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「ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning」★★~ある意味想定内

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
ある意味想定内
★★
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(C)2023 TOEI ANIMATION CO., Ltd. All Rights Reserved
 
(2023年/日本・アメリカ/114分/Knights of the Zodiac
 
【 監督 】
トメック・バギンスキー
 
【 原作 】
車田正美
 
【 出演 】

新田真剣佑

ファムケ・ヤンセン

マディソン・アイズマン

ディエゴ・ティノコ

マーク・ダカスコス

ニック・スタール

ショーン・ビーン

 


 

【あらすじ】

 

 幼い頃に姉と生き別れた青年・星矢は、スラム街の地下格闘場で戦いながらその日暮らしの生活を送っていた。

 ある日、地下格闘技のチャンピオン・カシオスとの戦いの最中に不思議な力を発したことから、星矢は謎の集団に狙われ、アルマンという富豪に助けられる。

 星矢には“小宇宙(コスモ)”という力が秘められていること、そしてその力を鍛え、女神アテナの生まれ変わりである女性シエナを守る運命にあることをアルマンから知らされた星矢は、その運命を受け入れ、厳しい修行に身を置くことになるー

 

 

【コメント】

 

 「聖闘士星矢」といえば1980年代の週刊少年ジャンプ黄金期を支えた人気漫画の一作。若い人は知らないかもしれませんが、「ドラゴンボール」「キン肉マン」「北斗の拳」「シティーハンター」「魁!男塾」「ハイスクール!奇面組」と肩を並べる、車田正美先生の代表作ともいえるバトルアクション漫画だったわけです。アニメ化もされ、星座や神をモチーフにしたディテールは、日本もさることながら欧米でもかなりの人気を博したとか。アニメ主題歌の「ペガサス幻想(ファンタジー)」を日本語で合唱する外国人たちをTVでも見たことがあります。

 とは言いつつ、僕自身は当時「聖闘士星矢」は飛ばし漫画としてほぼほぼ読んでいませんでした。僕は「北斗の拳」とか「魁!男塾」のような泥臭いど根性系バトルが好きだったので、割とキレイめの車田正美先生の漫画はちょいと趣味じゃなかったわけです。

 とはいえ、その「聖闘士星矢」が実写化!と知ったときは、「いやいやいやいや、それは無理だろう」という否定的な考えで、あの伝説の映画『ドラゴンボール エボリューション』の悪夢が再び訪れるのかと感じてました。

 本来なら劇場鑑賞は華麗にスルーするであろう本作でしたが、ゴールデンウィークの帰省の際、聖闘士星矢ファンでもある旧知の友人が観てみたい!ということだったので、じゃあどんなものか観てみようじゃないかと、二人して「盛岡フォーラム」に足を運んだ次第です。

 

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 うん、ある意味想定内。こうなることは分かってた。原作の設定だけを借りた全くの別物です。まさに『ドラゴンボール エボリューション』と同じ、登場人物の名前や要所要所のエピソードをつまんだだけの完全オリジナルですね。地下格闘技が出るわ、銃器でドンパチするわカーアクションするわ宇宙船みたいな乗り物まで登場するわ、一体どういう設定なのかもよく分からない。原作ほぼほぼ読んでない僕でも、これじゃない感はひしひしと感じましたね。

 そんな僕の本作の感想は以下の3つです、

 

1.原作とはまるっきりの別物、ある意味想定内

2.たぶん続編はない

3.だからジャンプ漫画の実写化はやめろと

 

 やっぱり無理なんですって、ジャンプの実写化は。世界観が漫画なんだもん、それで読者は満足してるんだもん。それを無理やり現代風にアレンジしたっておかしくなるだけですよ。原作だって長いし、最初のちょっとをつまんだところでわけわからないでしょうよ。聖闘士星矢ファンは怒りますよ。『ドラゴンボール エボリューション』の失敗をなぜ教訓にしないんでしょうかね。

 

 別物と割り切ったところで、本作が面白いかといえばそれも全然ないわけで、世界観がまったくよく分からないし、ただただCGがド派手に展開するだけ。しかもメインのバトルがあんまりなく、変な装置で死にかけているシエナを助けるという展開。聖闘士星矢ってバトル漫画でしょうよ。いろんな聖闘士が登場して、いろんな必殺技を繰り出して戦うのが醍醐味でしょうよ。星矢の必殺技ペガサス流星拳にしたって、らしい技が一回登場しただけで、いまいちバトルとして面白くない。

 

 物語としては、The Beginningというタイトル通り本当に始まりの物語で、これからいろんな聖闘士が登場する展開になっていくんでしょうが、たぶん続編はないでしょうね。面白くねーもん。作り手が素材の良さを引き出さなきゃ聖闘士星矢はうまくいかないでしょうね。

 あ、でも真剣佑君は頑張ってたと思いますよ。

 

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 これまで数々のジャンプ漫画が実写化されていますが、やっぱり基本ジャンプ漫画って実写化に向いていないと思いますよ。「デスノート」みたいにリアルな現代を舞台にしたものなら問題ないですが、本作のように世界観がとにかくぶっ飛んでいる漫画は、漫画というファンタジックな世界だからこそ成立するものであって、それを実写化したとたんヘンテコリンなものになってしまうわけです。

 今年Netflixで「ワンピース」が実写化されるらしいですが、ぶっちゃけ嫌な予感しかしません。流行っているからと言って何でもかんでも実写化するのはいかがなものかと思いますね。まあそれでもやっちゃうんでしょうけど。

 

 

【2023年度 Myランキング】(4/29時点)

 

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。

 ともあれGW楽しむぜ! 

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ロストケア ★★★★

  3位:ヴィレッジ ★★★★

  4位:シン・仮面ライダー ★★★★

  5位:アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

  6位:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆

  7位:非常宣言 ★★★☆

  8位:BLUE GIANT ★★★☆

  9位:バイオレント・ナイト ★★★☆

 10位:#マンホール ★★★☆

  次点:search#サーチ2 ★★★☆

     AIR エア ★★★☆

     

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:ノック 終末の訪問者 ★★☆

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニルパン三世VSキャッツ・アイ(未)スランバー・パーティー大虐殺FALL フォールシャイロックの子供たち湯道別れる決心ミッドナイト・マーダー・ライブフェイブルマンズシャザム!神々の怒りマッシブ・タレントエスター ファースト・キル生きる LIVINGスマホを落としただけなのに(未)東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-

 


 
 
『ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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