「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

【あらすじ】
1941年の中国。天津と南京を結ぶ列車内では日本軍が警備を行なっているが、その列車を見事に襲撃し食料を奪い去ったのがマー率いる25名のゲリラ部隊“レイルロード・タイガース”だった。
ある日、瀕死の中国兵士に託され“韓荘大橋”と呼ばれる重要な橋の破壊を計画、爆薬を奪い、仲間とともに日本軍に立ち向かっていく―
【コメント】
さて、再三にわたって本ブログでも語ってますが、僕の映画好きのルーツであり永遠のヒーローは、アジアのアクションスター、ジャッキー・チェンなのであります。
とはいえ、中国共産党の広告塔となり果てた昨今のジャッキーには香港住民も呆れ果てる始末で、実際のジャッキー映画も中国のプロパガンダ色が色濃く出ているものが多いのが実情。
そんな昨今のジャッキー映画でも、劇場公開されると足を運んでしまうのがファンの哀しい性でして、満を持して公開された本作も、さっそく「TOHOシネマズ新宿」に足を運んで鑑賞した次第です。
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お金を掛けた抗日アクション
うん、まあ、想像どおりというか、中国映画らしいというか、お得意のカンフーアクションなし、特筆すべき点はあまりない列車モノ抗日アクションコメディでしたかね。かなりお金を掛けた感はありますが。まあ、抗日とはいっても非常にマイルドな感じにはなっていて、いかにも極悪非道な日本軍といった描き方はしてませんでしたけどね、正直言ってしまうと、抗日云々は抜きにして単純に面白くはなかったです。
とにかく全体的な展開にメリハリがなく、ストーリー的な面白さほとんどなし。なーんかジャッキー達中国市民たちと日本軍たちがワチャワチャとして、訳が分からないうちに橋の大爆破を請け負って、あれよあれよと怒涛のクライマックス。まあ、中国映画のストーリーのユルさ荒唐無稽さは今に始まったことではありませんがね。
コメディ場面も古臭いお寒いものばかりで、肝心のアクションも体を張ったものはほとんどなく、クライマックスはほとんどCG。最後は悪くなかったけど、まあジャッキーも歳だし、アクションは引退してるしね、やっちゃってるけど。でもやっぱり、お得意のカンフーアクションくらいは観たかったなーというのが正直な感想ですね。
ユーモラスな日本軍隊長・池内博之
本作に登場するキャラたちも、ぶっちゃけ特徴的な役者がいなかったというのも難点でしたかね。妙なカタコトの日本語をしゃべる日本軍兵士や違和感ありまくりの女隊長もそうですが、ジャッキーの仲間たちも特段目立った活躍もないし、夢の親子競演が売りだったはずのジャッキー・チェン&ジェイシー・チェンコンビも、例の麻薬の事件で無かったことに。
しかしながら、本作で唯一輝いていたのは日本軍隊長として登場する池内博之ですね。最近随分と中国の映画に出演しているようですが、本作ではこれまでのようなお堅いイメージはありつつも、お笑いも取り込んだユーモラスなキャラを演じているのに好感が持てましたね。僕的には「GTO」のイメージがいまだ強いんですが、良い役者になったなーと思います。
本作に見る中国映画のレベル
そんなわけで、特筆すべき点が見当たらない退屈なアクションコメディでしたが、本土中国では記録を更新するほどの大ヒットだったとか。中国が誇るジャッキー映画という部分もあったかと思いますが、正直、いまだこのような抗日的な映画が大ヒットしてしまう中国映画のレベルは推して察するべしといったところでしょうかね。
まあ、中国のTVドラマでもちょっと前に、あまりにも抗日モノが乱造され過ぎて視聴者の不満が噴出しているニュースがありましたね。これはやっぱり、中共のコントロールのもとで作られるものだし、昨今のハリウッド映画の中国資本進出から見ても、改めて言論が統制された中国のプロパガンダがはびこっているんだなーと感じずにはいられませんね。
我がヒーロー、ジャッキー・チェンは、これからもこういった映画に率先して出ていくんでしょうか。ファンの一人として、晩年を汚しまくっているジャッキーが不憫に感じてなりません。
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【2017年度 Myランキング】(6/18時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
腹の肉を落とさんとな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:愚行録 ★★★★
3位:帝一の國 ★★★★
5位:チア☆ダン ★★★★
6位:暗黒女子 ★★★★
7位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★
8位:メッセージ ★★★☆
10位:イップ・マン 継承 ★★★☆
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:無限の住人 ★☆
2位:グレートウォール ★★
<その他ランク外一覧>
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