「インシディアス最後の鍵」　★★★～悪くないのに劇場未公開とは・・・

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

悪くないのに劇場未公開とは・・・★★★

（2018年／アメリカ／103分／Insidious: The Last Key） 【　製作　】ジェイソン・ブラム
オーレン・ペリ
ジェームズ・ワン
リー・ワネル 【　監督　】アダム・ロビテル

【　出演　】リン・シェイ
アンガス・サンプソン
リー・ワネル
ジョシュ・スチュワート
ケイトリン・ジェラード

【あらすじ】

　霊能力者エリーズは、部下のタッカー、スペックスとともに超常現象の悩まされている人たちを救う活動をしていた。

　ある日、彼女ののもとにガルザと名乗る男から、家で起こる超常現象の長さを依頼される。しかし、その家は、かつてエリーズが幼い頃に暮らしていた家だった。

　幼き頃悩まされたその家に再び踏み入れることを決意したエリーズだったが、そこで彼女の過去と向き合う事態になる―

【コメント】

　さて、10月の楽しい三連休も変わらずの映画三昧ということで、いきつけのTSUTAYAで物色したところ目に留まった本作。

　本作は、新進気鋭の映画監督ジェームズ・ワンの大人気ホラーシリーズで、2011年『インシディアス』、2014年『インシディアス第2章』、2015年『インシディアス序章』に続く第4弾。しかしながら、全米では大ヒットしたものの、日本ではシリーズの人気がないのかまさかのDVDスルーという冷たい扱い。

　とりあえずシリーズ全て観ている僕としては、本作も観ないわけにはいかないので、さっそく手に取った次第です。

　う～ん、もったいないな～。完成度としては全然悪くないのに、劇場未公開とは・・・。まあ、とはいえサイコーだ！と言えるほどのシロモノでもないけど。ともあれ、DVDスルーしてしまうほどチャチいものでもない、それなりにしっかり作られているし、劇場公開には十分に耐えうるであろう出来なだけに、日本での人気のなさが哀しいシリーズでもありますね。

　先にも言ったとおり、本作は王道ホラー映画「インシディアス」シリーズの“正式”な4作目で、時系列順に並べると「３→４→１→２」。つまり、『インシディアス序章』と第1作目『インシディアス』の間に位置する作品です。本作は、シリーズ通して登場している霊能力者エリーズを主人公として、エリーズの過去に迫る作品となっています。

　ホラー度としても、これまでのシリーズを踏襲した、ゴア描写皆無の王道の超常現象系ホラー。ありがちなビクッとさせるビックリ演出も相変わらず。本作の世界観である“彼方の世界”も登場し、シリーズ好きなら満足できる完成度だと思うし、初めて観る人も1本の映画として観られると思います。まあでも、それでも身の毛がよだつほどの怖いホラーでもないですが。

　とはいえ、本作がDVDスルーしてしまったのはやっぱりもったいないかな～。なんたってアメリカではヒットしているわけだし、続く第5弾の製作も決定しているわけですから。第5弾はDVDスルーしないように頑張ってもらいたいものです。ジェームズ・ワンが監督に復帰してくれないかな。