「霊幻道士こちらキョンシー退治局」　★★☆～女キョンシーが可愛かったんでOK

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

女キョンシーが可愛かったんでOK★★☆

（2017年／香港／94分／Vampire Cleanup Department）【　脚本・監督　】ヤン・パクウィン

【　出演　】チン・シュウホウベイビージョン・チョイリチャード・ンユエン・チュンヤンエリック・ツァンリン・ミンチェン

【あらすじ】

　香港のとある清掃局。しかしその裏の姿は、秘密裏に“キョンシー”を退治する公務員だった。

　祖父が働くその清掃局でアルバイトすることになった学生チョンティンは、実はキョンシーに噛まれてもキョンシー化しない免疫がある青年だった。

　キョンシー退治のため修行に励むチョンティンだったが、清掃局に運び込まれたシウハーという女キョンシーといつしか恋仲に。そして、街には凶暴なキョンシーが出現し、てんやわんやの展開となる―

【コメント】

　『霊幻道士』とか、なんと懐かしいことでしょう。

　忘れもしない1986年、中三のゴールデンウィークに弟連れて地元の映画館に観に行きましたね。メチャ面白かった記憶があります。これをきっかけに、日本でもちょっとしたキョンシーブームになって、『幽幻道士』とか「来来！キョンシーズ」といったTVシリーズも放映されてたし、なかでもテンテンちゃんなんか可愛かった記憶が。

　そんな思い出深いキョンシーですがで、21世紀版の『霊幻道士』である本作が公開され、すでにDVD化された模様なので、さっそくレンタルしてみた次第です。

うん、まあまあですな。可もなく不可もなく。近年の香港映画らしい作品といえばよいか。まあ、とりあえず女キョンシーが可愛らしかったんでOKといったところですかね。

　一応言っておくと、『霊幻道士』というタイトルは付いているものの、往年のシリーズとは全く関係ないものですね。いつもの邦題サギです。とはいえ、キョンシーというコンテンツに再び手を付けたのは、往年の香港映画ファンとしては嬉しい限り。両手をまっすぐ前に伸ばしてピョンピョンと跳ね回ったり、人間に噛みついて生き血をすすったり、お札を額に貼れば動きが止まったり、懐かしいなーという想いで観てましたね。往年のファンならお馴染みのリチャード・ンやエリック・ツァンの福星コンビの登場も懐かしい。

　そして、なんといっても女キョンシー・シウハー役のリン・ミンチェンが本当に可愛らしい。主人公と繰り広げる一挙手一投足がもうね、男のツボを押さえた可愛らい動きをするんですね。あれやられたら男はイチコロですよ。香港の女優はビューティーな人が多いね、と思いつつ実はマレーシア出身だそうです。

　そんなわけで、個人的にはもっとカンフーカンフーしたキョンシー退治を観たかったのが本音ですが、リン・ミンチェンという女優を知っただけでもOKといった感じです。