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シン・シティ 復讐の女神 (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



前作より地味

★★★

シン・シティ 復讐の女神




(2014年/アメリカ/103分/Sin City:A Dame to Kill For)

【 監督 】
ロバート・ロドリゲス
フランク・ミラー

【 出演 】
ミッキー・ローク
ジェシカ・アルバ
ジョシュ・ブローリン
ジョセフ・ゴードン=レビット
ロザリオ・ドーソン
ブルース・ウィリス
エバ・グリーン
パワーズ・ブース
デニス・ヘイスバート
レイ・リオッタ
ジェイミー・キング
クリストファー・ロイド
ジェイミー・チャン
ジェレミー・ピベン
クリストファー・メローニ
ジュノー・テンプル
ステイシー・キーチ
ジュリア・ガーナー
ニック・スタール
レディー・ガガ




【あらすじ】

 闇に包まれた街シン・シティ。
 場末のストリップバーダンサー、ナンシーは、愛するハーティガン刑事を殺した街の支配者ロアーク上院議員への復讐を誓い、その機会を狙っていた。心優しきマーヴは、そんなナンシーを見守り続けていた。
 ある日、ロアークの前に若きギャンブラー、ジョニーが現れポーカーでロアークに大勝ち、報復として仕返しに黄金の指を叩き潰される。一方、
 悪女エヴァは、かつて恋人だった私立探偵ドワイトを大富豪の夫殺しに利用しようとしドワイトの復讐劇が始まる―


【コメント】

 さて新春2発目の鑑賞である本作、これもすでに前々から決めていたものであります。
 なんたって、2005年に公開された奇才ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラー監督による『シン・シティ』9年ぶりの続編とあって、楽しみにしていたわけなんです。あの、グラフィックノベルをモロに実写化したあの映像とクライムサスペンスとの融合がすごくマッチしていて面白かったので、いささかインターバールが空き過ぎなのでは?という一抹の不安がありつつも、同じ監督が続投するのならば外すことは無かろうと劇場に足を運んだ次第です。

シン・シティ 復讐の女神


シン・シティ 復讐の女神


シン・シティ 復讐の女神


 うん、前作のテイストはバッチリ生かされていて悪くなかったです。明らかにパワーダウンしていますが。
 本作の見どころであるグラフィックノベル風の映像美は健在ですし、登場するキャラも個性的で観てて飽きはきません。ミッキー・ローク演じるマーヴも相変わらず心優しき大男といういい味をだしていますし、エヴァの悪女ぶりもなかなか。でもやっぱり、あのモノクロ時々カラーな映像は見ごたえありますよね。あれだけで「これぞシン・シティ!」という気分になれます。
 しかしながら、ストーリー的にはいささか地味な感じがしたのが残念です。本筋は、ナンシーVSロアークがハイライトなわけですが、映画の中盤はずっと悪女エヴァへの復讐物語で、むしろそっちのほうが本作を持ってっちゃったんじゃないかと思うくらい尺を取っちゃってます。ナンシーVSロアークは前後のおまけ的なものになっちゃってて散漫になってたかな~と。せっかく前作とつながる話だったのに、隅に追いやられた感があります。
 若きギャンブラーの話も悪くはなかったんですが、全体的にキャラが薄いですよね。前作はもっと強烈なキャラが交錯してたんですが。

シン・シティ 復讐の女神


シン・シティ 復讐の女神


シン・シティ 復讐の女神


 ちなみに本作は3Dで鑑賞したんですが、ほとんど3Dが生かされていなかったのももったいなかったですね。グラフィックノベル風はあまり効果が得られなかったんでしょうかね。
 そんなわけで、前作よりちょいと地味になっちゃった本作ですが、パート3があるのかどうかは定かではありません。フランク・ミラーの気分次第といったところでしょうか。あるならば、あまりインターバルを空けずに作ってほしいですね。


【2015年度 Myランキング】(1/11時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 早く暖かくならないかな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:96時間 レクイエム ★★☆
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神






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神様はバリにいる (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



深くはないけどアニキはイイ!

★★★

神様はバリにいる




(2014年/日本/106分)

【 監督 】
李闘士男

【 原案 】
クロイワ・ショウ

【 出演 】
堤真一
尾野真千子
ナオト・インティライミ
菜々緒
玉木宏




【あらすじ】

 挫折を知らず生きてきた祥子は、立ち上げた婚活ビジネスに失敗し借金を背負ってしまい、失意のもとインドネシアのバリ島に。
 自殺しようと佇んでいたところに、見るからに胡散臭そうな日本人大富豪の“アニキ”と出会う。アニキはなぜか現地のお年寄りから子供までにも慕われており、祥子は、アニキのもとで成功の秘訣をマスターするために弟子入りする。
 しかし、アニキの支離滅裂な“教え”に祥子は疑心暗鬼に陥っていくが、なぜか人間的な魅力に惹かれていくのだった―


【コメント】

 さて、未だ独身である僕の毎度土曜日の楽しみといえば、夜な夜な映画館に出かけてレイトショーを楽しむことなのですが、この週はどうにも目ぼしい作品がなく、お昼にテレビでLiLiCoが紹介していた作品でも観てみるか、と鑑賞したのが本作であります。「しゃべくり007」でも主演の堤真一と尾野真千子がゲストで登場して番宣していましたしね。まあとりあえず観てみようかと劇場に足を運んだ次第です。

神様はバリにいる


神様はバリにいる


神様はバリにいる


 うん、まあ悪くなかったッス。それなりに楽しめて笑わせてくれるといった感じ。
 当初からさほど期待はしていなかったんです。本作の監督である李闘士男の作品って、考えさせられるとかドラマチックだとか深み奥行きがあるといったようなそんな印象は皆無で、「これテレビドラマでもよくね?」くらいのライトな映画を作る人なんです。それはご多分に漏れず本作でもそうで、ちょっと海外ロケしてお金掛けてテレビドラマ撮りました程度の映画だと僕は思いました。
 とはいえ、堤真一演じるアニキの胡散臭いキャラはさすが絶品の一言、芸達者な堤真一の味がふんだんに出ていたと思います。アニキのキャラだけで本作を観る価値はあります。というか、本作はアニキのためにある!といったほうがいいかもしれませんな。
 いやでも、尾野真千子も全然良かったですよね。和製美人だしちょっと艶めかしいし。ちょっと好きになっちゃったね。

神様はバリにいる


神様はバリにいる


神様はバリにいる


 本作を観ると金持ちになれる的な宣伝をしておりますが、理想論というか抽象的な表現が多かったので、まあ心構えとしては見習うべき点は多いのかも知れません。僕的には昨年観た『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のほうが現実的な金儲けへの道だと思います。


【2015年度 Myランキング】(1/17時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 新年早々目ぼしい作品がないな~


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:96時間 レクイエム ★★☆
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいる






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バンクーバーの朝日 (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



野球的盛り上がりには欠けるが最後まで見せる

★★★

バンクーバーの朝日




(2014年/日本/133分)

【 監督 】
石井裕也

【 出演 】
妻夫木聡
亀梨和也
勝地涼
上地雄輔
池松壮亮
高畑充希
宮崎あおい
貫地谷しほり
ユースケ・サンタマリア
本上まなみ
光石研
大杉漣
田口トモロヲ
徳井優
大鷹明良
岩松了
鶴見辰吾
石田えり
佐藤浩市




【あらすじ】

 多くの日本人が夢を求めカナダに移民していた20世紀初頭。しかし、日本人への風当たりはまだ厳しく、差別や貧困に喘いでいた。そんな中でも、日系二世が中心となった野球チーム“バンクーバー朝日”が移民たちの唯一の希望であった。
 連戦連敗のバンクーバー朝日だったが、力では勝てないと悟った彼らは頭を使った頭脳プレーでみるみる勝ち星を上げていき、次第にカナダ人たちからも賞賛を得ることとなる。
 日本人とカナダ人が共存できる絆が芽生え始めた瞬間だったが、激動の時代はそれを許さなかった―

【コメント】

 さて、ぶっちゃけ観る映画に少々困っていたこの日。
 「ムリして観に行かんでもよくね?」と言われればそれまでなのだが、そこはやっぱり映画好きなので。そんなわけで、未だテレビでもしつこいくらい宣伝している本作を、時期遅しと観に行った次第です。
 正直、野球というかスポーツ全般に全く興味ないもんで、果たして観て楽しめるかどうか心配だったのですが、そこは新進の石井裕也監督なだけにそれなりに見せてくれるだろうという算段もありつつ鑑賞してみました。

バンクーバーの朝日


バンクーバーの朝日


バンクーバーの朝日


 うん、まあ悪くなかったです。『メジャーリーグ』的な野球的展開を期待すると外しますが。
 本作は実録物だし、もともと落ち着いた作品を作る石井裕也監督なので、ドラマチックな大きな展開なく淡々と平坦に映画が進みます。プレー的なワクワク感もさほどなく、むしろ差別と貧困に喘ぐ日系人たちの生活に焦点が当てられていますね。展開も意外性はなく、思ったとおりストーリーが進みます。それでも2時間強という時間飽きることなく最後まで見せる手腕はさすが。ハラハラドキドキの野球プレーやこの手の作風に慣れてない人は退屈するかもしれません。
 揃った役者も豪華絢爛で、頼りないキャプテン役の妻夫木聡はさすがのハマり役だし、ニヒルでクールな亀梨和也、勝気で熱い勝地涼、素朴で耐え忍ぶ女・高畑充希など将来有望な若手が勢ぞろい。宮崎あおい、ユースケ・サンタマリア、本上まなみなんかは「必要か?」と思うくらいストーリーとは全く関係ない無駄に豪華な脇役。これも石井裕也監督の人望の表れなんですかね。

バンクーバーの朝日


バンクーバーの朝日


バンクーバーの朝日


 ともあれ、本作を観てどう感じるか?というところでしょうね。
 いまでこそ世界にクールジャパンという称号をほしいままにしていますが、白人が世を牛耳っていた100年前は日本も差別に苦しんでおり、そんな彼らの地道な努力が今の日本へとつながっているということなんでしょうね。
 改めて、先代の日本人たちに敬意を表する一本だと思います。


【2015年度 Myランキング】(1/18時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 新年早々仕事が切羽つまってる。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:96時間 レクイエム ★★☆
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日






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激戦 ハート・オブ・ファイト (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



香港ならカンフーにしてほしかった

★★★

激戦 ハート・オブ・ファイト




(2013年/香港/116分/激戦 Unbeatable)

【 原案・監督 】
ダンテ・ラム

【 出演 】
ニック・チョン
エディ・ポン
メイ・ティン
ワン・バオチャン
クリスタル・リー
アンディ・オン
ジャック・カオ
フィリップ・キョン
ウィル・リュー




【あらすじ】

 かつて八百長でボクシング界から消えていった元チャンピオンのファイ。彼は、今や借金まみれの生活でタクシー運転手として細々と暮らしていた。
 借金取りから追われるように旧友を頼ってジムで働くことになったファイは、落ちぶれた筒の面倒を見るチーと出会う。彼は、ファイが元チャンピオンだと知り、格闘技大会で賞金を手にするためトレーナーになってほしいと頼み込む。
 二人はタッグを組み、互いの人生の再起を賭けて戦いの場に出るのだが―


【コメント】

 さて、久々の香港映画。劇場予告編で結構観ていたし、香港では様々な賞を総なめしているようなので、ここ最近目ぼしい作品がないな~と思っていた中鑑賞した次第。
 最近の香港映画は中国本土にレベルを合わせているのか、どうもピンとくるものがない。たくさんの素晴らしい役者さんや監督を輩出しているというのに、香港の中国返還は文化にも影響を出してしまっているようで、香港映画育ちの僕としては哀しい限り。もっと元気出してくれよ~と思っていた中での公開なので、ちょっと期待しておりました。

激戦 ハート・オブ・ファイト


激戦 ハート・オブ・ファイト


激戦 ハート・オブ・ファイト


 うん、悪くないです。言わば香港版『オーバー・ザ・トップ』、香港版『ロッキー』といったところでしょうかね。
 人間ドラマを中心として、そこに格闘技というアクションテイストを混ぜ込んだ形になっていて、むかーし映画館で観たスライの『オーバー・ザ・トップ』という腕相撲映画をふと思い出しちゃったりしましたね。どっちかといえば『ロッキー』テイストのほうが多いかもしれませんが。なんかふっと懐かしい香りがしたもので。
 まあ内容的には、さほどの真新しさは感じない王道的なドラマで、師匠と弟子の絆、生意気な娘との絆、最後に自分を奮い立たせて戦いに挑む雄姿といった典型的な展開が続きますが、予測はできるけどこの手のドラマならやっぱり安心して観ていられます。
 ファイ役のニック・チョンもダメ人間だけどどこか憎めない良いキャラしているし、大橋のぞみを彷彿とさせる子役のクリスタル・リーがとっても可愛らしい。この子は伸びるぞ~
 もっとも、これこそ香港映画ならでは!といった題材ではないため、なぜに今こんなベタベタな映画を作ったのかは分からないところ。どうせなら総合格闘技じゃなくカンフーにしたほうが香港らしさが出たのに、と感じたのは僕だけでしょうかね。

激戦 ハート・オブ・ファイト


激戦 ハート・オブ・ファイト


激戦 ハート・オブ・ファイト


 とはいえ、残念な香港作品が多い中で本作はドラマ作品として及第点だと思います。ベタで意外性はないけど、王道的展開は観てて安心しますし、最期まできちんと見せてくれる監督の手腕は素晴らしいと思います。
 男なら熱くなれる、まさに『ロッキー』的『オーバー・ザ・トップ』的な男のドラマ堪能させていただきました。


【2015年度 Myランキング】(1/24時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 今年はランキング出来づらそう。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:96時間 レクイエム ★★☆
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイト






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ビッグ・アイズ (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



口だけで出世する人間と使い捨て職人の縮図

★★★

ビッグ・アイズ




(2014年/アメリカ/106分/Big Eyes)

【 監督 】
ティム・バートン

【 出演 】
エイミー・アダムス
クリストフ・ヴァルツ
ダニー・ヒューストン
テレンス・スタンプ
クリステン・リッター
ジェイソン・シュワルツマン
ジョン・ポリト




【あらすじ】

1958年のカリフォルニア。
 暴力的な夫から逃げるように娘を連れカリフォルニアでの新たな生活を始めたマーガレットは、得意の絵画で生計を立てようと必死だった。
 そこで、同じく画家を目指したウォルターと知り合い、二人は一気に恋に落ち結婚。ウォルターは、マーガレットが描く“ビッグ・アイズ”を売り込むが、ひょんなきっかけで一大ブームになってしまう。
 しかし、作者がマーガレットではなくウォルターということになってしまい、マーガレットは葛藤する日々が続く。瞬く間に巨万の富を得た二人だったが、ここでマーガレットはウォルターの秘密を知ってしまうことになり、真実を打ち明ける決心をする―


【コメント】

 ティム・バートンといえば、名作『シザーハンズ』や『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』『チャーリーとチョコレート工場』などなどファンタジックな映画を撮らせれば右に出る者はいないほどの名手なわけですが、本作『ビッグ・アイズ』はめずらしく実話を基にしたドラマということで、そろそろこの名監督も転換を模索しているのかなと感じつつ鑑賞してみた次第です。
 正直、最近の『アリス・イン・ワンダーランド』や『ダーク・シャドウ』にはガッカリな出来だったし、当の本人も薄々ヤベー腕鈍ったなんて感じてたんじゃないでしょうかね。

ビッグ・アイズ


ビッグ・アイズ


ビッグ・アイズ


 うん、まあ悪くないです。僕的にはそれなりに楽しめました。
 本作は本土アメリカでの興収は大惨敗だったようで、「やっぱりティム・バートンはファンタジーじゃなきゃ!」とか「なんでジョニー・デップださねーんだよ!」といった声が聞こえてきそうですが、ティム・バートンもそんなイメージを払拭させるために挑んだのではないでしょうかね。
 ストーリー的にはアンビリバボーでも紹介されそうな内容で、どんどんドツボにハマっていく主人公マーガレットの葛藤やら、逆にどんどん調子に乗っていく夫ウォルターの様が観てて面白いし、クライマックスの法廷での「ビッグ・アイズの作者を証明する手はたったひとつ!」のくだりは、予測はできるけどやっぱり痛快。全体的にあっさりした作りではありますが、百戦錬磨のティム・バートンはさすが最後まで飽きずに見せてくれます。

ビッグ・アイズ


ビッグ・アイズ


ビッグ・アイズ


 まあ結局のところ、実話である本作を観て何を感じるかなんですよね。僕の場合、社会の縮図を見たような気がします。つまり、手に職を持つ職人肌の人間と、営業力だけで立ち振る舞う人間とのギャップですよね。残念ながら世の中、小難しい技術を持つ者より、口がうまい人間のほうが出世します。
 どこの会社でもそうだと思いますが、企業の幹部ってのはろくにパソコンも扱えないのに給料は多い。発言力があるからです。難しいパソコン仕事は人材を安く雇って作らせ、売り上げは幹部の懐に。それが嫌で辞めたとしても、また新しい人材を安く雇えばいい。職人の使い捨てですよね。結局はそういう構図になっちゃってるんですね社会って。
 ティム・バートンも職人肌ですから、いくら面白い映画を監督しても自分の手元にはお金が入ってこない、そんな気持ちを本作に込めたんじゃないでしょうかね。僕の勝手な想像ですが。


【2015年度 Myランキング】(1/25時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 なかなかランキング作品が出てこないな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:96時間 レクイエム ★★☆
  2位:
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズ






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ジョーカー・ゲーム (評価:★★☆)

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※※※ 注意 ※※※

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日本版007(若年層向け)

★★☆

ジョーカー・ゲーム




(2015年/日本/106分)

【 監督 】
入江悠

【 原作 】
柳広司


【 出演 】
亀梨和也
深田恭子
小澤征悦
小出恵介
山本浩司
渋川清彦
田口浩正
光石研
嶋田久作
千葉哲也
伊勢谷友介




【あらすじ】

 世界が第二次世界大戦に向かっている時期。
 上官に逆らい極刑を言い渡された青年は、謎の男・結城に秘密組織“D機関”の一員としてスパイになることを条件に命を救われる。
 青年は“嘉藤次郎”という偽名を与えられ、世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”を奪取する極秘ミッションを命令され、それが眠る国際都市“魔の都”に駐在する米国大使・グラハムの邸宅に潜り込む。
 しかし、グラハム邸のメイド・リンにブラックノートを奪われ、さらにはブラックノートを狙う各国のスパイたちに命を狙われ、D機関は窮地に追い込まれる―


【コメント】

 僕はよくYahoo!映画のレビューを参考にして映画を観に行くときがあるのですが、公開前からレビュー数も多く評価もすこぶる高いということで、内容的にもそんなにそそられる感じもなかったのですが、先に観た『バンクーバーの朝日』のように最近役者仕事がノッているカツーン亀梨主演と入江悠監督のタッグいうことで、じゃあちょっと観てみようかと劇場に足を運んだ次第。ぶっちゃけ原作も未読なので、作品の良さというものがつかめないままに観た感じです。

ジョーカー・ゲーム


 あ、なるほどね。日本版007を狙ったという感じですね。対象年齢は10代~20代前半といったところでしょうか。
 史実はまあさておき、主人公のスパイになるまでの経緯もほどほどに全体的にスピーディーでテンポもよく、とにかくエンタメに徹したサスペンスアクションでしたね。007もさることながら、相変わらず可愛い深キョンが峰不二子ばりの悪女を演じているあたりに「ルパン三世」のテイストを感じますし、亀梨が家屋の路地を必死に逃げ回るシーンなんかはまさにジャッキー・チェンの『プロジェクトA』を彷彿(というか完全に意識してる)とさせます。入江悠監督は絶対に意識していたでしょう、これ。
 でもやっぱりですね、いろいろとツッコミどころが多くてですね、僕から見れば子供向けに見えちゃうんですね~トリックも甘いし、展開も無理がある。亀梨と深キョンが追っかけっこしてる切羽詰まったシーンでいきなりラブラブなシーンに突入しちゃったり、深キョンのむち打ちシーンが全然痛そうじゃなかったり。まあ結局はライトなファンが観に行く映画だったんでしょうね。まじめに観ちゃった僕のほうがおかしいのかも知れませんな。

ジョーカー・ゲーム


 Yahoo!映画であんなにも高評価だったことについては推して察するべきでしょうね。まあ亀梨君もこれから役者で伸びていく感じになるでしょうし、いろんな役を演じてその演技を練磨していってほしいと思います。
 原作がまだあるようだし、設定的にも続編はイケそうな感じですね。これが亀梨君の当たり役になれば大成するんじゃないでしょうかね。まあ次は観ませんが。


【2015年度 Myランキング】(1/31時点)

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
 ワーストばっかりやな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  2位:96時間 レクイエム ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズ






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REC/レック4 ワールドエンド (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



もはや普通のゾンビ映画

★★★

REC/レック4 ワールドエンド




(2014年/スペイン/95分/REC4: Apocalipsis)

【 脚本・監督 】
ジャウマ・バラゲロ

【 出演 】
マニュエラ・ヴェラスコ
パコ・マンサネド
アルフォンサ・ロッソ
ハビエル・ボテ
マリアーノ・ベナンシオ
イスマエル・フリッチ
クリスプロ・カベサス
エミリオ・ベイル
ヘクター・コローム
パコ・オブレゴン




【あらすじ】

 謎のウイルス流出事件現場であるアパートメントで唯一発見されたTVレポーターのアンヘラは、目覚めると海の真っただ中をにいる貨物船に隔離されていた。
 ウイルスを研究する医師リカルテの指揮下で武装した兵士たちの中でアンヘラは、同じく隔離されていた軍人のグスマンとともに船に隠された秘密を探ろうとする。しかし、突如船内でウイルスが拡散、感染者たちが凶暴化し船員たちを襲い始める、
 船からの脱出を試みるアンヘラたちだったが、彼女はここで自分の身体の真実を知ることになる―

【コメント】

 さて、POVホラーの傑作である「REC」シリーズですが、2012年公開の『REC/レック3 ジェネシス』でPOV手法から脱却し、本作である第4弾でもってめでたくシリーズ完結という流れです。
 POVを駆使した1,2がことのほか面白かっただけに、それを捨ててしまった前作3にはちょっとガッカリしたのですが、本作でもPOV方式を亡きものにしてしまった作りに一抹の不満を感じつつも、ゾンビ映画に目がない僕にとってはシリーズの行く末を見届けてやろうという意気込みで、新宿の映画館に足を運んだ次第であります。しかし、公開館数少ないな~

REC/レック4 ワールドエンド


REC/レック4 ワールドエンド


REC/レック4 ワールドエンド


 はい、POVは見る影もない、ごくごく普通のゾンビ映画でした。
 今回は1,2で登場したTVリポーターのアンヘラちゃんがめちゃくちゃ活躍しています。あれだけ悲鳴を上げていた1,2とは大違いで、斧は振り回すわボートのモーターでゾンビをぶっ殺しまくるわで、『バイオハザード』のジョボビッチばりに強くなってますな。でも、アンヘラちゃんの可愛さは相変わらずです。
 3で登場したおばあちゃんも出てきて、まさにシリーズが本作に集結する総決算とも言える位置付けなのですが、結局はごまんとあるゾンビ映画と一線を画すほどのものではなく、それらに埋まっちゃうほどの平々凡々な完成度だったのにはとても残念でなりません。タイトルの“REC”はもはや名ばかり、どこをレックしてたのかと小一時間問い詰めたいくらい。せっかくPOV方式で名を上げたのだから、最後までPOVを貫き通してもらいたかったですね。作り手のアイデアがもう無いよと暗に認めているようなものです。

REC/レック4 ワールドエンド


REC/レック4 ワールドエンド


REC/レック4 ワールドエンド


 まあでも「REC」シリーズとしては残念だったとしても、ゾンビ映画としては悪くなかったと思います。あまり馴染みのないスペイン映画がここまでエンタメできる力があるのは凄いと思います。
 これで「REC」シリーズが本当に終わっていいものか?という気持ちもありますが、年月を経てまた新たなアイデアがひらめいたときは復活させてほしいと思っている今日この頃です。


【2015年度 Myランキング】(2/1時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 ベスト未だ登場せず。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  2位:96時間 レクイエム ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンド






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ANNIE アニー (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



まあ題材が良いからね

★★★

ANNIE アニー




(2014年/アメリカ/118分/Annie)

【 製作 】
ジェームズ・ラシター
ウィル・グラック
ジェイダ・ピンケット・スミス
ウィル・スミス
ケイレブ・ピンケット
ショーン・“ジェイ・Z”・カーター
ローレンス・“ジェイ”・ブラウン
タイラン・“ティティ”・スミス

【 監督 】
ウィル・グラック

【 出演 】
ジェイミー・フォックス
クワベンジャネ・ウォレス
ローズ・バーン
キャメロン・ディアス
ボビー・カナベイル
アドウェール・アキノエ=アグバエ
デビッド・ザヤス




【あらすじ】

 ニューヨークのマンハッタン。
 10歳のアニーは生後間もなく親に捨てられた孤児で、やさぐれた元歌手のハニガンのもとで同じ境遇の子供たちと暮らしていた。いつか両親に会えると信じて。
 ある日アニーは、車にはねられそうになったところを携帯電話会社のCEOでNY市長候補のスタックスに助けられる。スタックスはアニーの境遇を見て選挙戦に利用しよう考え、彼女を引き取り、超高層ビルのペントハウスで共同生活を始める。
 子供嫌いのスタックスは、ポジティブなアニーに困惑し続けるが、次第に二人の間に母娘にも似た絆が芽生え始める。
 そんな折、スタックスの側近ガイは選挙の起死回生の手段として、アニーの両親をでっちあげるという手段を講じ、二人は別れる羽目になる―


【コメント】

 今年に入って未だ「おお!」といった作品に出会っておらず少々の苛立ちを感じている今日この頃。まあ、まだ始まったばっかりだからね、今年もマイペースで映画鑑賞していこうと思っていますが、ちょっと評判が良さげだからとりあえず観てみようと劇場に足を運んだのが本作。
 もともとブロードウェイの超有名ミュージカルだし、1982年にも映画化されていて続編までできた名作だし、まあ外しはしないだろうと。1982年版はむかーしテレビで観た記憶があるんですが、ほとんど記憶がございません。すいません。

ANNIE アニー


ANNIE アニー


 うん、まあ良かったッス。そもそも題材が良いからね。
 まず、本作のアニーはなぜ白人ではなく黒人なのか?という疑問があったんですが、製作陣をみてあ~なるほどと。“ウィル・スミス”という名前を観て理解しました。まあ、それはそれで別に文句はありません。アニーの気持ちいいくらいのポジティブさには元気づけられるし、携帯会社CEOのスタックスやグレースのキャラもいい。意地悪いハニガンもクライマックスで改心してほっこりさせるし、スタックスのズラネタも笑わせてくれる。とにかく登場人物が全員憎めないキャラクターばかりで「人間ってこんなに素晴らしいんだ!」と、観ればきっと心が優しくなれる良い作品です。
 もっとも、僕的に観てミュージカルとしてはいささかダイナミックさに欠けているとは思いましたけどね。クライマックスはもっとド派手にミュージカルしてほしかったかな~と。全体的にこじんまりしたミュージカルでしたね。

ANNIE アニー


ANNIE アニー


 ついでに言わせてもらうと、エンドロールで流れる平井堅バージョンの「Tommorow」は必要だったのか?と。どういう魂胆があって平井堅に差し替えてしまったのかは大人の事情というやつでしょうか。分かりませんけど、僕は本作に限らずこういった手口はあまり好きじゃありませんね。
 まあでも、僕もスタックスみたいなリッチな生活環境を少しでも堪能してみたいな~と思って観ていた映画でした。


【2015年度 Myランキング】(2/8時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 う~む、肩透かしの作品が目立つな~


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  2位:96時間 レクイエム ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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ミュータント・タートルズ (評価:★★★☆)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



スピーディーで予想以上に面白い!

★★★☆

ミュータント・タートルズ




(2014年/アメリカ/101分/Teenage Mutant Ninja Turtles)

【 製作 】
マイケル・ベイ

【 監督 】
ジョナサン・リーベスマン

【 出演 】
ミーガン・フォックス
ウィル・アーネット
ウィリアム・フィクナー
ウーピー・ゴールドバーグ
ピート・プロゼック
ノエル・フィッシャー
ジェレミー・ハワード
アラン・リッチソン
ダニー・ウッドバーン
ジョニー・ノックスヴィル
トニー・シャルーブ




【あらすじ】

 犯罪組織フット軍団が牛耳るニューヨーク。
 TVレポーターのエイプリルは、スクープをモノにしようとフット軍団を追いかけているうち、フット軍団を叩きのめした謎の集団を目撃する。彼らの正体をスクープしようと目にしたのは、言葉を話すレオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロという名の“カメ”だった。彼らは、エイプリルの亡き父の研究によってミュータントと化したものだった。
 フット集団のボス・シュレッダーは、ニューヨークを我が物にしようと化学兵器を使って混乱に貶めようと画策、タートルズとフット軍団の戦いの火蓋が切って落とされる―


【コメント】

 「ミュータント・タートルズってまた映画化するんだ~」なんて思ってたら、前に製作されたのが1990年、すでに四半世紀も前だったというオチだったわけですが。そういや、ジャッキーの映画『プロジェクト・イーグル』を観に行った時の同時上映が『ミュータント・タートルズ』だったので、改めて月日の流れを実感した次第です。
 そんなわけで、当初これはDVDが出てからの鑑賞でいっか、とも思ってたんですが、映画の撮影技術も格段に向上した四半世紀経った今、カメどもはどのように料理されたのか確認してみるのも一考だなと劇場に足を運んでみました。

ミュータント・タートルズ


ミュータント・タートルズ


ミュータント・タートルズ


 意外や意外、面白かったッス、予想以上に。
 所詮はアメコミのヒーローものなんで完成度にあらかたの予想はしていたんですが、イイ意味で裏切られました。前作のように着ぐるみ着てがんばって動いてたそれと違い、CGを駆使してとにかくスピーディーでテンポがよく、なんといってもアクションの見せ方がパワフルで圧倒的、見事!の一言。特に雪山の滑り降りアクションやクライマックスのシュレッダーとの攻防は見応えバッチリ。ストーリーはともかくアクション映画として断然見応えがありますよ、これ。こりゃかなり慣れた作りだな~と思ってたら製作陣に“マイケル・ベイ”の文字があって、なるほどと。そりゃ~ウマいわけだよね~
 欲を言えば、もうちょっとレオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロそれぞれのキャラを強調させて個性を引き出してもらいたかったところですが、4人組としてのヒップホップなキャラは引き出せていたと思うし、師匠のスプリンターも少林寺の高尚な坊さんみたいな感じで存在感ありあり。所々に登場する“センセイ”や“ホゴシャ”みたいな日本語も違和感アリアリで面白い。個人的には、TVリポーター役のミーガン・フォックスがセクシーで美しかったな~と。『トランスフォーマー』の時から思ってたけど、改めてファンになっちゃいましたね。

ミュータント・タートルズ


ミュータント・タートルズ


ミュータント・タートルズ


 そんなわけで、さほど期待していなかっただけに本作はかなり楽しめた作品でした。やっぱりアクションはマイケル・ベイですね。前作のように3部作にしてくれれば僕はもちろん観に行きますよ。


【2015年度 Myランキング】(2/11時点)

 本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。
 やっと、らしい映画を観られたって感じ。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  2位:96時間 レクイエム ★★☆
  3位:


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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デッドハング (評価:★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



所詮B級、されどB級

★★

デッドハング




(2014年/アメリカ/90分/Free Fall)

【 製作・監督 】
マレク・アッカド

【 出演 】
サラ・バトラー
D・B・スウィーニー
マルコム・マクダウェル
イアン・ゴメス
アダム・トメイ
ジェイソン・ブレア
セア・ラブレイ
コリー・スピークス




【あらすじ】

 美人キャリアウーマンのジェーンは、大手証券会社ゴールト・キャピタルに勤めるやり手の社員。恋人には街を離れてのんびりと暮らしたいと説得されているが、着々とキャリアを伸ばしているジェーンにその考えはなかった。
 ある日、財務担当者が謎の自殺を遂げ、社長のゴールト直々にジェーンが後任に指名される。しかし、会社の資金が不正運用されている証拠を発見したジェーンは、それを内部調査官のフランクに密告するが、口封じのために命を狙われる羽目になってしまう。
 深夜の高層ビルでジェーンと殺し屋の攻防が始まる―


【コメント】

 さて、久しぶりにTSUTAYAに入り新作の陳列状況を眺めていたところ、小粒ではありますがぼちぼちと今年公開分の映画が出始めている模様だったので、じゃあまずこれをと手に取ったのが本作。
 本作は、年明けにヒューマントラストシネマ渋谷で開催した「未体験ゾーンの映画たち2015」で公開された一作でして、毎年さまざまなB級映画を取りまとめて一挙公開するという、コアな映画マニアにはたまらない企画なのであります。
 とにかく面白かろうがつまらなかろうが、B級作品には目がない僕としてはパッケージだけでそそられた本作をさっそく借りてみた次第です。

デッドハング


デッドハング


 うん、さすがB級映画。パッケージに騙されること請け合いのショボい作品でした。
 「「ファイナル・デスティネーション」シリーズのプロデューサーが仕掛ける究極のスリル!」とおおげさに銘打ち、あたかもハラハラドキドキの如くパッケージが仕上がってはいますが、パッケージにあるような場面は全くありませんでした。いやさすが、映画をよく観てる人からすれば、もうしょっぱなから安っぽさが伝わってくるし、殺し屋との追いかけっこが閉鎖された高層ビル内でダイ・ハードを彷彿とさせるような展開が待っていると思わせておいて、ほとんどエレベーターの場面だけで終わってしまうという脚本の手抜きぶり。これです、これこそ“ザ・B級”の称号にふさわしい作品です。
 主役のサラ・バトラーも無駄にセクシーで、タイトなレディーススーツでパ●チラしそうでしないギリギリの立ち回りを繰り広げるし、マルコム・マクダウェルという名優の無駄遣いぶりもさらにB級感を醸し出しています。
 「あれ、俺Vシネでも借りてきちゃったのかな?」と思わずにはいられない、まさに1800円払って観るには厳しいといったなかなかのB級作品でしたね。

デッドハング


デッドハング


 まあ所詮はB級、されどB級ですよ。
 なんだかんだいってもこのショボさ加減を結構楽しんでたりしましたからね、僕。超大作ばっかりじゃコッテリしすぎですから、たまにはこんな日の目を見ないようなジャンクな映画を観て「なんじゃそれ!?」とツッコみまくるというのは非常に健康的な映画鑑賞ではないでしょうかね。こういう作品群があるからこそ、超大作が際立つんですからね。
 そんなわけで、これからもどんどんこんなジャンクな映画を鑑賞していきたいと思っている今日この頃であります。


【2015年度 Myランキング】(2/14時点)

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
 DVDもぼちぼちレンタルに並び始めましたな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  2位:
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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マッハ!無限大 (評価:★★★☆)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



トニー・ジャー健在!

★★★☆

マッハ!無限大




(2013年/タイ/104分/Tom yum goong 2)

【 製作・監督 】
プラッチャヤー・ピンゲーオ

【 出演 】
トニー・ジャー
ジージャー・ヤーニン
RZA
ペットターイ・ウォンカムラオ
マレセ・クランプ
ラター・ポーガーム




【あらすじ】

 タイの片田舎の村で、弟のように慕う象のコーンと共に静かに暮らしているカーム。
 しかしある日、動物密輸組織のボス・スチャートによってコーンがさらわれてしまい、カームはスチャートを追いかけるが、彼は何者かによって殺害されていた。
 警察、そしてスチャートの姪で双子の姉ピンピンと妹シューシンに追いかけられるカーム。その途中で国際的犯罪王LCに囚われ、象と引き換えにカームは恐ろしい計画に巻き込まれる―


【コメント】

 さて、10年ほど前にタイ発の本格ムエタイアクションとしてかなり話題となった『マッハ!!!!!!!!』。その主役である期待のホープ、トニー・ジャーですが、2008年の『マッハ!弐』の公開を最後に(厳密にはDVDスルーした『マッハ!参』)「俺、出家すっから」と映画界から一時身を引いてしまい、せっかくの次世代のアクションスターがもう見れないのかとガッカリしていました。
 しかしながら、ここへきて本作で堂々の復活ということで、胸の高鳴りを押さえきれずワクワクしながら勇んで新宿武蔵野館へ足を運んだ次第です。というか、出家期間が意外と短かったのね。


マッハ!無限大


マッハ!無限大


マッハ!無限大


 いや満足、いささかも衰えていないトニー・ジャーのムエタイアクション、たっぷりと堪能させていただきました。
 今回は、あの『チョコレート・ファイター』のジージャーとの共演、さらに『アイアン・フィスト』のRZAとの共演という、まさにトニー復活にふさわしい豪華キャストのアクションてんこ盛りの映画でしたね。
 ストーリー的にはいろいろとツッコミどころはあるものの、本作はとにかくアクション!アクション!の連続で、大バイク軍団とのバトル、ジージャーとのバトル、No2とのバトルと、まさに息つく暇もないバトルのオンパレード。アクション盛り過ぎじゃねーか?とも思いましたが、その技の鮮やかさにおぉ~と思わず唸ってしまったり、いかにも痛そうな場面もあったりと、なんだかんだで画面に釘付けの104分でした。やっぱりバトルアクションは手に汗握るぜ!
 ちょいとジージャーの見せ場が少なすぎるんじゃねーか?とも感じましたが、相変わらずのしなやかな技の繰り出しは見せてくれます。個人的にはジージャーとトゥエンティとのバトルをとても期待していたんですがね。まあトニーの映画だからしょうがないか。
 クライマックスはもうちょっと盛り上がるバトルアクションを用意しておいてほしかったかなと。

マッハ!無限大


マッハ!無限大


マッハ!無限大


 ちなみに、タイトルにある「マッハ」の文言で、あたかもシリーズ最新作であるかのような作品になってしまってますが、本作は2005年公開『トム・ヤム・クン!』の正式なパート2です。ストーリー的にもしっかりと前作を受け継いだ続編になっているのに配給会社は何をもってマッハ名義にしてしまったんだと。
 とはいえ、久々のトニー・ジャー流アクションに大満足の作品でした。映画界に戻ってきたことだし、ジャッキー・チェンの意思を受け継いでこれからもどんどん手に汗握るムエタイアクションを見せてほしいと思います。


【2015年度 Myランキング】(2/15時点)

 本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。
 まだまだこれから。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:マッハ!無限大 ★★★☆
  2位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  3位:
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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フォックスキャッチャー (評価:★★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



後からジワジワ来る暗さ

★★★★

フォックスキャッチャー




(2014年/アメリカ/135分/Foxcatcher)

【 監督 】
ベネット・ミラー

【 出演 】
スティーブ・カレル
チャニング・テイタム
マーク・ラファロ
バネッサ・レッドグレーブ
シエナ・ミラー
アンソニー・マイケル・ホール
ガイ・ボイド
デイブ・ベネット




【あらすじ】

 レスリングのオリンピック金メダリストでありながら、同じ金メダリストの兄デイヴの陰に隠れ苦しい生活を送っているマーク。
 マークはある日、デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンから、ソウル・オリンピックの金メダル獲得を目指したレスリングチーム“フォックスキャッチャー”の結成に誘われ、現状を打破すべくその誘いに乗る。
 デュポンにすっかり心酔したマークだったが、互いの考え方のずれから次第に関係が歪み始め、デイヴがチームに合流したとき、予想だにしない事態へと発展していく―


【コメント】

 さて、この時期になるとエンタメを騒がせるのが「米アカデミー賞」なわけで、映画の宣伝文句にもありとあらゆる作品に“アカデミー賞最有力!”の文字が飾られるわけです。毎度のことながら乱用はいかがなものかと僕は感じているのですが、まあ確かに惹かれる文句ではあります。僕は基本的に賞レースに登場するような小難しい作品よりも頭空っぽにしてスカッとする作品が好きなので、この手の作品はちょいと気合が必要なわけです。
 そんな中、「文句なしのアカデミー賞候補!」と大きく宣伝したのが本作『フォックスキャッチャー』であります。正直、本作の題材となっているレスリングについては基礎知識がないもので楽しめるかどうかは賭けだったんですが、趣旨としてはスポーツ系ではないと分かっていたので、賞の最有力とあらばヨシ観てみようと足を運んだ次第です。
 ちなみに、本作は作品賞じゃないのよね。

フォックスキャッチャー


フォックスキャッチャー


フォックスキャッチャー


 陰鬱、冷淡、緊迫。いやいや、ジワジワ来ます、これ。
 先に言ったとおりレスリングを題材としているものの決して主軸の部分ではなく、実際に起こった殺人事件の顛末を非常に客観的に、淡々と、暗く冷たい目線で描かれています。とにかく全編通して感じる空気の冷たさや鬱々とした雰囲気に怖さを感じずにはいられません。まさに僕好みの雰囲気。
 そして、やっぱり凄いのは役者勢。さすが数々の賞を受賞しているだけある存在感です。特にスティーブ・カレル。まるでカリスマや教祖を体現したかのような恐怖を感じさせる圧倒的な存在感が実に凄い!この人『ゲット・スマート』なんかに出てたコメディアンなんですけどね。コメディアンどころか笑いひとつ許さないようなキャラ、よくぞここまで化けられるかというくらいの変貌ぶり。
 兄ちゃん役のマーク・ラファロも良かったんですが、僕は弟役のチャニング・テイタムに演技賞を与えたいなと。彼が演じる、青春をレスリング一筋で生きてきました、レスリング以外何も知りません、もちろん童貞です的な垢抜けないキャラクターがとにかくグッときましたね。

フォックスキャッチャー


フォックスキャッチャー


フォックスキャッチャー


 さてさて、そんな冷たくて暗い感じの本作でしたが、やっぱりポイントになる部分はラストの殺人事件シーンでしょうね。スティーブ・カレル演じるデュポンがなぜ兄のデイヴを射殺する必要があったのか?俺のチームに欲しい欲しい!と思ってやっとこさ手に入れたデイヴだったのに。この場面にデュポンの真の姿が隠されていると思いますね。
 デュポン自身、精神疾患を患っていたという話がありますが、本作を観ればなんとなくデイヴに銃口を向けたのか理由が分かります。チームのカリスマコーチとして、母に認めてもらいたくてやっていたこと、それが皮肉にもデイヴの存在によって薄れてしまい、マークの心も離れ再び兄デイヴとの絆を取り戻し、気が付けば孤独の縁に立たされていたデュポン。金持ちのボンボン息子が欲しかったものは、チームでもデイヴでもなく、皆から慕われる存在だったのかも知れないですね。


【2015年度 Myランキング】(2/21時点)

 本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。
 アカデミー賞の季節ですな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:マッハ!無限大 ★★★☆
  3位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  4位:
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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アメリカン・スナイパー (評価:★★★☆)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



THE AMERICA

★★★☆

アメリカン・スナイパー




(2014年/アメリカ/132分/American Sniper)

【 製作・監督 】
クリント・イーストウッド

【 原作 】
クリス・カイル
スコット・マクイーウェン

【 出演 】
ブラッドリー・クーパー
シエナ・ミラー
ルーク・グライムス
ジェイク・マクドーマン
キーア・オドネル
カイル・ガルナー
ベン・リード
エリース・ロバートソン
コリー・ハードリクト
サミー・シーク
ミド・ハマダ




【あらすじ】

 9.11から米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争に狙撃手として派遣されたクリス。クリスは、これまで160人ものの標的を狙撃し、その精度の高さから“レジェンド”の異名を取るまでになる。一方で、クリスは愛する家族との平穏な生活を望んでいた。
 平穏な家族との生活と、想像を絶する極限の戦地。4度の戦地への遠征は、クリスの心を序々に蝕んでいく―


【コメント】

 御年84歳であるハリウッドの重鎮クリント・イーストウッド御大。そんな御大が、昨年の『ジャージー・ボーイズ』から間髪入れずに監督した作品が本作『アメリカン・スナイパー』です。“老いてなお盛ん”とはまさに御大のことですな。
 近作は実録物が目立つ御大の作品。前作もそうでしたが、監督する作品がのきなみ完成度が高く、なんと本作においては映画マニアでは有名な前田有一の超映画批評」で驚異の100点満点を叩きだしたとあって、これはもう観て確かめなくてはと勇んで劇場に足を運んだ次第です。

アメリカン・スナイパー


アメリカン・スナイパー


アメリカン・スナイパー


 僕の第一印象としては、まごうことなき“THE AMERICA”感、今のアメリカだからこそ作ることができる作品だなと思いましたね。
 大国アメリカが掲げる“正義”、それに同調し国のために戦地に赴く若者たち、そして戦地での体験が徐々に心を蝕んでいく現状。本作はその“アメリカの暗部”を冷静に映し出していると思います。
 展開としては非常に分かりやすく、淡々と物語が進みながらも説明臭く説教臭くないさりげないメッセージ性が、いつものクリント・イーストウッド節を彷彿とさせていますし、それでいて見せるところはバッチリと見せる。戦闘シーンは迫力があるし、冒頭の射殺シーンもとてもサスペンスフル。スナイパー同士の静かな攻防戦もハラハラドキドキで、ほんと映画を知り尽くしているといった作り、さすが御大といった感じがしますね。

アメリカン・スナイパー


アメリカン・スナイパー


 前田有一の100点満点はさすがにどうかとは思いましたが、相変わらず手堅く安定した作りのクリント・イーストウッド監督作品という気がしました。
 ちなみに、僕は『ミリオンダラー・ベイビー』が御大の最高傑作だと思っているので、たまにはまた役者として渋い演技を見せてもらいたいと思っている今日この頃です。



【2015年度 Myランキング】(2/22時点)

 本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
 徐々に佳作が登場してきたな。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  3位:マッハ!無限大 ★★★☆
  4位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニー






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AFFLICTED アフリクテッド (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



ヴァンパイア系POV

★★★

AFFLICTED アフリクテッド




(2014年/カナダ・アメリカ/85分/Afflicted)

【 監督・出演 】
デレク・リー
クリス・プラウズ




【あらすじ】

 親友同士のデレクとクリフは、1年かけて世界中を旅し映像をブログに載せる計画をスタートさせる。
 出発から7日目、デレクはパリのバーで出会った魅惑的な美女をホテルの部屋に連れて帰るが、その日を境にデレクの体に異変が起こり始める。デレクは人間の血を欲し、驚異的なパワーを持つようになった。
 旅の計画を中止しようとクリフ、しかしデレクは血を欲するあまりクリフを手にかけてしまう―


【コメント】

 仕事も一区切りでホッと一息の金曜夜、週末はやっぱり映画鑑賞だ!と帰路の途中で行きつけのTSUTAYAに足を運んだところ、一目見て「よし!今日はこれを借りてやんぜ!」と手に取ったのが本作『AFFLICTED アフリクテッド』です。
 本作は、先にレビューした『デッドハング』同様、年明けに開催された「未体験ゾーンの映画たち2015」のなかの1本で、数々の映画祭で好評を博した作品のようです。
 そんなひっそりと劇場公開された本作ですが、僕の好みであるPOV映画であることと映画祭での好評を得たのならばこりゃ期待できるぞ!と、今週末はこれで決まりだとばかりにレンタルした次第です。

AFFLICTED アフリクテッド


 うん、ヴァンパイア系POVホラー、悪くなかったッス。
 思えば『ブレアウィッチ・プロジェクト』の幽霊物から始まり、これまで怪獣ものや宇宙人もの、ゾンビもの、超能力ものまで登場し、もはや映画撮影の手段として定着したPOVですが、今回は吸血鬼<ヴァンパイア>をネタにした作品です。
 冒頭は軽快に愉快なドキュメンタリータッチでスタートするものの、それも束の間、ヴァンパイアに咬まれた男の変貌に展開は変わり、クライマックスは自分をこんな風に変えた女を突き止め友人の仇討を誓うという、モキュメンタリーでありながらもしっかりとドラマチックに展開する作品で、短いながらもテンポよく見せてくれます。
 僕としては、本作をB級作品のひとつとして埋もれさせてはもったいないくらいの出来だと思いますけどね。確かに爆発的な面白さではないし、クライマックスはもっとひねってほしかったところはありますが、それでも単体の作品としては及第点だし、POVの新ジャンルとして悪くない出来だと思いましたね。
 よく見れば監督兼出演である二人、低予算ながらもよく計算して作ったんだと思います。

AFFLICTED アフリクテッド


 そんなわけで、本作は“TSUTAYAだけ!”のラベルが貼ってある、文字通りTSUTAYAでしか借りられない作品ですが、POV映画が好みの方、吸血鬼好きの方、そしてホラー好きの方は借りて損はしない作品だと思いますのでぜひ!


【2015年度 Myランキング】(2/28時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 体調不良。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  3位:マッハ!無限大 ★★★☆
  4位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  5位:
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッド






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プリデスティネーション (評価:★★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



タイムスリップ系SFの良作

★★★★

プリデスティネーション




(2014年/オーストラリア/97分/Predestination)

【 監督 】
マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ

【 原作 】
ロバート・A・ハインライン


【 出演 】
イーサン・ホーク
サラ・スヌーク
ノア・テイラー




【あらすじ】

 1970年11月6日。謎の連続爆弾魔の脅威にさらされているニューヨーク。
 とある場末のバーで働くバーテンダーの前に若き青年ジョンが現れる。ジョンはバーテンダーに自身の生い立ちを話すが、なぜかバーテンダーはジョンのことを知っていた。
 バーテンダーは実は時空を行き来して犯罪を未然に食い止めるエージェントで、上司の命によりジョンを救済する指令を受けていた。
 時標変界キットを作動させると、そこは1963年4月2日、“ジョンがまだ女性ジェーンだった頃”にタイムスリップし、人生を狂わせた恋人に復讐するために動き出す。
 一方で、バーテンダーは連続爆弾魔を追うが、そこには思いもよらぬ結末が待ち構えていた―


【コメント】

 毎月1日は映画サービスデー。消費税8%になってから1100円になってしまったものの、1日が日曜日であるこの日に映画を観に行かないわけにはいかないぜ!と、何か目ぼしい作品はないかと物色しチョイスしたのが本作。
 何やらありふれたSF感はあったものの、1100円で観られるならば多少外してもアリというのが、映画好きである僕の映画サービスデーの利用の仕方なのです。というわけで、公開劇場数が比較的少ない中で大雨の中、近場の映画館に向かった次第です。

プリデスティネーション


プリデスティネーション


プリデスティネーション


 やられました、良い意味で。タイムスリップ系SF映画の良作ですよ、これ。
 予告やポスターからの推測で、時空を行き来して悪者を追い詰めていくといった、よくありがちなテンポのいいアクションSFかと思っていたんですが、全然違いました。本作は、とある女性の救われぬ半生をタイムスリップしながら紐解いていくというSFドラマで、さらに言うと、オープニングで起こった事件の真相がクライマックスでのどんでん返しで明らかになるというサスペンスフルな展開もあって、上映時間が短いながらもワクワク感が止まらない非常に面白い作品でした。
 SF映画にありがちなノー天気なアクションものと違い、全体的に暗く哀しく寂しげな雰囲気が漂っていて、この空気が僕の肌に合ったのかも知れません。話も決して複雑なものじゃなく、タイムスリップはあくまで手段として使われるので、むしろ登場人物の哀しき半生を描いた人間ドラマというべきなのかも知れませんね。これは映画というよりも原作がいいんでしょう、きっと。未読ですが。

プリデスティネーション


プリデスティネーション


プリデスティネーション


 もう歳を取ってしまうと、エンタメ系のアクションバリバリなSF映画よりも本作のような暗めでドラマチックなSFのほうが見応えがあるな~と感じた一作でした。万人受けする映画じゃないけどね、だから劇場数も少ないんだろうなと。
 クライマックスのどんでん返しのネタバレはしませんが(感のイイ人はもしかしたら読めるかも)、サスペンスSFドラマとして十分に見応えがある良い作品でした。こんなタイムスリップ系SFもっと観たいですな。


【2015年度 Myランキング】(3/1時点)

 本作は、本年度のベスト10中2位(暫定)にランクイン。
 ランキングがイイ感じになってきた。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:マッハ!無限大 ★★★☆
  5位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  6位:
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッド






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ソロモンの偽証 前篇・事件 (評価:★★★☆)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



上映時間長くていいから最後まで観たい!

★★★☆

ソロモンの偽証 前篇・事件




(2015年/日本/121分)

【 監督 】
成島出

【 原作 】
宮部みゆき


【 出演 】
藤野涼子
板垣瑞生
石井杏奈
清水尋也
富田望生
佐々木蔵之介
夏川結衣
永作博美
黒木華
田畑智子
池谷のぶえ
塚地武雅
森口瑤子
宮川一朗太
嶋田久作
余貴美子
松重豊
小日向文世
尾野真千子




【あらすじ】

 記録的な大雪が降った1990年のクリスマスの朝。
 城東第三中学校の校庭で2年生の男子生徒・柏木卓也が遺体となって発見される。警察と学校は自殺による転落死と断定したが、目撃者と名乗る者から「彼は殺された」といった内容の告発状が学校に届き波紋を呼ぶ。
 加熱するマスコミ報道、疑心暗鬼になる生徒たち。同級生の学級委員長・藤野涼子は真相を突き止めようと、クラスに呼びかけ“校内裁判”の開廷に動き出す―


【コメント】

 僕はあまり小説を読まずもっぱら映画ばっかり観ているんですが、小説が原作の邦画のミステリーってやっぱり惹かれるものがありますよね。その昔『犬神家の一族』を観てかなりの衝撃を受けたからでしょう。横溝正史の小説は読み漁ったな~
 そんな青春の思い出もあるので、あのウェッティで鬱々とした邦画ミステリーは大好きなんです。そんな中、劇場の予告編で「これは観なくてはならん!」と感じたのが本作『ソロモンの偽証』です。もちろん、宮部みゆきという小説家の本は未読での鑑賞なわけで、本作の原作が原稿用紙4700枚、本にして6冊分という大長編というだけあって、映画も前後篇に分けての公開という大作。一体どんなミステリーを見せてくれるのかと楽しみに映画館に向かった次第です。

ソロモンの偽証 前篇・事件


ソロモンの偽証 前篇・事件


ソロモンの偽証 前篇・事件


 いやもうね、上映時間長くてもいいから最後まで観せろ!そんな気分です。
 先に言ったとおり、本作は6冊にも及ぶ大長編故に前後篇に分けての公開なわけですが、本作の見どころというのは中学生が開廷する“校内裁判”これに尽きるわけです。前篇である本作は事件の発生から始まり、生徒やその家族、教師、刑事のさまざまなドラマを織り交ぜつつ、生徒たちが一致団結して「さあ、いよいよハイライトの校内裁判の始まりだ!」というところで映画が終了するんです。なにも解決していないどころか美味しい部分が根こそぎ後篇へもっていかれお預け状態に。スッキリするわけがない、「最後まで観せろ!」と叫びたくもなりますって。
 僕はブーブー文句をたれながら劇場を後にしたんですが、いや、映画的には凄くよく見せると思います、これ。ベテランの役者さんたちが脇を固めて、観客に媚びない、ジャニタレも使わないリアルな中学生を中心として展開される物語。イジメや不良、教師との確執など、誰しもが経験している“中学生の暗部”をうまく描いていると思います。
 中途半端に終わりはするものの、ドラマをしっかりと見せているだけに「え~もう終わり?もっと見せてよ~」という感想になってしまうわけです。まあ、なんだかんだ言って面白かったというのが率直な感想ですかね。


ソロモンの偽証 前篇・事件


ソロモンの偽証 前篇・事件


ソロモンの偽証 前篇・事件


 そもそも原作が6冊もあるので、前後篇での公開といえど内容はかなり端折っていると思われます。映画よりも連続ドラマ向けなのかもね。ぶっちゃけ前篇だけで『ソロモンの偽証』を評価するのは難しいかと。昔の邦画は映画途中に休憩時間が入って4時間平気で上映してたもんですがね。それでも後篇はかなり気になってしまう面白さなので、来月の後篇は必ず劇場で観ようと思います。


【2015年度 Myランキング】(3/14時点)

 本作は、本年度のベスト10中4位(暫定)にランクイン。
 面白映画が目立ってきた。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
  5位:マッハ!無限大 ★★★☆
  6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッド






『ソロモンの偽証』公式サイトはこちら




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シェフ 三ツ星フードトラック始めました (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



観た後絶対腹が減る

★★★

シェフ 三ツ星フードトラック始めました




(2014年/アメリカ/115分/Chef)

【 製作・脚本・監督 】
ジョン・ファブロー

【 出演 】
ジョン・ファブロー
ソフィア・ベルガラ
ジョン・レグイザモ
スカーレット・ヨハンソン
ダスティン・ホフマン
オリバー・プラット
ボビー・カナベイル
ロバート・ダウニー・Jr.
エイミー・セダリス
エムジェイ・アンソニー




【あらすじ】

 ロサンゼルスにあるレストランで総料理長を務めているカール・キャスパーは、彼が作るメニューに口を出すオーナーと対立の末店を辞めてしまう。
 今後の身の振り方を考えているカールに、別れた妻はフードトラックを提案、夏休み中の息子とともにキューバサンドウィッチの移動販売を始める。
 口コミで話題になっていくサンドウィッチ、そして疎遠になっていた息子との絆を取り戻していく―


【コメント】

 3月といえば、企業は年度末というだけあって大忙し。ご多分に漏れずこの私めも近年にない多忙な3月を過ごしているわけで、とにかく毎日のように残業残業、ヘタすりゃ土日返上の休日出勤の危険性だってある。休日出勤などしたら映画が観れねーじゃねーか!と、なんとか土日勤務は避けようと毎日頑張っている今日この頃ですが、そんな多忙な中で観たのが本作。ネットでも評判がよさそうだし、小難しくなく気軽に観られそうな内容だったので、劇場に足を運んでみた次第です。

シェフ 三ツ星フードトラック始めました


シェフ 三ツ星フードトラック始めました


 うん、手堅い作りですが楽しめました。そしてなにより腹が減りますね、これ。
 本作は、俳優兼映画プロデューサーでもあるジョン・ファブローによる製作・脚本・監督・主演という言わばワンマン作品ですが、さすが映画プロデューサーだけあって見せ方を心得ているしテンポも良く飽きさせない。
 内容こそ「出来すぎじゃね?」ってくらいご都合主義の王道的展開なドラマではあるものの逆に安心して観られるしツイッターのくだりも面白いけど、なにより画面に登場する数々の食べ物のまあウマそうなこと!ジューシーな肉を使ったキューバサンドウィッチなんか「俺も食いたい!」と思わせるくらい美味しそう。本作は映画云々よりも、登場する多種多様なフードを観てお腹をすかせ、映画鑑賞後には美味しい料理を食べて満足して帰路に着くための作品だと思いますね。
 王道なストーリーや登場キャラの魅力はもちろんですが、本作の主役はやっぱりフード。これほど美味しそうに食べ物を映し出す映画はそうそうありません。ブログを書きながら思い出してたら、また腹が減ってきた・・・

シェフ 三ツ星フードトラック始めました


シェフ 三ツ星フードトラック始めました


 そんなわけで、本作を観る前は絶対にお腹をすかせて鑑賞することをお勧めします。鑑賞後はとにかくガッツリジューシーな肉を食べたくなってしまうことうけあいです。
 あ~ケバブ食いたくなってきた。


【2015年度 Myランキング】(3/15時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 仕事が超多忙で映画鑑賞がままならない。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
  5位:マッハ!無限大 ★★★☆
  6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッドシェフ 三ツ星フードトラック始めました






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余命90分の男 (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



改めて追悼ロビン・ウィリアムズ

★★★

余命90分の男




(2014年/アメリカ/83分/The Angriest Man in Brooklyn)

【 監督 】
フィル・アルデン・ロビンソン

【 出演 】
ロビン・ウィリアムズ
ミラ・クニス
ピーター・ディンクレイジ
ジェームズ・アール・ジョーンズ
メリッサ・レオ




【あらすじ】

 事あるごとに怒りをあらわにするヘンリー・アルトマンは、その性格ゆえに友人はおろか家族にも鼻つまみの状態。それでも本人は意に介さず怒りまくっていた。
 ある日、病院で長時間待たされたあげく、主治医ではないシャロンに診察され、いつもの如くわめき散らすヘンリーだったが、うんざりしたシャロンは思わず“余命は90分”と出まかせを言ってしまう。
 動揺したヘンリーは病院を飛び出し、残された時間で人生をやり直そうと奔走するが―


【コメント】

 昨年の8月にエンタメ界を駆け巡った「ハリウッド俳優ロビン・ウィリアムズの急逝」。いや驚きましたね。なんたって僕が夢中になって映画をむさぼるように観ていた90年代に大活躍していた俳優さんなんですから。
 90年代は『レナードの朝』や『フィッシャー・キング』、『フック』、『ミセス・ダウト』などなど、これぞロビン!といった作品群にあふれ、00年代はストーカー役やサスペンスもので新境地に挑戦してきたものの、近作はあまりパッとした作品がなく、せいぜい『ナイト・ミュージアム』のルーズベルト大統領くらい。それでも、90年代の一連の作品をワクワクしながら観ていた世代にとっては衝撃は大きかったことでしょう。
 本作は、ロビン・ウィリアムズ最期の主演作ということですが、今年初めに「未体験ゾーンの映画たち2015」の中のひとつとしてひっそりと公開された作品ですが、さっそくレンタルの棚に陳列されていたので、追悼の意味も含めてレンタルしてみた次第です。

余命90分の男


余命90分の男


 うん、まさに“笑いと涙”に包まれたハートフルなコメディドラマ、悪くなかったです。
 ロビンの過去作品と比べると非常に地味な映画ではありますが、やっぱりロビンのキャラはクセがあって際立っているし、さすが名優と呼ぶにふさわしい芸達者ぶりを発揮しています。歳を取っても往年のテンションは忘れちゃいない。怒りオヤジとはいえ、どこか滑稽で憎めないキャラがいかにもロビンらしいです。
 ストーリー自体も王道の展開ではありますが、ラストはさりげなく泣かせる展開で、単なるコメディドラマで終わらせないところもグッド。医師役のミラ・クニスも凛々しくてセクシーな女優さんで良い。

余命90分の男


余命90分の男


余命90分の男


 晩年のロビンはパーキンソン病や認知症、鬱病で苦しんでいたようで、本作のような90年代と変わらない姿を演じることができるのに、自ら命を絶ってしまったというのは非常に残念でありませんね。オバマ大統領も追悼の意を表したのを見ると、ロビン・ウィリアムズがいかにハリウッドに影響を与えた俳優であるかが分かると思います。ほんと惜しい俳優さんをなくしてしまいましたね。
 そして僕も改めて名優ロビン・ウィリアムズに追悼の意を表します。現在公開中の『ナイト・ミュージアム エジプト王の秘密』が彼の遺作となりますので、近々観に行ってみようかなと思っている今日この頃です。


【2015年度 Myランキング】(3/20時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 今週も劇場行けなかった。


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
  5位:マッハ!無限大 ★★★☆
  6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:デッドハング ★★
  2位:ジョーカー・ゲーム ★★☆
  3位:96時間 レクイエム ★★☆


<その他ランク外一覧>
シン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッドシェフ 三ツ星フードトラック始めました余命90分の男






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ハネムーン (評価:★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



結局なんだったのか

★★

ハネムーン




(2014年/アメリカ/87分/Honeymoon)

【 監督 】
リー・ジャニアック

【 出演 】
ローズ・レスリー
ハリー・トレッダウェイ




【あらすじ】

 新婚のポールとビーは、都会の喧噪を忘れ湖畔の別荘へハネムーンに旅立つ。
 幸せを噛み締める2人だったが、真夜中にビーが寝室から消え、全裸のまま森ので立ち尽くしているところを発見してから、ビーは異常な行動をし始める。
 ビーに不審を抱いたポールだったが、ビーには衝撃的な真実が隠されていた―


【コメント】

 さて、休日出勤が続き映画館にも行けないクソ忙しい年度末の最中、なんとか映画を観てやろうとTSUTAYAに足を運んでレンタルしてきたのが本作。
 本作は昨年12月にミニシアターでこじんまりと劇場公開された作品でして、僕も一度劇場で予告編を拝見し、ちょっとそそられた記憶があります。劇場で鑑賞しようとも思っていたのですが、早くもレンタル陳列ということでさっそく借りてみた次第です。

ハネムーン


ハネムーン


ハネムーン


 うん、劇場で観なくてよかったです。結局なんだったのか、疑問だけが残るガチでつまらん映画でした。
 登場キャラクター総勢4人、しかもほぼ新婚カップルの2人のみで進行するサスペンスホラーなのですが、とにかくグダグダで退屈な展開の連続。チュッチュカチュッチュカと乳繰り合っていたかと思えば痴話ゲンカが始まり、嫁さんがいきなり股間にナイフを突き刺したかと思えば、股間からニュルニュルとヘンな物体が登場したり、ついには旦那を湖に沈めて謎の黒い影に歩み寄ってジ・エンド。なんだよそれ!意味ワカンネー。
 森で一体何があったのか?嫁さんの股間から出てきた生物は一体なんだったのか?そして、ラストに登場した謎の黒い影は一体なんだったのか?UMAなのか?悪魔なのか?はたまた宇宙人のアブダクションだったのか?退屈な展開が続いた挙句に何もかもか回収されないまま映画が終了するので、僕はフラストレーションが溜まりまくりです!

ハネムーン


ハネムーン


ハネムーン


 いやしかし、これぞ“THE・Z級”を呼ぶにふさわしい作品ともいえますね。全然金も掛けずに脚本も中途半端、監督も力量不足、だけどポスターだけは妙に気合が入っている。分かっちゃいるけどやっぱり気になる、これぞザz級作品の醍醐味ともいえますな。


【2015年度 Myランキング】(3/28時点)

 本作は、本年度のワースト3中1位(暫定)にランクイン。
 ワースト作品が目立つな~


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
  5位:マッハ!無限大 ★★★☆
  6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ハネムーン ★★
  2位:デッドハング ★★
  3位:ジョーカー・ゲーム ★★☆


<その他ランク外一覧>
96時間 レクイエムシン・シティ 復讐の女神神様はバリにいるバンクーバーの朝日激戦 ハート・オブ・ファイトビッグ・アイズREC/レック4 ワールドエンドANNIE アニーAFFLICTED アフリクテッドシェフ 三ツ星フードトラック始めました余命90分の男






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イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 (評価:★★★)

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2015』の掲載にあたって」



今の自分はこの人のおかげ

★★★

イミテーション・ゲーム




(2014年/イギリス・アメリカ/115分/The Imitation Game)

【 監督 】
モルテン・ティルドゥム

【 出演 】
ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
マシュー・グード
マーク・ストロング
チャールズ・ダンス
アレン・リーチ
マシュー・ビアード
ロリー・キニア
ジャック・バノン
タペンス・ミドルトン




【あらすじ】

 イギリスがドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が開戦された1939年。
 27歳の天才数学者アラン・チューリングは、ドイツ誇る解読不能の暗号“エニグマ”に挑むため、精鋭を集めた解読チームに入る。
 チューリングは、仲間を尻目に一人で解読マシンを作り始め、最初は仲間に反感を買ってしまうが、ジョーン・クラークの傘下をきっかけに次第に仲間意識が芽生えていく。
 ついに、チューリングが作ったマシンでエニグマ解読が成功するが、チューリングは意外な行動に出る。そして、チューリングの人生は思わぬ方向へ進んでいく―


【コメント】

 再三言っていますが年度末、仕事でパソコンに向かいっきりのクソ忙しい時期、肩こりと頭痛と眼精疲労に悩まされつつもなんとか劇場に足を運び鑑賞したのが本作。仕事で目を酷使してんのに映画なんか観るなよというアドバイスはこの際無視するとして、以前から評判のよさげ立った本作をチョイスして観に行った次第です。
 今ノリにノっているベネディクト・カンバーバッチ主演作なわけですが、僕としては作品の内容に心惹かれて観てみたわけです。

イミテーション・ゲーム


イミテーション・ゲーム


イミテーション・ゲーム


 いや、面白かった。“コンピュータの誕生”ともいうべき作品、今の自分はあなたのおかげです。
 まあ直接的に感謝すべきなのはWindowsを開発したビル・ゲイツですし、コンピュータの誕生にもいろいろと諸説はあるんでしょうが、今の僕がこうしてシステム系の仕事にありつけているのも、主人公アラン・チューリングが苦心惨憺して構築したマシンが起源だったのかと思うと頭が下がる思いです。
 僕は本作を戦時中のスパイサスペンスものかと思っていたのですが、変人の数学者が人類の新たなる頭脳とも言うべきコンピュータを世に登場させるドラマだったんですね。でも、決してそのコンピュータが世に知られて大金持ちになっちゃったといったサクセスなものではなく、戦後同性愛というだけで罪に問われ41歳という若くして死ぬまで日の目を見ることなく哀しい人生を辿る。しかし近年、結果的に“コンピュータの祖”として再評価されたわけです。天才というのも決して幸せな人生ではないですな。

イミテーション・ゲーム


イミテーション・ゲーム


イミテーション・ゲーム


 個人的には、ベネディクト・カンバーバッチよりもキーラ・ナイトレイの天真爛漫な美しさに魅了されましたけどね。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにも出てましたけど、この女優さんは改めて美しいですな。
 そんなわけで、英国政府も認めたコンピュータの祖・アラン・チューリングに改めて敬意を表するとともに、コンピュータというものを仕事の糧にしてしまったが故にさらに忙しくなってしまった現状をなんとか打破できないものかと思案している今日この頃であります。


【2015年度 Myランキング】(3/29時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 パッとしないな~


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:フォックスキャッチャー ★★★★
  2位:プリデスティネーション ★★★★
  3位:アメリカン・スナイパー ★★★☆
  4位:ソロモンの偽証 前篇・事件 ★★★☆
  5位:マッハ!無限大 ★★★☆
  6位:ミュータント・タートルズ ★★★☆
  7位:
  8位:
  9位:
 10位:
  次点:
      
     



(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:ハネムーン ★★
  2位:デッドハング ★★
  3位:ジョーカー・ゲーム ★★☆


<その他ランク外一覧>
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