「サンズ・オブ・ザ・デッド」　★★☆～低予算の変化球型ゾンビ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

低予算の変化球型ゾンビ★★☆

（2016年／アメリカ／92分／It Stains the Sands Red）【　製作・監督　】コリン・ミニハン【　出演　】ブリタニー・アレンフアン・リーディンガークリストファー・ヒギンズ

【あらすじ】

　ゾンビが蔓延した世界。

　ストリッパーのモリーは、恋人のニックと一緒に飛行場に向かうため、灼熱の砂漠のハイウェイに車を走らせていた。
　しかし、突如目の前に現れたゾンビにニックが喰い殺されてしまい、モリーは一人取り残されてしまう。灼熱の砂漠の中、ゾンビに付きまとわれながら飛行場に歩いて向かうモリーだったが、次第にゾンビと奇妙な絆で結ばれていく―

【コメント】

　いや～忙しい。師走とはいえ今年は本当に忙しい。どのくらい忙しいかって、そりゃあ週末のお楽しみ映画館に行けてないくらい忙しい。土日の休日出勤に加えてのトラブル続き、仕事なんかほっぽって映画館に逃げ出したいものです。

　そんなクソ忙しい中でもなんとかDVDで映画は観とこうと、今回レンタルした１本が本作。これは劇場未公開のDVDスルーものなわけですが、とあるDVDの予告編でちょいと興味を持ったもんで、今回手に取ってみた次第です。

　ふむ、なるほどね。まああれですよ、お金が全くかかってないB級ホラーもので、既存のゾンビものにちょっとしたアイデアを加えた変化球型ゾンビ映画ですね。お金が無いだけに、なんとかアイデアで勝負しようと挑んだところでしょうか。まあまあです。

　まず、登場人物が数名というところと、メインディッシュのゾンビも数匹くらいしか登場しない。セクシーなレディが飛行場目指して灼熱の砂漠を延々と歩く、その後ろからゾンビがほぼ同じ歩幅でついていく。非常にシュールなエヅラです。道中、いろんな出来事が起こりつつ、後半、なぜかレディとゾンビの間に変な絆が生まれてきて、レディがゾンビの死に嘆き哀しむという、これまたシュールな展開。ストリッパーのレディに一人娘がいて、それを助けに行くといういきなりの展開もあって、まあいろいろと考えて作ったな～という感想ですね。前半ずーっと砂漠歩く場面ばっかりだったんで、さすがに飽きそうになりましたが。

　まあ、昨今のゾンビものはなんとか差別化を図ろうといろんなアイデアを盛り込んでいるので、変わり種のゾンビは山のようにありますが、本作もその一本といったところですね。でもやっぱり、僕は王道なゾンビものが観たいです。