クロユリ団地　（評価：★★）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2013』の掲載にあたって」

あっちゃん「今度はホラー出てみましたﾃﾍ」

★★

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（2013年／日本／106分）

【　監督　】
中田秀夫

【　出演　】
前田敦子
成宮寛貴
勝村政信
西田尚美
田中奏生
高橋昌也
手塚理美

【あらすじ】

　都内の閑静な団地“クロユリ団地”に引っ越してきた明日香とその家族。
　引っ越してきたその夜から、明日香は隣りの部屋からの不気味な音に悩まされ、ある時、隣を訪ねると、老人が孤独死しているのを見つけてしまう。
　自責の念にかられた明日香の身に次々と恐ろしい出来事に遭い、遺品整理に来た特殊清掃員の笹原とともに乗り切ろうとするが―

【コメント】

　個人的な意見を言わせてもらうと、本作の監督である中田秀夫の作る映画は“面白そうでつまらない”映画が多い気がします。『リング』しかり『L』しかり『インシテミル』しかり。そしてご多分に漏れず本作も。
　“ジャパニーズホラーの巨匠”と称されていることも、まあ確かに『女優霊』や『リング』なんかは日本のホラーものに新風を吹かせましたが、そもそも『リング』自体があまり好きな映画ではないので、どうも僕とはあまり相性がよろしくないみたいです。
　それでも、なぜか気になってしょうがない、そんなわけで前田のあっちゃん主演の本作をついつい手に取ってしまった次第です。

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　「AKB卒業して女優業にがんばって励んでいます！そんな私が、今度はホラー映画に挑戦してみました！ﾃﾍ」
　ぶっちゃけて言えばそんな映画です、本作は。あっちゃんが女優へステップアップするためにお膳立てされた映画と言っていいですな。本作では、AKBのステージで緊張のあまり過呼吸になってしまった実体験がバッチリ生かされた演技をしていますね。がんばっていると思いますよ、ヘタクソだけど。
　まあでも、正直全然面白くなかったですけどね。全体的に余計な間が多すぎて長く感じてしまうし、なによりこの手の作りがもはや古臭い気がしてなりません。オバケが人を殺す設定やら登場する少年の容姿やら、まさに『リング』や『呪怨』が話題になっていた90年代そのまま。はっきり言って過去のジャパニーズホラーの焼き回しにすぎない。怖さもまったくない、真新しい部分が何一つない残念なホラー映画でしたね。

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