「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

【あらすじ】
ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落、、乗客乗務員316人全員が死亡する事故が発生した。
直ちに航空事故調査局はフライトレコーダー通称“ブラックボックス”から事故の調査を開始するが、音声分析官ポロックが謎の失踪を遂げる。
上司の命令により調査を引き継いだマチューは、当初イスラム過激派による仕業と分析したが、被害者家族からもらった事故直前の留守電から、その音がブラックボックスに残された音と違うことが分かる。
調査を続行したマチューは事故の真相を明らかにすべく、次第に音に取りつかれていく―
【コメント】
一週間の仕事終わりのチョイ残業した金曜夜、疲れてるけど映画でも観て帰るかと、あれ観ようかこれ観ようかと悩みながら鑑賞候補を吟味した結果チョイスしたのが本作。
もともとちょっと目を付けていた作品で、大々的な宣伝こそしていないミニシアター系の作品ではあるものの面白そうだなー観ようかなーと思っていて、ちょうど「立川キノシネマ」で上映されるということで、夜の回、食事もせずまっすぐと映画館に向かった次第です。
(C)2020 / WY Productions - 24 25 FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - PANACHE Productions
うむ、これは面白い!これはなかなかのミステリーですぞ!航空機墜落という未曽有の大事故について、期待に厳重に搭載されている音声レコーダー“ブラックボックス”から音だけで事故の真相を探るというもので、上映時間が2時間ちょいの中、事態が二転三転していく片時も目が離せないミステリーものの良作だと思います。いやー見応え十分でしたね。
主人公は細かい音も聞き逃さない音オタクみたいなヒョロガリ君で、細かいところにこだわり過ぎて上司や同僚からウザがられてしまう人間。最初は大事故を起こした航空機の調査から仲間外れにされてしまうが、担当の謎の失踪により急遽調査を任される。ブラックボックスからかすかに聞こえた小さな声から、最初はイスラム過激派によるテロだと断定するも、遺族から託された電話の録音を聴いて間違いだということに気付き、航空機に搭載されていた機器の不良によるものではないかと推測する。
そこから謎の失踪を遂げた担当の家に忍び込んだり、航空会社で働く妻のデータを盗んで関係をぶち壊したりと、音にとらわれ過ぎて奇行に走ってしまった結果、自らの信用をも失ってしまう。しかしながら音オタクのヒョロガリ君はあきらめず独自捜査を続行、意外なところで真相を探り当てていく。
真相が分かっては潰れ、分かっては潰れと二転三転が続き、ヒョロガリ君が音にこだわり過ぎて病んでいるだけなのかというところにまで行き、一体どういう結末を迎えるのか、片時も目が離せない良作のミステリーでしたね。
(C)2020 / WY Productions - 24 25 FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - PANACHE Productions
こんなに面白いミステリーなのに、全国的にも上映館が少ないんですよね~。全編フランス語で馴染みが薄いし、日本でも名の知れる役者さんもいないので、なかなか難しいんでしょうかね。
言わずもがなブラックボックスなるものは実際に航空機に搭載されているし、本作のような音だけで事故の捜査を行う音声分析官もいるようですね。本当に耳が良くないとできない職業なわけで、世の中にはいろんな仕事があるもんだなーと感心したりもした映画でした。
【2022年度 Myランキング】(1/21時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
今年も多忙の時期がやってきたぜ。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:ブラックボックス 音声分析捜査 ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>

