グランド・イリュージョン　（評価：★★★☆）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2013』の掲載にあたって」

いろいろ甘い部分はあるが久々の快作

★★★☆

（2013年／アメリカ／116分／Now You See Me）

【　監督　】
ルイ・ルテリエ

【　出演　】
ジェシー・アイゼンバーグ
マーク・ラファロ
ウディ・ハレルソン
メラニー・ロラン
アイラ・フィッシャー
マイケル・ケイン
モーガン・フリーマン

【あらすじ】

　数奇な運命でめぐり逢ったアトラス、オズボーン、ヘンリー、ジャックの4人のマジシャン。
　彼らはスーパー・イリュージョニスト“フォー・ホースメン”として、ラスベガスのショーでパリの銀行から金を奪い、FBI捜査官ディランとインターポールのアルマを中心として捜査が始まる。
　捜査にはマジックの種を暴くことで有名なサディアスも加わるが、さらに大がかりになっていくフォー・ホースメンを止めることはできない。
　そして、彼らの最後のショーが終わるとき、フォー・ホースメンの真の目的が明らかになる―

【コメント】

　一時期テレビでしょっちゅうマジックを特集した番組をやってましたね。もうマジックとは言わないようですが。一昔前はハンドパワーで、最近はメンタリズムって言うんですかね。
　それこそ昔はテレビに噛り付くようにMr.マリックのハンドパワーを堪能してましたが、オッサンにもなるとあまり興味が無くなってきちゃったかな。まあ見たら見たでスゲーとは思うんですがね。
　そんなマジックを題材にした本作ですが、マジック自体の興味の有無はさておいて、単純に面白そうだったので観に行った次第です。

　いや、これは面白かった！
　マジック云々というよりも、単純にエンタテイメント映画としてかなり楽しませてもらいました。なによりテンポも良くフォー・ホースメンの面々のキャラも立っていて、オープニングからクライマックスまで時間を忘れて一気に観せられます。ジェシー・アイゼンバーグとウディ・ハレルソンは、『ゾンビランド』に続いての共演ですな。ジェシー・アイゼンバーグはそれよりも『ソーシャル・ネットワーク』のほうが印象が強いですかね。
　さすがにマジックスゲー！とは思わなかったですし（というかCG使ってただろ）、ウディ・ハレルソンのメンタリズムが最強すぎたりマジックの種明かしに所々甘さが目立った気もしましたが、まあそこは怒涛のテンポの良さで強引にカバーして、とにかくジェットコースター的に十分な面白さを持った作品でした。