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「ちはやふる -下の句-」 ★★★☆~上の句・下の句とおして青春映画の佳作

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



上の句・下の句とおして青春映画の佳作

★★★☆


(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社




(2016年/日本/103分)

【 監督 】
小泉徳宏

【 原作 】
末次由紀
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【 出演 】
広瀬すず
野村周平
真剣佑
上白石萌音
矢本悠馬
森永悠希
清水尋也
坂口涼太郎
松岡茉優
松田美由紀
國村隼




【あらすじ】

 “競技かるた”の都大会で見事優勝した千早率いる瑞沢高校。
 幼馴染で離れ離れに暮らしている新に優勝を報告する千早だったが、新は「もうかるたはやらん」と言われショックを受ける。
 一方、全国大会に向け太一らと練習に打ち込む千早だが、“クイーン”と呼ばれる若宮詩暢の存在を知り、詩暢との戦いに向けて特訓するが、千早の気持ちは次第に詩暢に捕われ、部はバラバラになっていく―


【コメント】

 さて、GWにこぞって劇場公開された目玉作品群ですが、ここでやっとこさ観る機会を得た本作。
 本作の前編となる『ちはやふる -上の句-』は、原作未読ながらもなかなかに面白い青春映画に仕上がっていて、これは後編も観なきゃならんと思っていたわけです。
 というわけで、ちょっと遅れましたが「立川シネマシティ」にて鑑賞した次第です。



(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社



上の句・下の句とおして青春映画の佳作

 いやいや、先に観た『上の句』と変わらず面白い。前後編とおして近年の邦画青春映画の佳作だと思います。
 後編である本作は、前編であった競技かるたを通じた幼馴染との絆を主軸を引き続き踏襲していて甘酸っぱい青春模様が展開されますが、今回は“クイーン”と呼ばれる競技かるたの猛者が登場し、主人公・千早とクイーンとの一騎打ちという見せ所もあって、前作と同様、白熱した競技かるたを見せてくれてます。
 僕的には、青春ドラマよりもやっぱり手に汗握る競技かるたバトルが楽しかったですね。たかがかるたといえ、それをあれだけの臨場感を持って表現できた本作は素晴らしいと思います。


個人的には上の句のほうが好き

 とはいえ、上の句・下の句とおして観た感想としては、個人的には上の句のほうが僕は好きです。
 上の句は、競技かるたいうコンテンツのハウツーから、部の立ち上げ、特訓、大会出場、ライバルとの戦いといった面白い要素が多分に詰まっていて、展開としても楽しいです。
 下の句は、幼馴染の絆というドラマがよりピックアップされていて、部の崩壊の危機やクイーンの登場とバトルという面白い要素がありますが、ワクワク度としてはやっぱり上の句よりは劣るかと。
 まあ、個人的な意見ですが、やっぱり上の句・下の句とおして観たほうがより面白さは増しますね。

新キャラ・クイーン役の松岡茉優の存在感

 上の句から引き続きの広瀬すず、広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音などの若手役者陣のキャラも相変わらずの魅力あふれた若々しい演技でしたが、本作からの新キャラであるクイーン役・ 松岡茉優は良かったですね。
 彼女、僕はTVのバラエティ番組でしか拝見したことがなかったんですが、美形でクール、それでいて素っ頓狂なファッションでありながら、競技かるたの圧倒的な強さを秘めたクイーンというキャラにはピッタリだったと思います。あらためて、松岡茉優は美人だなーと実感しましたね。
 彼女にはバラエティだけじゃなく、もっと女優として活躍してほしいですね。


昨今流行りの前後編作品としては成功例

 先に観た『64 ロクヨン 前編』において、僕は昨今の邦画で流行りとなっている前後編作品について苦言を呈しました。
 誤解のないように言わせてもらうと、僕は前後編という映画製作自体を否定しているわけではなく、2部作だろうが3部作だろうが、それぞれの作品はきちんと1つの作品として成立させよ、と
言いたいわけです。ゆえに、前後編観なきゃ分からないような『64 ロクヨン 前編』のようなミステリーものは前後編公開としてふさわしくないと思っています。
 その点、本作「ちはやふる」シリーズは、前後編とはいえそれぞれに見せ場があり1つの作品として独立していると思いますね。前後編ものとしては成功例だと思います。


『ちはやふる』好評につき続編製作決定!

 そんなわけで、近年の青春邦画作品としては完成度の高い佳作の部類に入ると思っていますし、実際大ヒットしていますね。
 それが功を奏したか、続編の製作が舞台挨拶にてサプライズ発表されたようです。

広瀬すず涙腺崩壊 「ちはやふる」続編製作サプライズ発表で号泣
http://eiga.com/news/20160429/10/

 公開はまだ未定ですが、2017年春から撮影予定ということで完結編となるとのこと。広瀬すずの代表作となるでしょうね。



(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社



【2016年度 Myランキング】(5/8時点)

 本作は、本年度の次点(暫定)にランクイン。
 お腹痛い。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
  2位:オデッセイ ★★★★
  3位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  4位:マジカル・ガール ★★★★
  5位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  6位:ボーダーライン ★★★☆
  7位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
  8位:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
  9位:ズートピア ★★★☆
 10位:ちはやふる -上の句- ★★★☆
  次点:ちはやふる -下の句- ★★★☆
     
     


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:X-ミッション ★★☆
  3位:信長協奏曲 ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~ルームテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編






『ちはやふる -下の句-』公式サイトはこちら




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