「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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テノッチ・ウエルタ
ジョシュ・ルーカス
キャシディ・フリーマン
レベン・ランビン
アレハンドロ・エッダ
ウィル・パットン
【あらすじ】
“新しい建国の父”NFFAが政権に返り咲いたアメリカ。アメリカではメキシコからの不法移民が増え続け、人種差別が深刻となっていた。
そんな時、NFFAは1年に12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される法律“パージ”を復活させる。
犯罪が蔓延る恐怖の12時間をやり過ごした不法移民たちは、安堵するのもつかの間、過激派組織が暴走を始め、終わりのない“無限パージ”へと突入してしまう。
無法地帯と化したアメリカを援助するため、メキシコ政府は6時間だけ国境を解放すると宣言、移民たちは過激派から逃れるため国境を目指す―
【コメント】
さて、今回劇場で鑑賞したのは、僕の大好きなブラムハウスのスリラー映画「パージ」シリーズ待望の最新作。エピソード0ともいえる2018年『パージ:エクスペリメント』からの4年振りの新作ということで楽しみにしていた作品です。
とはいえ、初期3部作で一応の完結を果たしているわけで、前作のエピソード0はまだしも、今回は一体どう続けていくのかという不安もありつつ、取りあえずは好きなシリーズなので仕事帰りの金曜夜「立川キノシネマ」に足を運んだ次第です。良かったぜ、最寄りの劇場で公開してて。
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(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS
うん、まあ悪くはなかったかな。3部作の続編という位置付けではありますが、舞台や設定は変えても、良くも悪くもいつものパージ。僕としてはそれなりに楽しんだ感じです。
今回は、12時間限定の犯罪合法化をガン無視し、「まだまだ全然殺し足りねーぜヒャッハー!」とばかりに人種差別主義の過激派たちが暴徒と化してしまうといった内容。もうパージ関係なくなってますな。
これまでの富裕・貧困という二極化の社会問題から、今回は不法移民問題というアメリカのタイムリーな社会問題をベースにしているところはいつもどおりで、トランプ政権時代に国境に巨大な壁を建設していたのは記憶に新しいところ。しかし、さすがにパージガン無視は映画の根本を覆すと考えたのか、12時間の縛りをアメリカ脱出6時間というアイデア?苦肉の策?でなんとか映画をもたせています。
そこを是とするか非とするかは観る側のお好み次第ではありますが、ぶっちゃけ、この「パージ」シリーズ自体が映画会社の金儲けコンテンツになりつつあるのが見え見えです。たくさんのシリーズを作っても1作目を超えることができていない「SAW」シリーズと位置付けは一緒、出がらしになるまでこのシリーズで小銭を稼ごうという魂胆が本作からは感じ取れてしまいましたかね。しかも今回はパージガン無視という暴挙に至ってしまったので、アイデアが尽きてしまっているのが透けて見えてきます。
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(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS
いちおう、名目上は本作が「パージ」シリーズの最終作ということらしいですが、ラストというにはちょいと締りが悪いような気がします。とはいえ、数年後にまた「パージ復活!」なんて掲げて新作が作られるんでしょうね。そこらへんも「SAW」シリーズと一緒です。
僕は本シリーズのファンなので、個人的には新作大歓迎ではありますが、作るならもっと切れ味鋭く世相を斬りつつ、おもしろいパージを見せてもらいたいところです。
【2022年度 Myランキング】(5/20時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
半袖短パンに着替えた。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:さがす ★★★★
4位:ザ・バットマン ★★★★
5位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆
9位:死刑にいたる病 ★★★☆
次点:ナイル殺人事件 ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:
<その他ランク外一覧>
ノイズバイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ嘘喰いコーダ あいのうたヤクザプリンセスHOMESTAY ホームステイアクセル・フォールレッド・ブレイクガンパウダー・ミルクシェイクKAPPEI カッペイ特捜部Q 知りすぎたマルコモービウスナイトメア・アリーTUBE チューブ 死の脱出フォーエバー・パージ
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