「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
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スベリル・グドナソン
ラキース・スタンフィールド
シルビア・フークス
スティーブン・マーチャント
【あらすじ】
背中にドラゴンのタトゥーを持つ天才ハッカー、リスベット。
ある日リスベットは、核攻撃プログラム“ファイヤーフォール”をアメリカ国家安全保障局から奪回してほしいと、科学者バルデルから依頼を受ける。意図せずに開発してしまったそれは非常に危険なプログラムだった。
リスベットはファイヤーフォールを奪うことに成功するが、同時に謎の集団にそれを奪われてしまう。陰謀を感じ取ったリスベットは、雑誌“ミレニアム”の記者ミカエルとともに真相を探る。
そこには、16年前に離れ離れになった双子の姉妹カミラの存在があり、リスベットは、過去の忌まわしい記憶と向き合うことになる―
【コメント】
さて、新年2発目となる作品は、デビッド・フィンチャー監督による2011年公開『ドラゴン・タトゥーの女』の実に7年振りとなる続編、正確には小説「ミレニアム」シリーズの第4弾の実写映画化である本作を鑑賞。これもちょっと楽しみにしてたんですよね~。前作がメチャクチャ面白かったので。
あまりに面白かったので、スウェーデン版「ミレニアム」シリーズをレンタルですべて鑑賞しましたが、正直2作目3作目はシチュエーションが1作目と大きく違っていたので僕の好みじゃなかったかな。しかも本作、フィンチャーは製作総指揮に回り、キャストも一新。なんだよ~ダニエル・クレイグ出ないのかよ~リスベットも別人かよ~。こりゃもう別物じゃ~ん。
とはいうものの、楽しみにしていた本作だったので、三連休の最終日にさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
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うむ、個人的にはなかなかに面白かったです。前作の『犬神家の一族』のようなミステリアスな展開とは全く違う、まるでスパイもののようなサスペンスフルでスリリングな内容となってますが、キャストが一新されたこともあって、前作とは全くの別物の作品として観ればそこそこ楽しめる作品かと思います。もっとも、「そんなに都合良くいくか~?」なんてご都合主義な展開が非常に目立ちましたけど。
先にも言ったとおり、前作がとても面白かったので、オリジナルであるスウェーデン版の「ミレニアム」シリーズ3作をレンタルですべて鑑賞したわけですが、結局のところ僕が面白いと思ったのはミステリアスな推理ものとして秀逸だった1作目の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のみで、2作目3作目はどうもハマらなかったというか、テイストが全く違う単なるサスペンスものなんですよね。
なので、逆を言ってしまえば、1作目を超えることはできないだろうというという気持ちもあってハードルが下がったていたのも、本作をまあまあ楽しめた要因のひとつでもあったかと思われます。
とはいえ、キャストが一新されるのは良いとしても、随分とキャラが薄くなってしまったというか、リスベットもミカエルも前作にどうしても劣る印象。前作のダニエル・クレイグのダンディな存在感とは打って変わって、本作のミカエルはほぼ空気。つーか、雑誌ミレニアムの存在自体もほぼ関係なく、リスベットだけに焦点を当てた作りになってしまってる。原作がミレニアムを中心とした物語なのに、いいのかそれで。結果的に原作を改悪してしまっているのではないだろうか。
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そんなわけで、前作のミステリー映画とは全く別物のサスペンスアクションな作りになっていますが、それを理解して観ればそこそこ楽しめるかと思います。
ちなみに、原作小説では昨年にシリーズ5作目である「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」が刊行されていますが、本作の評判から察するに、これが実写化されるのはちょいと厳しい状況のようです。
【2019年度 Myランキング】(1/14時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
新たな趣味見つけた!
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蜘蛛の巣を払う女
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