「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
“一つの中国”を映像化したプロパガンダ映画
★★★
(2014年/中国・香港/103分/天将雄師 Dragon Blade)
【 脚本・監督 】
ダニエル・リー
【 出演 】
ジャッキー・チェン
ジョン・キューザック
エイドリアン・ブロディ
リン・ポン
チェ・シウォン
【あらすじ】
さまざまな部族がひしめき合っていた前漢時代の中国シルクロード。
シルクロードの警備隊司令官であるフォ・アンは、反逆者の汚名を着せられ、西域の関所・雁門関の労働者として追いやられてしまう。
そこに、ローマ帝国からブブリウスを守るため西域に逃れてきたルシウスの軍隊が雁門関に辿り着く。はじめは争い合ったフォ・アンとルシウスだったが、次第に国の違いを超えて友情を深めあっていく。
そこに、ブブリウスの命と中国の侵略を狙いティベリウスの軍隊が雁門関に攻めてくる。フォ・アンはティベリウスの軍隊と戦うため、ルシウスや部族をまとめあげて戦いに挑む―
【コメント】
さて、僕の永遠のヒーロー、ジャッキー・チェン待望の最新作ですが、紆余曲折があったのか、日本公開に至るまでだいぶ月日が経っています。
ファンの僕としては、一体いつ公開されるのか、もしかしたらいよいよDVDスルーになってしまうのか、と考えながら心待ちにしていましたが、小規模ながらやっとこさの劇場公開とあって、さっそく「新宿シネマカリテ」まで足を運んだ次第です。
“21世紀のジャッキー映画”を踏襲したさすがのアクション
うーん、なるほど。まあ悪くはなかったです。
21世紀のジャッキーはアクションはもちろんありつつも、それにドラマチックな展開を盛り込んだ作品が特徴的ですが、本作もそれをしっかり踏襲した史劇アクションとなっております。ジャッキー、アクション全然引退してないじゃん。まあ、ジャッキーのアクションに魅了された僕としては嬉しい限りではあるんですがね。
さすがに昔のようなキレッキレのカンフーバトルは本作では観られませんが、御年61歳を微塵も感じさせない動きをしていて、さすが我がヒーロー、ジャッキー!といったところです。
ハリウッドスター陣もなかなかの存在感と活躍ぶり
本作は中国・香港映画でありながらも、ジョン・キューザックとエイドリアン・ブロディという豪華ハリウッドスター陣の活躍ぶりも見どころのひとつ。
ジョン・キューザックなんかは、ジャッキーと見事な立ち回りをこなしているし、エイドリアン・ブロディの悪漢ぶりもさすがの存在感。
中国映画といえど、ハリウッドスターとしての威厳は消えていない、なかなかの活躍ぶりだったと思います。
注目のアクション女優リン・ポン
本作で目を惹いた役者さんとしては、フン族の弓矢の名手であるムーン役を演じたリン・ポンというアクション女優。
眉毛が繋がったような変なメイクしてましたが、男勝りで凛々しく弓矢を射抜く姿はカッコいい女という言葉がよく似合う熱演ぶり。
彼女、他にも『ラスト・ソルジャー』『1911』『ライジング・ドラゴン』と、ジャッキー映画に立て続けに出演しているようで、今のジャッキーお気に入りの女優なんだろうなというのがうかがい知れます。
ジャッキーの目に狂いはないであろう彼女の奮闘ぶり、今後の活躍に期待です。
“一つの中国”を映像化したプロパガンダ映画
とはいえ、本作から感じ取れるのは、“一つの中国”を掲げた、露骨なまでの中国プロパガンダ臭ですね。
一つの中国とは、中国大陸、マカオ、香港、台湾は不可分の中華民族の国家「中国」でなければならないとするイデオロギーおよびそれに基づく政策的立場。特に中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的政府であるとの意味合いで主張されることが多い。また国際社会では中華民国を承認する国が少ないため、中華民国を承認していない国においては、「一つの中国」の「中国」とは中華人民共和国と解釈される傾向が強い。
(Wikipediaより抜粋)
本作から感じたのは、
・さまざまな部族があれど我々はひとつだ!仲間なんだ!
・我々は力を合わせ欧米に立ち向かおう!
・世界は中国を中心に力を合わせて生きていかなくてはならない!
という、深読みせずとも露骨に伝わってくるメッセージでしたね。なんとなく、公開が遅れたのが分かる気がします。
ジャッキーよ、これからも中共の広告塔となり続けるのか
そんなわけで、本作は中国のプロパガンダを見事?に映像化した作品でしたが、昨今のジャッキー映画はちょこちょこと中国の広告塔を思わせるシーンがあったりするのが現状です。
それ以外でも、中共を擁護するような発言を繰り返したりと、香港や台湾ではかなり総スカンを食らっていて、晩年を汚しまくっているジャッキー。
永遠のヒーローと信じてやまないぼくとしてはちょっと残念な気持ちでいっぱいですが、いちどでいいから最後は政治色は封印した痛快なジャッキーアクションの集大成を見せてほしいと感じてやまない今日この頃です。
【2016年度 Myランキング】(2/14時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
春の日も近い。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:オデッセイ ★★★★
2位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:信長協奏曲 ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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