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「クリード 過去の逆襲」★★★☆~ロッキーに力を借りなかった点では及第点

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
ロッキーに力を借りなかった点では及第点
★★★☆
(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
 
(2023年/アメリカ/116分/Creed III
 
【 製作 】
シルベスター・スタローン
 
【 監督 】
マイケル・B・ジョーダン
 
【 出演 】

マイケル・B・ジョーダン

テッサ・トンプソン

ジョナサン・メジャース

ウッド・ハリス

フロリアン・ムンテアヌ

フィリシア・ラシャド

 


 

【あらすじ】

 

 ロッキーの魂を引き継ぎボクシングの世界チャンピオンとなったアポロの息子アドニス・クリード。彼は引退試合で有終の美を飾り、最愛の家族たちと幸せな生活を送っていた。

 そんな彼の前に、刑務所から出所した幼なじみのデイムが現れる。2人はかつて家族同然の仲間であったが、デイムはクリードが犯した少年時代の過ちによって18年間の服役をしていた。

 アドニスはデイムのためにボクシングジムの仕事を与えたり、タイトルマッチを組んだりして世話を焼いていたが、実はデイムはアドニスに復讐心を燃やしていた。

 今まで封印してきた過去に決着をつけるべく、クリードはデイムとの戦いのため再びリングに立つ―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回はシルベスター・スタローンの代表作「ロッキー」シリーズにおいてロッキーの盟友アポロの息子を主人公としたスピンオフ、2015年『クリード チャンプを継ぐ男』、2018年『クリード 炎の宿敵』に続く待望の第3弾を劇場鑑賞。いちおう本作で完結編という位置付けのようですね。いや~もう待ってましたよ、またあの熱いボクシングドラマが観られるなんて。

 とはいうものの、完結編となる今回ですが、これまでスピンオフとして重要な存在であったロッキーが今回登場しないということ、前2作のロッキー大好き監督ライアン・クーグラーが製作に回ったこと、そしてネットでの前評判も微妙な反応ということで、有終の美を飾るはずの本作なのに鑑賞前に暗雲が立ち込めてしまった状況。

 とはいえ、「クリード」シリーズの完結編、劇場で観ないわけにはいかないだろうと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

 

 なんだよー全然悪くないじゃん。みんなちょっとキビしすぎるよー。暗い過去の因縁と、それに向き合い決着をつけるため立ち向かうドラマチックな展開と、手に汗握るボクシングのファイトシーン。

 本作はスピンオフという位置付けでありながらロッキーというアイコンをあえて登場させないことで、クリード単体でどれだけ作品として勝負できるか?というひとつの賭けとなった作品だったんじゃないかと思います。そして、これでクリード単体でも十分に作品として成立するということが証明された映画ともいえると思いますね。個人的な意見としては、やっぱりスライ兄貴のロッキーの登場を観たかったところですが、これはこれで僕は十分に楽しんで観ることができました。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.ロッキーに力を借りなかった点では及第点

2.シナリオはちょっと無理がある

3.とはいえファイトシーンはやっぱり熱い!

 

 前2作の監督であるライアン・クーグラーが今回監督しなかったことで、本作の完成度には一抹の不安があったものの、なんだかんだで個人的には及第点だったと思います。

 しかしながら、今回はちょいとシナリオに難あり、といったところでしょうか。何の実績もない刑務所上がりのオッサンをいきなりタイトルマッチに出すという展開はさすがに無理があるし、アドニスとデイムとの過去の因縁というのも理由が薄い。デイムがチャンピオンになって調子に乗るのも早すぎるし。なんか二人のドロドロとした関係というのがイマイチピンとこなかったんですよね。二人の関係こそが本作のキーとなる部分になるし、そこらへんはもっとはっきりきっちりと描いてほしかったところ。ドラマ部分での失速感もあるし、なんとかボクシングの熱いファイトシーンで持ちこたえたってところはありましたね。

 

(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

 

 本作の後には日本アニメ大好きマイケル・B・ジョーダンの監修による短編アニメが上映されます。本作クリードの血が近未来でも生き続け、SFチックな世界観の中でクリードの末裔がボクシングで戦うといったもの。というか短編というよりも予告編的な感覚に近い。

 まあ、本人も公言しているので日本アニメ好きなんだろうなーという気持ちは分かりましたが、内容的には・・・ですかね。

 

 そんなわけで、これにて「クリード」3部作は終了ということになりましたが、個人的にはやっぱりまたロッキーとの絡みがあるパート4を観たいところですね。だって世代なんだもん、「ロッキー」シリーズ大好きなんだもん。再度の師弟関係のドラマ見せてほしいところです。

 

 

【2023年度 Myランキング】(5/28時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 今度は左膝が痛い! 

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

  3位:ロストケア ★★★★

  4位:ヴィレッジ ★★★★

  5位:シン・仮面ライダー ★★★★

  6位:アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

  7位:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 ★★★☆

  8位:非常宣言 ★★★☆

  9位:最後まで行く ★★★☆

 10位:BLUE GIANT ★★★☆

  次点:バイオレント・ナイト ★★★☆

     #マンホール ★★★☆

     search#サーチ2 ★★★☆

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:ノック 終末の訪問者 ★★☆

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニルパン三世VSキャッツ・アイ(未)スランバー・パーティー大虐殺FALL フォールシャイロックの子供たち湯道別れる決心ミッドナイト・マーダー・ライブフェイブルマンズシャザム!神々の怒りマッシブ・タレントエスター ファースト・キル生きる LIVINGスマホを落としただけなのに(未)AIR エア東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-ナイブズ・アウト:グラス・オニオンTAR ター岸辺露伴 ルーヴルへ行くクリード 過去の逆襲

 


 
 
『クリード 過去の逆襲』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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