「ベイビーわるきゅーれ２ベイビー」★★★☆～邦画でもこれくらいのアクションが作れるんだ！

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2023』の掲載にあたって」

邦画でもこれくらいのアクションが作れるんだ！★★★☆

伊澤彩織

丞威

濱田龍臣

水石亜飛夢

中井友望

飛永翼

橋野純平

安倍乙

渡辺哲

【あらすじ】

　殺し屋協会からの依頼で殺しを請け負っているちさととまひろ。殺しの腕は一流だが一般社会に馴染めない社会不適合者で、今日も多額の借金や勝手な行動で謹慎を食らってしまい、生活に困窮していた。

　そんな中、殺し屋協会アルバイトの兄・ゆうりと弟・まことの兄弟は、どうしても協会の正社員になりたく、正社員のポストを奪えば昇格できるという噂を聞きつけ、ちさととまひろを付け狙い始めるー

【コメント】

　実家・盛岡で夏休み満喫中、と言いながら動画配信ばかり観ている今日この頃。実家の風呂掃除をした後、さて今日は何を観ようかなとチョイスしたのが本作。

　本作は2021年に公開されひそかな話題となった『ベイビーわるきゅーれ』の続編で、殺し屋というありふれた設定であるものの、主人公2人のゆるゆるな生活と、それに対する体を張ったアクションという緩急がとても話題となった作品です。

　かくいう僕は前作を「U-NEXT」で5月くらいに鑑賞していたため、3月に公開された続編である本作も劇場で観たいなーとは思っていたものの、そもそも前作観てないしなーということで結果的にスルー。U-NEXT独占配信ということで、この夏休みを機に鑑賞に至った次第です。

　いやー面白かった！今回もすげー面白かったっス！社会不適合者のちさととまひろのゆるゆるな生活模様から、一転してスタイリッシュなガンアクションとジャッキー顔負けの1対1のスリリングなバトルアクション。前作に負けず劣らず、相変わらず緩と急の展開が面白いアクションコメディでした。お金を掛けずとも邦画でもこれくらいの作品が作れるんだ！ということが分かりましたね。

　そんな僕の本作の感想は以下の３つです。

１．邦画でもこれくらいのアクション映画が作れるんだ！

２．高石あかりと伊澤彩織の身体能力がハンパない！

３．パート３も期待大

　なんだろう、日本版「ジョン・ウィック」と言っていいでしょうか、独特な殺し屋の構造の世界観が垣間見えてくるのも面白いし、それでいてジョン・ウィックのようなシリアスなものではなく、あくまでゆるゆるでユーモラスな世界観が観ていて面白い。殺し屋協会という組織に勤める正社員とアルバイトという階級だったりルールだったり。それがゆるゆるな生活の中で徐々に明らかになってくるのがジョン・ウィックを彷彿とさせる。

　そんなことよりも、主人公を演じている高石あかりと伊澤彩織の身体能力がハンパなく凄い！スタイリッシュなガンアクションに男顔負けの格闘術の数々。クライマックスの伊澤VS丞威のタイマンバトルは手に汗握るパワフルなアクションで、格闘アクションとして久しぶりに興奮しましたね。こんな女優今までにいなかったですよ。邦画では随一ではないでしょうか。

　2人ともアクション女優として、これから大いに活躍してほしいと心から感じております。

　本作を監督した阪元裕吾監督はまだ27歳という新進の映画監督であるものの、バイオレンスやアクションを得意として、本作をはじめすでに様々な作品で評価を得られている人。本作のアクションのクオリティの高さを見ても、今後の邦画アクションに革命を起こす可能性を秘めた映画監督であることは疑いようがありませんね。

　本作のパート３については、監督自身も構想はあるようなので、あとは製作費次第といったところでしょうか。

　ともあれ、パート３が公開されたときは劇場に足を運ぶことは間違いないでしょう。パート３の製作に大いに期待します！

【2023年度 Myランキング】（8/16時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　歩きすぎて膝が痛い！

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

　　２位：ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

　　３位：ザ・フラッシュ ★★★★☆

　　４位：ロストケア ★★★★

　　５位：ヴィレッジ ★★★★

　　６位：キングダム運命の炎 ★★★★