「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

柴咲コウ
松村北斗
玉城ティナ
磯村勇斗
吉岡里帆
【あらすじ】
人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見えてしまう孤独な高校生・四月一日君尋。彼はその能力を消し去って普通の生活を送りたいと願っていた。
そんなある日、四月一日は一匹の蝶に導かれ、どんな願いも叶える代わりに一番大切なものを対価としてもらうという美しい女主人・壱原侑子と出会い、侑子のもとで暮らすことになる。
一番大切なものとは何かを探す四月一日の前に、女郎蜘蛛と百目鬼が現れ、事件に巻き込まれていくー
【コメント】
久しぶりの劇場映画鑑賞。ブログもちょっとごぶさたでしたね。
4月はめぼしい作品がなかったうえに、休日出勤やら別件のプライベートがあったりと、なかなかゆっくりと映画鑑賞できなかったわけですが、このゴールデンウイークでやっとこさゆったりと映画鑑賞できるひと時が訪れたということで鑑賞したのが本作です。
今年のゴールデンウイークは十連休という大型連休を獲得し実家・盛岡に帰省。家族の安否を確認のうえ、前々からちょっと気になっていた本作を鑑賞すべく「盛岡フォーラム」に足を運んだ次第。
本作はヤンマガに連載していた漫画の原作ということで、いつもながら原作未読の僕はどんなものなのか知らないうえに、あの蜷川実花監督ということだったので、正直スルーしようかなーとも思っていた作品。どうもね、蜷川実花監督独特の毒々しい色使いがどうにも合わなくてね。それでも、ちょっと気になっていた作品でもあったので、どんなものなのかまずは観てみようと思ったわけです、
(C)2022映画「ホリック」製作委員会 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
うーん・・・どうなんだこれ。原作未読の僕はハッキリとしたことは言えないですが、原作の良さを表現できているんでしょうかね、これ。「なんでも願いを叶える代わりに相応の対価を支払う」というオーソドックスな設定に、怪奇と和文化を世界観として持たせているのはわかったんですが、果たして蜷川実花監督の独特な世界観と原作がマッチしていたんでしょうかね。
相変わらず色遣いがド派手過ぎて個人的に毒々しい感じがしたし、やっぱりいろいろと原作のエッセンスを詰め込み過ぎて説明不足な部分が多かったかなと。四月一日が見えてしまう“アヤカシ”というのが結局どういう存在なのか、なんでも願いを叶える侑子さんや敵対する女郎蜘蛛や百目鬼とは何だったのか、四月一日に対して女郎蜘蛛は何をしようとしていたのか、そして箱に封印されていたでっかい目玉は何だったのか、原作未読じゃ分からないことが多すぎましたね。ひまわりちゃんのアヤカシを取り込んで大けがしたり、四月一日の誕生日をループしたりと、原作のエピソードも詰め込み過ぎているし、やっぱり長編漫画を2時間の映画にすることは難しいと改めて感じます。
とはいえ、僕が本作を観ようと思ったのは他でもない、吉岡里帆を拝むこと。個人的に見どころはエロ可愛い悪女を演じた吉岡里帆だけだったかなと。胸の谷間もあらわにセクシーな格好をして悪女である女郎蜘蛛を演じた吉岡里帆は非常に目の保養になりましたね。もっとも、もっとセクシーに登場シーンを多くしてもよかったんじゃないかと思ったくらいです。主演の柴咲コウや玉城ティナをも喰ってしまったインパクトある存在感だったと思いますね。
(C)2022映画「ホリック」製作委員会 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社
相変わらず蜷川実花監督はイケメン俳優が好きなんだなーと改めて感じます。女子が放っておかないようなかわいらしい神木隆之介君や百目鬼役の磯村勇斗君、よく知らなかったですが松村北斗君もこれからの活躍が注目される役者ですね。
まあでも、個人的には吉岡里帆が本作をきっかけに役の幅を広げていってほしいなと思う今日この頃です。
【2022年度 Myランキング】(5/2時点)
本作は、本年度のワースト3中2位(暫定)にランクイン。
とりあえず元気で何より。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:さがす ★★★★
3位:ザ・バットマン ★★★★
8位:ナイル殺人事件 ★★★☆
10位:クライ・マッチョ ★★★☆
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:ホリック xxxHOLiC ★★☆
3位:
<その他ランク外一覧>
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