「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」★★★～現実もこうなれば良いですね

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

現実もこうなれば良いですね★★★

イ・イギョン

ウム・ムンソク

パク・セワン

クァク・ドンヨン

イ・スンウォン

キム・ミンホ

【あらすじ】

　韓国軍の兵士チョヌは、偶然拾ったロトが1等6億円の当選くじであることを知り大喜び。しかし、それもつかの間、その宝くじが風で飛ばされてしまい軍事境界線を越え北朝鮮の領域へ。偶然拾った北朝鮮の上級兵士ヨンホも、これが6億円の当選くじであることを知る。

　なんとか取り戻そうとするチョヌとその仲間たちは、共同警備区域であるJSAで北朝鮮のヨンホとその仲間と会談を開き、互いに所有権について話し合うことになるのだが―

【コメント】

　さて、今回TSUTAYA DISCASにてお取り寄せした映画は、久しぶりの韓国映画である本作。

　昨年末に劇場公開されたコメディ映画で、韓国と北朝鮮の兵士が宝くじを取り合うという斬新な設定に興味を惹かれたものの、結果的に劇場での鑑賞はスルー。今般レンタル開始ということで、さっそくレンタルしてみた次第です。

　なるほど、なかなかに面白いドタバタなコメディでしたね。それでいて韓国映画らしさもあり、しっかりとしたシナリオになっていて飽きずに観ることができました。まあ、あくまで民主主義の韓国が作ったフィクションなのでね、本作に現実を投影しちゃならないでしょう。

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．現実はともかく韓国映画らしいコメディ

２．へー北朝鮮と韓国って同じ通貨なんだ

３．現実もこうなれば良いですね

　韓国兵がたまたま拾ったロトが1等当選し6億円を手にすることが確定し浮かれポンチになったのもつかの間、当選くじが北朝鮮領域に風で吹き飛ばされてしまうという大失態。たまたまそこにいた北朝鮮兵士がそれを拾ってしまう。互いに仲間を連れてきて俺のもんだ、いや俺のもんだ、じゃあ7割よこせそっちが3割だと話し合いは平行線。なんとか話を付け、現金化するまで互いの兵士を人質に取り合い、そこからまたすったもんだのドタバタ展開に。

　金のためとはいえ韓国兵士が勝手に境界線かいくぐったり、互いの兵士同士が密談交わしたり人間同士を入れ替えたりなんてほぼ不可能なんでしょうし、互いの思想もまるっきり違うから、あんなに仲良くケンカするようなことにはならんと思いますけど、それがないとそもそもの話が進まないし、ある程度自由な発想ができる韓国ならではの映画だと思います。

　それにしても、北朝鮮で韓国の通貨通用するんだーと新たな発見。ロトなんて北朝鮮民が拾ったところでどうにもならんと僕は思ってたんですけどね、いろんなルート使ってやろうと思えばできるのかーと。まあ現実は不可能でしょうけど。