「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

ヒュー・ジャックマン
エマ・コリン
マシュー・マクファディン
モリーナ・バッカリン
レスリー・アガムズ
ロブ・ディレイニー
【あらすじ】
タイムトラベルによりガールフレンドのヴァネッサの命を救ったヒーロー“デッドプール”ことウェイド・ウィルソン。しかし、今はヴァネッサとも破局してしまい、仲間に入りたかったアベンジャーズの面接にも落ち、中古車のセールスマンとして平凡な日々を過ごしていた。
そんな時、ウェイドは時間変異取締局“TVA”に連れられ、局長のパラドックスにこのままでは今の世界は滅亡してしまうことを告げられる。この世界の危機を救うために、すでに死亡した“ウルヴァリン”ローガンを復活させることだった。
ウェイドは様々な時間軸のローガンに出会い、酔いつぶれたローガンを連れてくることに成功するが、実は世界を征服するためのパラドックスの陰謀だった。
ウェイドとローガンはパラドックスの手により虚無の世界に飛ばされ、そこを制圧しているカサンドラと対峙することになる。そして二人は、虚無の世界から抜け出すためレジスタンスと手を組む―
【コメント】
この日は有給休暇。土日に旧知の友人と泊りがけで横浜・日産スタジアムで開催されたTWICEのコンサートと(とりわけTWICEファンではないが)、御徒町の松坂屋で開催されているドリフ展(ドリフは超大大ファン)を見に行ったため、炎天下の中さすがにくたびれるだろうと休みを取った次第。
せっかくの有給休暇を有意義に過ごそうではないかと、前々から楽しみにしていた映画を鑑賞。それが、2016年『デッドプール』、2018年『デッドプール2』に続く待望の最新作である本作です。前作もう6年前なの?早ぇって。
他のマーベルヒーローとは一線を画すメタネタ満載エグイ描写満載のおふざけヒーロー、それでいてさりげなく感動させてくれるシリーズ。そして今回は、2017年『LOGAN ローガン』で感動的な死を迎えた“ウルヴァリン”がまさかの復活を遂げるということで、これは見逃してはならないと待ち望んでいた作品です。
ということで、せっかくの有給休暇を有意義に過ごすため、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。世は夏休みなんですね、平日でも劇場はなかなかの入りでした。
(C)2024 20th Century Studios / (C) and TM 2024 MARVEL.
最高!文句なし!第3弾となる今回も大満足のデッドプールに仕上がってましたね。最高に面白かったです!
何より、本作の最大の意味は、マーベル・スタジオは放ち続けてきた「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)と、20世紀フォックスが続けてきたマーベルヒーロー「X-MEN」シリーズがついに融合された、ということに尽きるでしょう。
『LOGAN ローガン』で壮絶な死を迎えたウルヴァリンを長年演じたヒュー・ジャックマンがまさかの復活を遂げ、かつMCUに見事に融合させる。背景にはMCUを運営するウォルトディズニーが、倒産寸前だったマーベルが版権を売った「X-MEN」シリーズの製作会社20世紀フォックスを買収したということがあるんですが、そんな大人の事情を、20世紀フォックスの「X-MEN」シリーズの世界観を壊さず見事にMCUに連結させたというところが本作最大の意味なんですね。「X-MEN」をリセットせずそのまま組み込むという懐の深いマーベルさすがです。
そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。
1.MCUとX-MENついに融合!
2.今回もメタネタ・ゴア描写、そして感動も満載!
3.まだまだ今後のMCUに期待大
今回もとにかくドタバタ、ハチャメチャでぶっ飛んだ仕上がりになっていて、先に書いたMCUネタを随所にメタネタにしているところは笑えるし、相変わらずマルチバースが下敷きにあって、ヘタすりゃついていけないくらい複雑な感じになっていますが、そんなこともうどうでもいいくらいにデッドプールとウルヴァリンが暴れ倒してくれるので痛快です。
加えて、「デッドプール」シリーズの見どころのひとつでもあるエグイ描写も相変わらず満載で、むしろ今回のほうがかなり盛っているんじゃないかと思うくらい凄惨です。もう気持ち良いくらいに血肉がほとばしるシーン満載でしたね。苦手な人は要注意です。
そして今回もラストシーンは泣かせます。前作ほどじゃないですが、仲間の絆というところが根底のテーマにあったんだと思いますね。
今回僕が個人的に感動したのが、虚無の世界でデッドプールとウルヴァリンが出会ったカサンドラのレジスタンスたち。この虚無の世界もマッドマックスの世界観を豪快にパロっていたのも面白かったですが、それよりもあの1998年に製作されたマーベルヒーロー映画『ブレイド』が登場したこと。「うわ、ウェズリー・スナイプスがブレイドやってるじゃん!」と感動しちゃいましたね。
今後のMCUのスケジュールに「ブレイド」の劇場映画も予定されているんですが、果たして再びウェズリー・スナイプスが演じるのか否かは分かりません。だけど、数十年の時を経てウェズリー・スナイプスが再びブレイドを演じたということは、往年の映画ファンとしては鳥肌モノの感動ですね。
(C)2024 20th Century Studios / (C) and TM 2024 MARVEL.
これまで年3~4本の劇場映画と動画配信によるシリーズドラマを休まず発信し続けていたMCUでしたが、『アベンジャーズ エンドゲーム』で一区切りついたことが要因なのか、観る者のアメコミヒーロー疲れがささやかれ始め若干の陰りが見えているのが現状。それを敏感に察知したのか、劇場映画もドラマシリーズも現在は製作はグッと抑えているとニュースで拝見しましたね。
まあ確かにね、僕は劇場映画は欠かさず観ているんですが、本作もしかり最近はドラマシリーズ観てないと分からない部分も増えてきて、ドラマシリーズまで観なきゃならないとなると確かにアメコミヒーロー疲れというのも納得な気がします。
とはいえ、僕は劇場映画中心にまだまだ期待は大きいので、次に待っている「アベンジャーズ」に向けて引き続き追っていきたいと思っています。
次の劇場映画は来年公開予定の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。次回も楽しみにしています!
【2024年度 Myランキング】(7/29時点)
本作は、本年度のベスト10中6位(暫定)にランクイン。
非常に充実した有給休暇でした。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 ★★★★
4位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ★★★★
6位:デッドプール&ウルヴァリン ★★★★
10位:ゴールデンカムイ ★★★☆
次点:カラオケ行こ! ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ハンガー・ゲーム0 ★★
<その他ランク外一覧>
エクスペンダブルズ ニューブラッドコンクリート・ユートピアアクアマン 失われた王国ある閉ざされた雪の山荘でLift リフト(未)バッドランド・ハンターズ(未)哀れなるものたちファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ身代わり忠臣蔵雪山の絆(未)ボーはおそれているマダム・ウェブネクスト・ゴール・ウィンズARGYLLE アーガイル落下の解剖学ポップスが最高に輝いた夜(未)変な家サンクスギビングTALK TO ME トーク・トゥ・ミーゴーストバスターズ フローズン・サマーオッペンハイマーロードハウス 孤独の街(未)エクソシスト 信じる者恐怖の報酬(未)DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望REBEL MOON パート1:炎の子(未)ゴジラ×コング 新たなる帝国EBEL MOON パート2:傷跡を刻む者(未)エレベーター・ゲーム劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・班目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血バッド・デイ・ドライブマッチング範馬刃牙VSケンガンアシュラ(未)DOGMAN ドッグマンUltraman:Rising(未)セーヌ川の水面の下に(未)バッドボーイズ RIDE OR DIEクワイエット・プレイス DAY 1宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー(未)シャクラフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

