「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
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トム・クルーズ
マイルズ・テラー
ジェニファー・コネリー
ジョン・ハム
グレン・パウエル
エド・ハリス
ヴァル・キルマー
【あらすじ】
アメリカ海軍における伝説のパイロット、マーヴェリックは、かつてライバルたちと苦楽を共にしたエリートパイロット養成学校“トップガン”に教官として帰ってくる。上層部の命令により、ならず者国家が隠し持つウランの倉庫の破壊を目的として、このミッションを遂行できるパイロットを育成するためだった。
訓練生たちは、マーヴェリックの型破りな指導と類稀な飛行テクニックに戸惑いを見せるが、次第に彼を中心として絆が芽生えてくる。しかし、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターだけはマーヴェリックを恨んでいた。
そんな中で、一触即発のミッションが遂行されるのだが―
【コメント】
トム・クルーズの代表作と言えば何と言っても1986年の『トップガン』。オッサンの僕がまだ中学生だった時の大ヒットアクションドラマ映画で、当時の話題ぶりは僕の年代なら記憶に残っているはず。トム・クルーズを世に知らしめた作品でもあるし、ミリタリー航空アクションというジャンル、そして映画に影響された人たちはトムが着ていたジャンパーをこぞって着用していたくらい、一種の社会現象ともなった作品です。
そんなトムの代表作、公開後も続編の製作は噂されていましたが、ここへ来てまさに満を持しての続編が製作!ということで、前々から要チェックしていた映画ファンも多いことでしょう。
きしくも、新型コロナの世界的蔓延によって公開延期を余儀なくされ、今年2022年にやっとこさの公開と相成ったということで、もうね、これは映画ファンとして劇場鑑賞は義務と認識し、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。もちろん、航空アクションの臨場感を味わうために極爆上映で鑑賞しました。
とはいえ、実に36年振りとなる続編とあって、前作の記憶はうろ覚え。なので、直前にアマプラで前作を復習のうえ、鑑賞に挑みました。劇場は満員御礼の大盛況。年代限らず老若男女がひしめき合ってましたね。パンフレットも速攻売り切れ、人気の高さがうかがえます。
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(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
まずですね、1986年の『トップガン』という作品における僕の中の位置付けなんですが、あれだけ世界的な名作・金字塔的作品であるにもかかわらず、僕の感想は可も不可もなく、です。
まあ、当時はジャッキー・チェン一筋だったこともあるし、戦闘機といったミリタリー系に興味もなかった(今でもない)、アクションというよりはむしろマーヴェリックというキャラを中心とした友情や恋愛、栄光と挫折を描いたドラマ的な部分が強かったため、当時はさほどピンとこなかったわけです。
今でこそ、様々な映画を観ているし、公開直前に復習の意味で観た前作については感想はもちろん違いますが、それでも改めて素晴らしい作品だなという印象はあまりありませんでした。実際、続編である本作を鑑賞する前もさほど気持ちはノっていなかったのが正直な気持ちです。
最高、最高です!トム、あんた凄ぇよ!36年の時を経て、とんでもない大傑作が誕生しました!このような何十年振りに製作される続編って、だいたい人気が低迷した役者が起死回生の意味で製作され、それらはだいたい失敗するのがセオリーなんですが、本作は違う。36年という長いインターバルがあった状況で、まさに時代を超えた続編の大傑作であると断言します!前作に特段の思い入れがなかった僕ですが、本作は最高の一言に尽きます。
本作の凄いところって、まあミリタリーマニアをも唸らせる実戦さながらの航空アクションの臨場感という部分もあります。トムもかなりこだわってましたからね。でも僕は、そういったマニア的な視点ではなく、本作は王道のシナリオフォーマットを貫き通しながら、これほどまでに観る者の心を惹きつけたパワフルさにあるということです。
ぶっちゃけ本作って、前作とほぼほぼストーリーの流れが一緒なんです。パイロットの中でもエリート中のエリートが集う養成学校“トップガン”で、教官の指導のもと、ライバルと切磋琢磨しながら、仲間の死を経験しつつ一人前のパイロットとして独り立ちする成長ドラマ。友情あり恋愛あり挫折あり成長あり、言わば学園ドラマのフォーマットのような、まさに王道の展開なわけです。そんな使い古された王道の展開に対し、トム演じるマーヴェリックの立ち位置が訓練生から教官に変わったというだけで、本作はほぼほぼ内容が一緒。しかもオープニングのシーン、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が流れるシーンなんか前作そのまんまだし、要所要所で前作を彷彿とさせるシーンが登場する。悪い言い方すると、前作をほぼほぼマルパクリしたような続編でもあるのに、これほどまでに観る者をアツくさせてしまうパワフルさを持った映画なわけです。
しかもですね、訓練生から教官となったマーヴェリックなので、キャラとしては脇に回るのがセオリーなんであうが、美味しいところはしっかりと持っていってしまうという憎たらしさといったらもうね。教官なのにミッションのキャプテンになっちゃうし、恋愛もしちゃうし、アイスマンとの友情もあるし。『トップガン』はやっぱりトム・クルーズの作品だった、ということです。
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ということで、往年のファンのみならず、世代ではない人たちをも魅了するに違いない『トップガン』続編。本作は絶対に劇場で観るべき作品です。
アイスマン演じるヴァル・キルマーも出番は少しだったけど実に良かったなー。あのシーンは、往年のファンなら本当に涙が出るシーン。哀しいかな、前作でトムと恋愛関係だったケリー・マクギリスはお声もかからなかったとのことで。
まだまだ快進撃を続けるトム・クルーズ、来年は「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART ONE』が公開されるというこで、今から公開が待ち遠しい限りです。
【2022年度 Myランキング】(5/29時点)
本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
本格的にギター再開します!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:トップガン マーヴェリック ★★★★☆
4位:さがす ★★★★
5位:ザ・バットマン ★★★★
6位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆
10位:死刑にいたる病 ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:
<その他ランク外一覧>
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