「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
たけし節炸裂のライトコメディ
★★★☆
(2015年/日本/111分)
【 脚本・監督 】
北野武
【 出演 】
藤竜也
近藤正臣
中尾彬
品川徹
樋浦勉
伊藤幸純
吉澤健
小野寺昭
安田顕
矢島健一
下條アトム
勝村政信
萬田久子
ビートたけし
【あらすじ】
かつて“鬼の龍三”と恐れられた元ヤクザの組長・高橋龍三も、70歳を迎えた現在は引退し家族にも相手にされず、社会にも居場所がない肩身の狭い日々を送っていた。
そんなある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族“京浜連合”と対立する羽目になった龍三は、若頭のマサをはじめ昔の仲間に召集をかける。集まった7人で“一龍会”を結成した龍三は、京浜連合をことごとく邪魔しまくるのだったが、やがて家族を巻き込んだ一大騒動へと発展していく―
【コメント】
『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』と、近年のヤクザアクションの傑作を世に送り出した北野武監督。その待望の新作とあって楽しみにしていた本作ですが、「たけしまたヤクザものかよ!」という声もありつつ、ヤクザはヤクザでも今回はコメディ路線ということで、「アウトレイジ」シリーズよりもライトなものと感じつつも劇場に足を運んだ次第です。まあ、武監督も今回はちょっと気を抜いて楽しみながら作ったんでしょう。
うん、面白かった。たけし節炸裂のギャグ満載なライトなヤクザコメディ、楽しかったです。
今回は藤竜也をはじめとした平均年齢70歳が主人公というだけあって、観客も老人が大半を占めてましたね。そんなご老人たちを笑いを共にした約2時間、ほんと楽しかったです。
ストーリーやその展開もとりわけひねったものではないし、刺激的なシーンも皆無。これまでの武作品からすれば本当にライトなものですが、要所要所に挟んでくる武ギャグで劇場が笑いに包まれる雰囲気は本当に心地良いです。昨今のテンポ良い漫才やラッスンゴレライのようなリズムネタが好きな若者にとっては少々古臭い笑いかもしれませんが、観客の年齢層からすればツボはしっかり押さえていて、劇場は終始笑いに包まれていましたね。役者さんたちも思い出深い人たちばかりだったでしょうし。武監督の年齢的にもそうでしょうが、「最近の若いモンは・・・」なんて思っているジジイたちにはピッタリの、まさにジジイによるジジイのための映画でした。
ほんとコメディ映画って改めて大人数で観た方が楽しいと感じた作品でしたね。多少笑いのハードルが低くても劇場のみんなと笑いを共有できる楽しさは映画館ならでは。楽しかったです。
とはいえ、次回の北野武監督作品はまた僕のハートを掴んでくれる刺激的な作品を作ってほしいと思っている今日この頃です。
【2015年度 Myランキング】(4/29時点)
本作は、本年度のベスト10中5位(暫定)にランクイン。
今年のGWは暑いな~
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:フォックスキャッチャー ★★★★
2位:セッション ★★★★
3位:プリデスティネーション ★★★★
4位:ザ・トライブ ★★★☆
5位:龍三と七人の子分たち ★★★☆
6位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
7位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
8位:マッハ!無限大 ★★★☆
9位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
10位:ワイルド・スピード SKY MISSION ★★★☆
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:ソロモンの偽証 後篇・裁判 ★★
2位:ハネムーン ★★
3位:デッドハング ★★
<その他ランク外一覧>
96時間 レクイエムシン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズジョーカー・ゲームREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッドシェフ 三ツ星フードトラック始めました余命90分の男イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密エイプリルフールズジュピターバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)寄生獣 完結編
『龍三と七人の子分たち』公式サイトはこちら
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