ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE　（評価：★★★）

※※※　注意　※※※
　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2013』の掲載にあたって」

「正月映画らしい映画観たな」って感じ

★★★

（2012年／日本／110分）

【　監督　】
亀垣一

【　原作　】
モンキー・パンチ
青山剛昌

【　声の出演　】
栗田貫一
小林清志
浪川大輔
沢城みゆき
山寺宏一
高山みなみ
山崎和佳奈
小山力也
林原めぐみ
入野自由
夏菜
内野聖陽

【あらすじ】

　米花町の銀行の金庫で厳重に保管されていた宝石“チェリーサファイア”が、ICPOの銭形警部は警視庁の目暮警部とタッグによる警備をすり抜け、ルパン三世によって盗まれる。
　一方日本では、海外の人気アイドル・エミリオが来日し、話題を独占していたが、コナンはエミリオのボディーガードに次元大介の姿を見つけ、ルパン一味が何かを企んでいると睨む。
　そんな時、エミリオ宛に脅迫状が届いたことから、そしてルパンとコナンは大きな事件に巻き込まれていく―

【コメント】

　僕のルパン三世に対する思い入れは、本ブログ『ルパン三世　ルパンVS複製人間』で語ったとおり、ダーティでアダルトなルパンこそ真骨頂だと信じて疑わないのですが、毎年恒例のTVスペシャルにおける『カリオストロの城』の焼き回しを乱発されている以上、もはやルパンというキャラは僕の思う立ち位置にはいないにと半ば諦めておる今日この頃。あ、でも深夜のアニメシリーズはなかなか良かったです。不二子ちゃん中心でしたが。
　そんなわけで、僕にはさほど思い入れのない「名探偵コナン」とクロスオーバーした2009年のTVスペシャルの好評を受けて登場した本作ですが、一言で言えばまさにお祭り映画、「あ～、久々にお正月映画らしい映画観たな～」と感じましたね～

　お正月映画と言えば他の季節とは一線を画す、各配給会社ともに自信をもって超目玉作品をお披露目する特別な時期であるわけで、それこそ僕が若かりし頃は、そんな正月映画のラインナップに胸を躍らせたものです。
　今やもう毎週劇場に足を運んでいるので、そんなありがたみはあまり感じなくなりましたが、本作のようなルパンとコナンのコラボというスペシャル感は、まさにこの時期、正月映画にふさわしい作品であると思いますよ。
　ストーリーをとって見ても、先のTVスペシャルよりも明らかに気合の入れ方が違っていて、とにかく映画というスケールに見合う面白いものを作ろうぜ！といった製作陣の意気込みが感じられますね。ルパン、コナンのどちらに偏るでもなく、主役はもちろん、次元や銭形のとっつぁん、五右衛門、不二子ちゃん、あとコナンのサブキャラ（ごめん、よく知らん）たちそれぞれにしっかりと見せ場を作っていて、これほどスペシャルなものはないだろうと。
　とにかく、どちらかのファンであるならば確実に楽しめることウケあいの楽しいアニメ映画です。