「サマリタン」　★★★～死ぬまで応援するぜスタローン

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2022』の掲載にあたって」

死ぬまで応援するぜスタローン★★★

シルベスター・スタローン

ジャボン・“ワナ”・ウォルトン

ピルウ・アスベック

マーティン・スター

シャメイク・ムーア

【あらすじ】

　グラニット・シティには、かつて双子のスーパーヒーロー、サマリタンとネメシスが戦い、発電所でともに死んだと伝えられているが、人々は善のサマリタンがまだ生きていると信じられていた。

　母親とともに暮らす13歳のサムは、ギャングのサイラスに気に入られ仕事を手伝うことになるが、そこで近所に住むごみ収集人の老人ジョー・スミスの超人的な力を目の当たりにする。

　サムはジョーこそサマリタンだと確信、一方サイラスは悪のネメシスのマスクをかぶり、街を混乱に陥れ、ジョーをおびき寄せるためサムを誘拐する。

　サムを救うためジョーは立ち上がるが、ジョーにはある秘密が隠されていた―

【コメント】

　今年の9月は立て続けの三連休ということで、本来ならば楽しい楽しい週になるはずだったんですが、仕事のムチャ振りで残業の連続、せっかくの2連続三連休も怒りと焦りと悩みでまともに楽しめなかったわけですが、そんな不貞腐れた三連休中アマプラで鑑賞したのが、ご存じスライことシルベスター・スタローン主演の本作。Amazonオリジナルということで、ぶっちゃけ買い手がなかった映画をAmazonが引き取ったって感じでしょうかね。

　スタローンの人気も今や昔ではありますが、青春の1ページを飾ったスライ兄貴ならば観ないわけにはいかないぞと鑑賞してみた次第です。

　うむ、なるほど。スライ兄貴のヒーローアクションものですか。まあぶっちゃけ、スタローンが主演ということ以外は可も不可もなくといったところでしょうかね。B級ヒーローアクションですが、そこは青春のスライ兄貴、僕は大目に見ることにします。

　内容的にはある意味王道の展開ではありますが、クライマックスで意外などんでん返しもあるし、やっぱり何よりスライ兄貴の圧倒的な存在感はさすがスターの貫禄。髪も髭も白髪になり、全盛期の若さはさすがに失われたものの、むしろ今のほうがいぶし銀で圧倒的なオーラを放っていてメチャクチャカッコイイ！御年76歳でありながらこのオーラを持った爺さんなんていないですよ、ほんと。僕も歳取ってもこんな爺さんになりたいですな。

　存在感だけじゃなく、あの巨体が放つアクションはパワフルだし、過去の映画『ロックアップ』で観た、首が吹っ飛ばされるんじゃないかっつーくらい重いパンチも健在。いや～B級アクションとはいえ、スライ兄貴の健在ぶりを堪能できただけでも良しとします。