「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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工藤阿須加
小野花梨
高野麻里佳
古舘寛治
六角精児
【あらすじ】
地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳。
ある時、瞳の初監督するアニメの同時間帯に、憧れの天才監督・王子千晴の8年振りとなるアニメが放送されることとなり世間の話題になる。しかし、王子はここ最近、その過剰なほどのこだわりとワガママが災いして降板が続いていた。
瞳はクセ者揃いのプロデューサーや製作者たちに振り回されながらも、アニメ界の“覇権”を取るべく奮闘する―
【コメント】
さて、今回劇場で鑑賞したのは、活躍著しい吉岡里帆の最新作である本作。見たところ、アニメ業界を描いたスポ根的ムービーですな。
今や日本のアニメは2兆円とも言われるほどの一大コンテンツ産業にまで成長しており、昔言われていた「いい大人が漫画やアニメなんて・・・」なんて時代は完全に過ぎ去り、むしろ観てないほうがおかしい言っても過言ではない時代ですね。かくいう僕も、ここ数年はレンタルやサブスクでアニメ鑑賞することが本当に増えましたね。
本作はそんなアニメ制作にかかる内幕的なものを描いた作品のようで、前々からちょっと楽しみにしていた作品、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
うむ、オーソドックスながらなかなかに面白かったです。アニメの製作現場というこれまで映画で描かれていなかった世界を舞台に、スポ根的要素を軸に奮闘するアツいドラマ。弱気なアニメ監督がクセモノどもに振り回されながらも、アニメへの熱い情熱を奮い立たせ最終的に一致団結してアニメ業界の覇権を目指す。舞台は変われど、王道のスポ根展開に沿ったストーリー展開なので、大いに楽しめましたね。
とはいえ、原作未読のため原作がどこまで表現されているのかは分かりませんが、アニメ製作現場の表現、例えばだれがどのような役割を担っているのかとか、セル画の製作にどのくらいの日数を要するのかとか、テレビ局や製作会社、その請負会社などの関係性(パワーバランス)、他局や声優さんとの関係などなど、アニメ製作の“お仕事ムービー”と宣伝しながらも、そこらへんが意外とあっさりしすぎていて、もっと描くべき内幕があったんじゃないかなーと感じましたね。まあ、あんまり詰め込み過ぎると、本作のようなスポ根ドラマが薄くなっちゃうからサラっと流しちゃったのかもしれませんけどね。正直、そういう描写って矢口史靖監督が上手かったりするんですけどね。
現実的に裏番組同士のアニメ視聴率争いとか、視聴率逆転とか難しいとは思いますが、とはいえ、胸熱なドラマ展開としての演出だし、そこは許容すれば十分に楽しめる作品だと思います。
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(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
いや~それにしても相変わらず吉岡里帆は美しいですな~。先に観たセクシー悪女を演じたと思えば、本作のような弱腰だけど熱い思いを秘めている監督、CMでキュートなキツネの役を演じたりと、実に多彩に演じ分けられる女優さんですな。これをあざと可愛いというんでしょうかね。
柄本明の息子である柄本祐にしても、冷たいながらもすべてのことを見通している敏腕プロデューサーを見事に演じていてとても良かったですね。まあでも、やっぱり吉岡里帆ちゃんを観るには最適の映画であることは間違いありません。
【2022年度 Myランキング】(5/22時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
テレワークで腰が痛い。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:さがす ★★★★
4位:ザ・バットマン ★★★★
5位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆
9位:死刑にいたる病 ★★★☆
次点:ナイル殺人事件 ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:
<その他ランク外一覧>
ノイズバイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ嘘喰いコーダ あいのうたヤクザプリンセスHOMESTAY ホームステイアクセル・フォールレッド・ブレイクガンパウダー・ミルクシェイクKAPPEI カッペイ特捜部Q 知りすぎたマルコモービウスナイトメア・アリーTUBE チューブ 死の脱出フォーエバー・パージハケンアニメ!
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