「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

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【あらすじ】
人間が体を義体化できるようになった近未来の日本。
サイバー犯罪たテロを取り締まる“公安9課”には、荒巻をはじめとして脳以外はすべて義体化された少佐やバトーなどのエリート捜査員が日々任務を遂行していた。
あるとき、ハンカ・ロボティックス社の推し進めるサイバー・テクノロジーを狙うクゼ率いるテロ組織を捜査していた少佐らだったが、少佐の脳に僅かに残された過去の記憶が隠された過去を呼び覚ます。
次第に、少佐は自身の真実の過去を知ることになる―
【コメント】
さて、公開前から話題に上っていた本作。なんといっても漫画・アニメともに名作と呼ばれる「攻殻機動隊」をハリウッドが実写化するんだから話題になって当然といえば当然。
しかしながら、肝心の本土アメリカで“大爆死”とのニュースがあり、一抹の不安を覚えながらもとりあえず話題作なので、さっそく「TOHOシネマズ新宿」で鑑賞した次第です。
思い入れのない人には酷な映画
うーん、SFアニメの金字塔という割にはなんか既視感が漂う映画でしたねー。いや、ぶっちゃけはっきり言ってしまうと、僕的には退屈でつまらなかったです。
念のため弁解しておくと、僕は原作は未読、アニメは押井守版の劇場版2作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』は鑑賞しているものの昔過ぎてほぼ記憶になく、鑑賞当時もさほど面白いとは感じませんでした。唯一印象に残っているとすれば、独特の音楽くらいでしょうか。つまりは、それほどこの「攻殻機動隊」なるコンテンツに思い入れがないということです。
なので、本作の設定であるサイバーパンクものにありがちな、殺伐混沌としたいかにもな近未来の都市やら、知らねーよとツッコみたくなる装置がバンバン登場する作り込みすぎたSF世界観やら、主人公が自らの過去を探る自分探しなど、すでに使い古された設定や物語を「攻殻機動隊」というコンテンツでもって再現しただけにしか見えなかったですね。
映像的にはさすがに技術の進歩もあって見せてくれるので、思い入れのある人が観ればあるいは原作やアニメの再現度に感心するかもしれませんが、肝心のストーリーはどう映ったのかは微妙なところです。
桃井かおりがなかなかの存在感、一方たけしは・・・
本作で話題のひとつになっているのは、なんといっても荒巻役ビートたけしのハリウッド出演。十数年ぶりというから、おそらくキアヌ・リーヴスの『JM』以来ということでしょうかね。まあ、『JM』もしょうもないSF映画でしたが。本作では、出演者が全員英語でしゃべっているにもかかわらず、たけしは終始日本語によるセリフで、しかも通訳なしで通じちゃっているという謎仕様。おそらく全員頭の中に翻訳機が埋め込まれているんでしょうと勝手な想像をしています。ぶっちゃけ、本作でのビートたけしは良くも悪くもビートたけしそのまんまでしたね。正直、もっと本作の世界観に適合した日本人俳優はいたんじゃないでしょうか。
僕が観て、正直ビートたけしよりも桃井かおりの存在感のほうが印象に残っちゃいましたね。彼女は本作では英語でセリフを話していますが、ネイティブに通じているかどうかはさておき、英語でしゃべっても“ザ・桃井かおり”という線がブレていないあたり、さすがの存在感だと思いましたね。出番はさほどないものの、しっかりと爪痕は残していたと思います。
日本アニメの実写化の難しさ
そんなわけで、CGをフルに活用して世界観を再現してはいるものの、僕は正直、「攻殻機動隊」の実写化は失敗だった思います。実際、興行的にも大爆死していますしね。
最近は、国内外問わず漫画の実写化が盛んに行われており、今後も既存の漫画やアニメを食い尽くす勢いで進んでいくことでしょう。今年は日本でも「銀魂」「鋼の錬金術師」「ジョジョの奇妙な冒険」などなど、今から話題になっている実写版が待機していますし、ハリウッドでは、あの名作『AKIRA』の実写化も進んでいるという噂も。
しかしながら、本作しかり、原作をよく知るファンならば期待半分不安半分、というかむしろ不安のほうが大きいんじゃないかと思いますね。なんたって、アニメは独特のキャラが登場するので、それを再現するにはかなりハードルが高いし、キャスティングも難しい。本作のように、日本設定でありながら国を超えちゃったらなおさら。それくらい日本アニメの実写化は難しいんでしょう。事実、「ドラゴンボール」のようなハリウッド実写化の黒歴史映画もありますし。
これからもどんどん実写化は加速していくでしょうが、ファンを唸らせるほどの作品を作るには相当の努力が必要と感じますね。
【2017年度 Myランキング】(4/8時点)
本作は、本年度のワースト3中2位(暫定)にランクイン。
2連続夜勤はキツイ。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
3位:チア☆ダン ★★★★
4位:暗黒女子 ★★★★
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:ゴースト・イン・ザ・シェル ★★☆
3位:お嬢さん ★★☆
<その他ランク外一覧>
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