「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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【あらすじ】
魔女伝説をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、メリーランド州バーキッツヴィルのブラック・ヒルズの森を訪れた3人の学生が消息を絶って20年後。
失踪したヘザーの弟のジェームズは、姉らしき人物が映った映像をYouTubeで見つけ、ジェームズは姉を救い、“ブレアの魔女”の謎を解くため、仲間たちとともに森に踏み込むが、そこで再び恐怖が甦る―
【コメント】
さて、1週間の仕事の疲れを映画で癒そうと、週末いつものTSUTAYAに寄ってDVDを探っていたところ、発見したのが本作。
いわずもがな、本作は1999年に全米で大ヒットし、日本でも何かと物議を醸したあの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の正当な続編ということで、昨年の12月1日に“ひっそりと”劇場公開されております。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が好きだった僕としては劇場に足を運んで観ておきたかったのですが、劇場館のあまりの少なさに断念した経緯があり、今般めでたくレンタル開始というわけで、さっそく手に取って鑑賞してみた次第です。
いやしかし、全然話題になってなかったですな。
(C)2016 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
うーむ、なるほどねー。まあ話題にならなかったのも理解できましたわ。大したことなかったっスね。
ご存じのとおり、前作『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』はかなり物議を醸した映画でありながらも、そのPOVという撮影手法と“モキュメンタリー”というマニアックなジャンルを一気にメジャーなものに昇華させた代表的な映画なわけで、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が映画界に与えた影響というのは計り知れないわけです。
それを証拠に、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』大ヒット以降、こぞって同じような映画、いわゆる亜流作品が山のように作られたわけです。製作費も少なくて済みますしね。『パラノーマル・アクティビティ』だって『REC/レック』だって、日本でいけばOVの長寿『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズだって、元をたどれば『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が原点なわけです。
その原点が、満を持して(「今さら」といっても過言ではないが)正当な続編!どうだまいったか!と凄んだ割には、亜流作品にも劣るつまらなさときたもんだ。
前作から20年近く、撮影手法も変わって、イヤータイプのカメラやらハンディなビデオカメラやらドローンまでも登場し、映像は前作より格段に見やすくなっているものの、それが逆に素人が撮影した粗さをなくしてしまっていて、醍醐味であるモキュメンタリー風味が完全に失われてしまっている。加えて、数々の方向から撮影した映像の編集がうますぎるため、ドキュメンタリーな感じが全くせず、普通のホラー映画に成り下がってしまっている。作り手は本当に分かっているのか?と疑いたくなるわけです。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の1年後に『ブレアウィッチ2』という、これまたオリジナルを台無しにしてしまった続編がありましたが、ぶっちゃけ本作もそれと同程度の出来といっても過言ではないでしょう。残念ながら、映画界に革新をもたらした映画の続編は、その亜流にすら勝つことができない映画となってしまったようです。
(C)2016 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
【2017年度 Myランキング】(5/27時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
肩こり酷くなってきた。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
3位:帝一の國 ★★★★
5位:チア☆ダン ★★★★
6位:暗黒女子 ★★★★
7位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★
8位:メッセージ ★★★☆
10位:ザ・コンサルタント ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:無限の住人 ★☆
2位:グレートウォール ★★
<その他ランク外一覧>
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