「アンビュランス」　★★★～相変わらずブレないマイケル・ベイ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2022』の掲載にあたって」

相変わらずブレないマイケル・ベイ★★★

ジェイク・ギレンホール

ヤーヤ・アブドゥル＝マティーン2世

エイザ・ゴンザレス

ギャレット・ディラハント

コリン・ウッデル

【あらすじ】

　元海兵隊の帰還兵ウィルは、がんに侵された妻を助けるために治療費を必要としていた。そこで、血のつながらない兄ダニーに助けを求める。

　犯罪に手を染めるダニーは、3200万ドルもの大金を強奪する計画を立て実行することに。しかし、ちょっとした歪みで計画はもろくも崩れ、ウィルとダニーは警察に追われる事態に。

　救急車を強奪し逃亡を図ろうとする2人だったが、その救急車にはウィルに撃たれて瀕死となった警官と、彼を助けようとする救命士キャムがいた。

　かくして、ダニーとウィルは救急車でロサンゼルス中を走り回ってことになる―

【コメント】

　仕事の山も越え、ホッと一安心の週末。使い方にも慣れてきたTSUTAYA DISCASで今回レンタルしたのがアクション映画の本作。

　ド派手でスタイリッシュなアクションを撮らせたら世界一、ご存じマイケル・ベイ監督の最新作ですが、ここ数年はパッとした作品が少なく、御多分に漏れず本作も劇場公開時大して話題にならないまま終わっていった作品です。

　僕も正直、本作は劇場公開時の印象がほとんどないんですが、ここはマイケル・ベイ監督作品、今年中に観ておいて損はないだろうとレンタルしてみた次第です。

　うむ、相変わらずブレていませんな、マイケル・ベイ監督は。大味だけどスタイリッシュでド派手なアクション、小難しい説明は一切ないストレートで分かりやすいカーアクション映画でしたね。136分と若干長尺な気もしましたが、楽しめました。

　とにかく本作はストレート。初っ端の20分くらいで登場人物の背景や銀行強盗に至る経緯をサラサラっと描いて、あとは救急車をジャックしてラストまで怒涛のカーチェイスの一本勝負という潔さ。2時間ちょいずーっとカーチェイスですよ、カーチェイス。まあ、その中でいろんなサスペンスフルな展開やらド派手な銃撃戦、ドラマチックな展開が盛り込まれていて、単なる車の追いかけっこにありとあらゆるスパイスをテンポよく盛り込んで味変させるので退屈はしませんが、難点を言えば、そんな味変をしてもそこは大味のマイケル・ベイなので、若干のウンザリ感は無きにしも非ず。長いんだよね～、マイケル・ベイ監督は。

　ラストシーンもちょいと出来過ぎな感じもしないでもないですが、ドラマチックでお涙頂戴なラストが待っているので、アクション映画としては見応えは十分なのではないでしょうか。

　ちなみに本作、デンマークの2005年アクション映画『25ミニッツ』のリメイクとのことですが、日本では劇場公開されておらずDVDスルー作品。しかも、リメイク版の本作が136分なのに対し、元ネタは77分という超コンパクト映画。なぜにこんなマニアックな作品をマイケル・ベイ監督はリメイクしようと思い立ったのか。まあ少なくとも、こんなマニアックな映画を見つけちゃうマイケル・ベイもまた生粋の映画マニアなんだなーと、ちょっと親近感が湧いた次第です。

　どうやら元ネタの『25ミニッツ』はTSUTAYA DISCASにも在庫があるようなので、機会があればレンタルしてみようかと思います。

【2022年度 Myランキング】（10/29時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　あ～やっと仕事の山越えたぜ・・・

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：スパイダーマンノー・ウェイ・ホーム ★★★★☆

　　２位：トップガンマーヴェリック ★★★★☆

　　３位：シン・ウルトラマン ★★★★☆

　　４位：さがす ★★★★

　　５位：キングダム2 遥かなる大地へ ★★★★

　　６位：ザ・バットマン ★★★★

　　７位：ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆