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「土竜(モグラ)の唄 香港狂騒曲」 ★★☆~“バカ映画”が単なる“ダメ映画”に

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。  これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」

 
“バカ映画”が単なる“ダメ映画”に
★★☆
 
(C)2016「土竜の唄 香港狂騒曲」 製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館
 
(2016年/日本/128分
 
【 監督 】
三池崇史
 
【 原作 】
高橋のぼる

 

【 脚本 】
宮藤官九郎
 
【 出演 】
生田斗真
瑛太
本田翼
古田新太
菜々緒
上地雄輔
仲里依紗
堤真一
吹越満
遠藤憲一
皆川猿時
岩城滉一
 

 

【あらすじ】

 

 正義感はあるがいつも空回りのダメ巡査の菊川玲二が、“モグラ”と呼ばれる潜入捜査官になり、日本一の暴力団・数寄矢会に潜り込み、“クレイジーパピヨン”こと日浦匡也と兄弟の契りを交わし、図らずも大事件を解決。しかし、最終目的の数寄矢会会長・轟周宝の検挙は達成できないでいた。

 そんな折、日浦を組長、怜二を若頭とした日浦組が立ち上がり、極悪非道のチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅、そして、轟周宝とその娘の轟迦蓮のボディーガードを依頼される。

 一方、警察ではエリートの兜真矢は、警察官とヤクザの癒着撲滅をモットーに玲二の逮捕に向けて動き出す。

 仙骨竜との闘いと迦蓮との恋愛模様、そして警察までをも巻き込み、巨大な人身売買を追って香港まで飛ぶことになる―

 

 

【コメント】

 

 さて、お目当ての2016年鑑賞予定作品もあと3本。その3本を三連休で観ちまおう!ということで、まず最初に鑑賞したのが本作。

 本作は2014年に鑑賞した『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編で、主演の生田斗真がハジけまくったバカ映画。ジャニ所属でありながら一皮剥けた生田斗真の雄姿を今一度観てみようと、「立川シネマシティ」まで足を運んだ次第。

 ・・・しかしながら、連休の1日目にもかかわらずガラッガラのありさま。レイトショーだからか?大丈夫かこの映画?バカ映画はみんなで笑って観たい僕としては残念な入りでしたが、まあしょうがないと鑑賞しました。

 

 

(C)2016「土竜の唄 香港狂騒曲」 製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館

 

 

“バカ映画”が単なる“ダメ映画”に

 

 あーこりゃダメですね。前作はある意味突き抜けていたバカさ加減が本作じゃ完全に空回り。お寒いお笑いが続くどころか物語自体も薄い、ついでにキャラも薄い。“バカ映画”が単なる“ダメ映画”になっちゃいましたね。

 相変わらず生田斗真の身体を張ったバカっぷりは健在ではあるものの、今回は周りを固めるひと癖もふた癖もあるキャラが皆無のため、どうにも空回り感が否めない。恋人役の仲里依紗も、パンツ丸出しの大暴れはあるものの、前作ほどのインパクトはなく影が薄い。ヒロイン役の本田翼も自分の可愛さを壊したくないのかイマイチ突き抜けていない。前作で大暴れした上地も、本作では良い奴に成り下がっていてクセが全くない。

 というか、物語全体が単調過ぎて全然面白くない。香港という街の豪華さに頼っている感じで、ありきたりお決まりの展開がつまらない。虎に頭をかじられたまま落下する生田の涙が、本作の完成度を物語っているようです。

 

 

あえて見どころは菜々緒

 

 本作にあえて見どころを見出すとすれば、チャイニーズマフィアの殺し屋役の菜々緒でしょうか。まあ、相変わらずキッツイ女役がよく似合う彼女ですが、本作ではM字開脚やら鞭を巧みに操る女王様姿のような、野郎なら「お、おお、おおお」と食い入って見てしまうような場面が多く、菜々緒ならではのセクシーだけど怖い女を見られます。加えて便所のスッポンのシーンなんかもよくやるわーと。

 ぶっちゃけ、本作に出てくる女優の中じゃダントツに目立っていたと思いますよ。モデルからよくぞここまで上り詰めたもんです。

 

 

三池×宮藤×生田の代表作なるか?第3弾はもっと練るべし

 

 そんなわけで、パート2はパワーダウンするという定石どおり大幅パワーダウンしてしまった本作ですが、三池×宮藤×生田という強力なコンビによる映画ですから、本作の興収次第では第3弾もあるかもしれないでしょうね。少なくとも、僕が見た劇場は閑散としていてお寒い限りでしたが。

 未だ連載も続いている原作の「土竜の唄」。まだまだネタはありそうですが、少なくともシナリオはもっと練って作るべきだと思いますね。噂だと、本作の原作自体がツマランという話も耳にしているので、もし次作があるのならばもっと練った続編にしてほしいものです。

 

 

(C)2016「土竜の唄 香港狂騒曲」 製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館

 

 

【2016年度 Myランキング】(12/23時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 2016年映画鑑賞完了まであと2本!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:シン・ゴジラ ★★★★★

  2位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★

  3位:オデッセイ ★★★★

  4位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★

  5位:闇金ウシジマくん the Final ★★★★

  6位:君の名は。 ★★★★

  7位:エクス・マキナ ★★★★

  8位:死霊館 エンフィールド事件 ★★★★

  9位:マジカル・ガール ★★★★

 10位:怒り ★★★★

  次点:特捜部Q キジ殺し ★★★★

     HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★

     さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:デスノート Light up the NEW world ★☆

  2位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★

  3位:秘密 THE TOP SECRET ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク信長協奏曲残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドX-ミッションゾンビスクール!ヘイトフル・エイト珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街ちはやふる -上の句-デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女ボーダーライン暗殺教室 ~卒業編~スポットライト 世紀のスクープルームズートピアテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編ちはやふる -下の句-殿、利息でござる!モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男ヒメアノ~ル神様メールサウスポーデッドプール64 ロクヨン 後編10 クローバーフィールド・レーンクリーピー 偽りの隣人アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅日本で一番悪い奴ら血まみれスケバンチェーンソーTOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ殺されたミンジュインデペンデンス・デイ:リサージェンスイット・フォローズ貞子vs伽椰子パラノーマル・アクティビティ5ファインディング・ドリーターザン:REBORNロスト・バケーション>ゴーストバスターズミュータント・ニンジャ・タートルズ 影<シャドウズ> エージェント・ウルトラグランド・イリュージョン 見破られたトリックオートマタスーサイド・スクワッド超高速!参勤交代 リターンズアーロと少年BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント真田十勇士砂上の法廷闇金ウシジマくんPart3ネイビーシールズ オペレーションZSCOOP!ノック・ノックジェイソン・ボーンハドソン川の奇跡マギーGANTZ:O何者アナザースター・トレック BEYONDpk ピーケイのぞきめヒーローマニア-生活-インフェルノマネーモンスターフィフス・ウェイブジャック・リーチャー NEVER GO BACKミュージアムゾンビワールドへようこそ(未)ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅疾風ロンドパーフェクト・ルームミラクル・ニール!レヴェナント 蘇えりし者ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリードント・ブリーズ土竜(モグラ)の唄 香港狂騒曲


 

『土竜(モグラ)の唄 香港狂騒曲』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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