあ、とりわけ大きな事件や衝撃的な展開があるわけでもなく、非常に淡々としたロードムービーですが、自然と見入ってしまうのは御大の手腕に他ならないでしょう。御大もさすがにおじいちゃんになってしまいましたが、それでも眼力は失われずキリッとした顔立ち。ラストはメキシコで出会ったおばあちゃんと楽しく幸せに暮らすという、老いても色恋はまだまだ現役だぜ!若者にはまだまだ負けんぞ!といったメッセージが伝わってきた気がします。
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まだまだ若者には負けんぞい、なんて年寄りの冷や水のようなメッセージを僕は感じ取ったわけですが、絶賛歳を取っている最中の今の僕にとっては、御大のメッセージがなんとなく心に沁みちゃうんですよね。若者云々じゃなく、歳取って夢も希望もときめきもなくただボーっと茶をすすって枯れていくのを待つ人生じゃ楽しくないだろう?もっと楽しんで良いんだぜ老人よ!という御大から世の老人たちへのエールのような作品だと僕は感じます。
【2022年度 Myランキング】(1/16時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
実家がちょっと気がかり。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:クライ・マッチョ ★★★☆
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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