「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

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長澤まさみ
小日向文世
梶原善
泉澤祐希
東根作寿英
石川恋
濱田岳
前田敦子
笹野高史
高嶋政宏
菜々緒
生瀬勝久
宇梶剛士
橋本マナミ
田口浩正
勝地涼
松たか子
鶴見辰吾
篠井英介
石橋凌
渡部篤郎
【あらすじ】
都内で3件の殺人事件が発生。事件現場に残された不可解な数字の羅列から、連続殺人として捜査される。
警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介はその数字を解読し、次の犯行場所は“ホテル・コルテシア東京”であることを突き止めるが、犯人の手掛かりは一切不明のため、警察はホテルの潜入捜査を決断する。
新田はホテルのフロントクラークとして山岸尚美のもとで捜査をすることになるが、互いの立場の違いから衝突を繰り返す。しかし、いつしか互いの使命を理解し合い不思議な信頼関係が芽生えていく。
そんななか、事件は急展開を迎え、ホテルは厳戒態勢を敷くことになる―
【コメント】
さて、今回は木村拓哉&長澤まさみW主演の話題作、フジテレビが総力を挙げて?製作した東野圭吾原作である本作を鑑賞。前からちょいと気になってたんですよね~
次々と原作が映画化されて、おそらくウハウハであろう東野圭吾の原作ですが、相変わらず原作未読ながらも、ちょいと面白そうな推理ものだな~と感じ、会社の新年会を早々と切り上げ、さっそく「MOVIX昭島」に足を運んだ次第です。
なお、今回は金曜日の夜、仕事の帰りに映画館に立ち寄るという暴挙?に及んでみました。仕事帰りはどうもね、疲れで鑑賞中に寝ちゃいそうだから敬遠してたんですけどね。
(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
う~ん、なんというか・・・芸がねーなフジテレビ映画は。手堅いといえば手堅い、フジテレビ映画のノウハウを盛り込んだライトなミステリーで観やすいといえば観やすいのですが・・・
結局のところ僕が言いたいのは、キムタクも長澤まさみも、そして脇を固める役者たちも、イメージ通りの“らしい”役にキャスティングされていて、新鮮味が全くないというかフジテレビのTVドラマを観ている感覚。キムタクは伝家の宝刀“チョ待てよ”節が炸裂する破天荒な刑事役だったし、長澤まさみの役もイメージを壊さない凛としたホテルマン役。菜々緒や生瀬勝久、田口浩正、前田敦子のような脇役もまたしかりで、どっかで見たような役どころを焼き回したかのようなキャラが続々登場する。まあ、フジテレビのお抱え役者たちの総出演と考えれば納得しないでもないけど、さすがに見飽きちゃったよと。もうちょっとねーのフジテレビさんよ。
ストーリー的には原作があるだけにそこそこ練られてるな~とは感じましたが、これはむしろ連続ドラマ向けのような気がしますね。お客様は皆仮面を被っているという言葉のもと、さまざまなお客さんと触れ合うことでキムタクと長澤まさみとの間に徐々に絆が生まれてくるというところがミソなので、主軸とはあまり関係ないサブエピソード的な展開が数多くあります。まあ、その中に主軸の殺人犯と繋がってくるところがあるわけですが。さすがに1クールやるのは厳しいかもしれませんが、映画1本に詰め込むにはちょいとやかましかったかもしれません。
ちなみに、松たか子はちょっと分かっちゃうぜ、あれ。バレバレだもん。
(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
そんなわけで、いつものフジテレビ映画だっただけに、今回はちょっと辛めに評価させていただきました。これからはもっと新鮮味や意外性を重視した映画を作ってもらいたいものです。
ちなみに、本作に友情出演として明石家さんまがカメオ出演していたようですが、一体どこにいたのか全然分かりませんでした、はい。
【2019年度 Myランキング】(1/18時点)
本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
華金の映画鑑賞はちとツライ。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:マスカレード・ホテル ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
蜘蛛の巣を払う女

