「レオン」　★★★～内容はともかく知英が可愛い

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

内容はともかく知英が可愛い★★★

(C)清智英・大倉かおり／講談社・2018映画「レオン」製作委員会 （2018年／日本／100分） 【　監督　】塚本連平

【　原作　】

清智英
大倉かおり

レオン上 (KCデラックス)

650円

Amazon

レオン下 (KCデラックス)

650円

Amazon

【　出演　】知英
大政絢
吉沢亮
斉藤慎二
ミッツ・マングローブ
原幹恵
河井青葉
山崎育三郎
竹中直人

【あらすじ】

　大手食品会社・朝比奈フーズで派遣社員として経理で働く小鳥遊玲音は、奥手で地味なOL。

　玲音はあえなく派遣切りにあってしまい、さらに女性社員の憧れの的である日下にも遊ばれ自暴自棄に。そんなとき、朝比奈フーズの社長・朝比奈玲男が運転する車と事故に遭ってしまう。

　ところが、病院で気が付くと、玲音と玲男の身体が入れ替わっていることに気づき、さあ大変。玲男は玲音の親友サリナの手を借り、なんとか自分が社長であることを伝えようとする。

　しかし、これは会社を乗っ取ろうと企てる政夫と日下の策略だった―

【コメント】

　さて、いつものように週末の映画鑑賞作品を行きつけのTSUTAYAで物色していたところ目に留まった作品がこちら。あのジャン・レノの名作とは一切関係がありません。

　本作の劇場公開時、観に行こうか考えた作品でありますが、どうにもお気楽すぎな内容に感じたため、１，８００円惜しさにスルーした経緯があるのですが、レンタルならと手に取ってみた次第です。

(C)清智英・大倉かおり／講談社・2018映画「レオン」製作委員会

　うん、思ったとおり。お気楽もお気楽、思ったとおりの展開に思ったとおりのコメディエンヌ。観ているこっちが恥ずかしいと感じるくらいのベッタベタな内容ではあります。確かに劇場で観てたらTVでもよかったと若干後悔する出来ではありながらも、主演の知英（ジヨン）ちゃんがことのほかチャーミングで可愛かったことは非常に収穫。本作は、知英のためにある映画といってもいいでしょうね。

　内容はベタもベタ、傲慢な会社社長とうだつの上がらない地味OLが、事故がきっかけで中身が入れ替わってしまったことで起こる周りを巻き込んだドタバタ劇。中身の入れ替わりよろしく、劇中、大林宣彦の名作『転校生』のオマージュ的展開があったのは悪くなかったですが、全体的に擦られまくった既視感満載の内容のラブコメですね。まあ、ソファに寝そべりながらリラックスして観るには十分な映画だし、何より知英が最高に可愛い。知英の魅力が満載に詰まった、知英というタレントを堪能するための映画といっても過言ではないです。おかげで、もうひとりのヒロインである大政絢の影が薄いこと。

　言わずもがな、知英は一時期日本でも人気があった韓流女性グループの元KARAのメンバーで、KARA脱退後は日本を拠点として役者活動をしています。なので、日本語のセリフも違和感なく流暢にしゃべっているし、日本に馴染むような容姿。チャーミングでもあり、ちょっとセクシーさもあり、タレント性は十分に兼ね揃えている。彼女にはどんどん日本で活躍してほしいです。

　そんなわけで、映画としてはちょいとベタなお寒いラブコメではありますが、知英の魅力を堪能するには十分な作品です。ファンならずとも知英の魅力のとりこになるんじゃないでしょうかね。