「シャクラ」★★★～あ、これ続くんだ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

あ、これ続くんだ★★★

チェン・ユーチー

リウ・ヤースー

ウー・ユエ

カラ・ワイ

チョン・シウファイ

グレース・ウォン

【あらすじ】

　丐幇（かいほう）の幇主・喬峯は、武林最強の技“降龍十八掌”の達人であり人々から慕われる英雄的存在だった。しかし、副幇・馬大元殺しの濡れ衣を着せられ、さらには漢民族ではなく契丹人であるということで丐幇を追放されてしまう。

　喬峯は、自分を陥れた人物を探すとともに、自身の出生の秘密を探る旅に出る。旅の途中で知り合った瀕死の状態の阿朱と行動を共にしていくうちに、いつしか二人は深い絆で結ばれていく。

　喬峯は阿朱のケガを直すため再び丐幇に足を踏み入れるが、彼らの前に刺客たちが次々と襲い掛かる―

【コメント】

　いや暑ぃー今年も酷暑ですなー。しかも突如降臨するゲリラ雷雨なるものが神出鬼没過ぎてもうね。雷がすごすぎて家にいてもビビるレベル。足立区の花火大会も中止になったり電車に影響あったりと、自然災害は読めませんな。

　そんな気候なら家で黙って映画でも観ようと、今回TSUTAYA DISCASにて取り寄せしたのが本作。今やハリウッドでも名を馳せるカンフーアクションスター、ドニー・イェン兄貴の監督・主演による武侠アクションです。

　劇場公開が今年1月だったのでちょっと気になって観に行こうか迷っていたのですが、ちょっと小難しそうだったのでスルー、今般レンタル開始ということで鑑賞してみた次第です。

　本作の原作となるのが中国で有名な「天龍八部」という武侠小説の一編となるのですが、そもそものベース、時代背景や人物設定や繋がりなんかがさらーっと流されるため、まずそこが入ってこないのでなかなかに苦労する映画でしたかね。まあ、結果的にさほど難しくない内容ではあったので良かったですが、日本人にとっては飲み込みずらい内容だったかと思います。

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．物語のベースがよく分からん

２．相変わらずドニー・イェンのアクションは最高

３．あ、これ続くんだ

　まあ内容がなかなかに飲み込みづらかったとはいえ、武侠アクションだけに見どころはやっぱり奇想天外なアクションの数々。相変わらずドニー・イェン兄貴のパワフルかつ華麗な身のこなしは最高の一言です。冒頭の箸を使ったアクションや、1対大人数の集団バトル、ワイヤーを駆使したピョンピョンと飛び回るアクション、クライマックスの、もうこれドラゴンボールだろくらいの気功バトル等々、香港のカンフーバトルの醍醐味は十分に備わっているので、見応えは十分です。

　内容的にも、謎やドラマ、ラブストーリーなんかも盛り込んでいて、ドニー兄貴監督の気合の入れようが観て伺えますね。まあ、内容の飲み込みづらさとアクションの面白さでプラマイゼロの感想ではありましたが。

　主人公を陥れた黒幕は誰なのか、誰が家族らを殺したのか、謎の人物は誰なのか、映画のラストもラストまで分からないような展開なんですが、ラストで判明することで「あ、これ続くんだ」と。ラストで新たなキャラが登場（主人公の本当の父親など）することで、物語はさらなる展開を見せるようです。長い原作なんでしょうからね、これだけで終わらせられないということなんでしょう。

　何部作になるかは分かりませんが、とりあえず次が製作されたら観てみようと思います。

【2024年度 Myランキング】（7/20時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　ゲリラ雷雨マジで怖すぎ。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：PERFECT DAYS ★★★★★

　　２位：DUNE デューン砂の惑星 PART2 ★★★★☆

　　３位：デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章 ★★★★

　　４位：デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章 ★★★★

　　５位：マッドマックス：フュリオサ ★★★★

　　６位：キングダム大将軍の帰還 ★★★★

　　７位：帰ってきたあぶない刑事 ★★★★