レッド・ライト　（評価：★★★）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2013』の掲載にあたって」

出来は良いがもうひと声

★★★
（★…1点　☆…0.5点，★5つで満点）

（2012年／アメリカ・スペイン／113分／Red Lights）

【　監督・脚本　】
ロドリゴ・コルテス

【　出演　】
キリアン・マーフィー
シガニー・ウィーバー
ロバート・デ・ニーロ
エリザベス・オルセン
クレイグ・ロバーツ
トビー・ジョーンズ
ジョエリー・リチャードソン
レオナルド・スバラグリア

【あらすじ】

　大学で物理学を教えるマーガレット教授と助手のバックリーは、超能力を科学的見地から究明するため、“超能力者”と呼ばれる人たちを見てきたが、そのほとんどがトリックで暴けるものだった。
　そんなある日、40年前に一世を風靡し姿を消していた伝説の超能力者サイモン・シルバーが再び世間に登場する。マーガレットはかつてサイモンの嘘を暴こうと戦いを挑んだもののて敗れた苦い過去があった。しかし、バックリーはマーガレットの忠告も聞かずサイモンの調査を始める。
　やがてマーガレットとバックリーの周辺で不可解な現象が次々と起こり始めるのだが―

【コメント】

　公開当時凄く気にはなってたんですよね、本作。いわゆる“どんでん返し”的な期待が得られる作品として。なぜスルーしちゃったのかはもはや覚えていませんが、ともあれ気にはなっていた作品であることは間違いないです。
　本作の監督・脚本を担当しているロドリゴ・コルテスは、2010年の『［リミット］』がとても印象に残っていたので、期待値も膨らんでいたわけです。

　さすが注目されている監督だけあり、とても丁寧で練られて作ってるな～という感じがします。偉そうに言いますが、よく出来ていると思います。そりゃあ、シガニー・ウィーバーやデ・ニーロという大物を使っているわけだし、この監督の手腕は相当なもんだと思います。
　ただ、ストーリー的にはちょっと全体的に間延びしている気がして若干退屈気味。余計な会話シーンがちらほらと散りばめられていて、もうちょっと絞れたんじゃないかと。
　そして、主人公のバックリーが後半泣いたりわめいたりとどうにもやんちゃすぎて、イマイチ響いてこない。まあその理由がラストの“どんでん返し”にあるわけなんですが、「こりゃあヤラレタ！」というほどのものでもなく、ラストにはもう一声欲しかったかなと。