「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
前作より地味
★★★
(2014年/アメリカ/103分/Sin City:A Dame to Kill For)
【 監督 】
ロバート・ロドリゲス
フランク・ミラー
【 出演 】
ミッキー・ローク
ジェシカ・アルバ
ジョシュ・ブローリン
ジョセフ・ゴードン=レビット
ロザリオ・ドーソン
ブルース・ウィリス
エバ・グリーン
パワーズ・ブース
デニス・ヘイスバート
レイ・リオッタ
ジェイミー・キング
クリストファー・ロイド
ジェイミー・チャン
ジェレミー・ピベン
クリストファー・メローニ
ジュノー・テンプル
ステイシー・キーチ
ジュリア・ガーナー
ニック・スタール
レディー・ガガ
【あらすじ】
闇に包まれた街シン・シティ。
場末のストリップバーダンサー、ナンシーは、愛するハーティガン刑事を殺した街の支配者ロアーク上院議員への復讐を誓い、その機会を狙っていた。心優しきマーヴは、そんなナンシーを見守り続けていた。
ある日、ロアークの前に若きギャンブラー、ジョニーが現れポーカーでロアークに大勝ち、報復として仕返しに黄金の指を叩き潰される。一方、
悪女エヴァは、かつて恋人だった私立探偵ドワイトを大富豪の夫殺しに利用しようとしドワイトの復讐劇が始まる―
【コメント】
さて新春2発目の鑑賞である本作、これもすでに前々から決めていたものであります。
なんたって、2005年に公開された奇才ロバート・ロドリゲスとフランク・ミラー監督による『シン・シティ』9年ぶりの続編とあって、楽しみにしていたわけなんです。あの、グラフィックノベルをモロに実写化したあの映像とクライムサスペンスとの融合がすごくマッチしていて面白かったので、いささかインターバールが空き過ぎなのでは?という一抹の不安がありつつも、同じ監督が続投するのならば外すことは無かろうと劇場に足を運んだ次第です。
うん、前作のテイストはバッチリ生かされていて悪くなかったです。明らかにパワーダウンしていますが。
本作の見どころであるグラフィックノベル風の映像美は健在ですし、登場するキャラも個性的で観てて飽きはきません。ミッキー・ローク演じるマーヴも相変わらず心優しき大男といういい味をだしていますし、エヴァの悪女ぶりもなかなか。でもやっぱり、あのモノクロ時々カラーな映像は見ごたえありますよね。あれだけで「これぞシン・シティ!」という気分になれます。
しかしながら、ストーリー的にはいささか地味な感じがしたのが残念です。本筋は、ナンシーVSロアークがハイライトなわけですが、映画の中盤はずっと悪女エヴァへの復讐物語で、むしろそっちのほうが本作を持ってっちゃったんじゃないかと思うくらい尺を取っちゃってます。ナンシーVSロアークは前後のおまけ的なものになっちゃってて散漫になってたかな~と。せっかく前作とつながる話だったのに、隅に追いやられた感があります。
若きギャンブラーの話も悪くはなかったんですが、全体的にキャラが薄いですよね。前作はもっと強烈なキャラが交錯してたんですが。
ちなみに本作は3Dで鑑賞したんですが、ほとんど3Dが生かされていなかったのももったいなかったですね。グラフィックノベル風はあまり効果が得られなかったんでしょうかね。
そんなわけで、前作よりちょいと地味になっちゃった本作ですが、パート3があるのかどうかは定かではありません。フランク・ミラーの気分次第といったところでしょうか。あるならば、あまりインターバルを空けずに作ってほしいですね。
【2015年度 Myランキング】(1/11時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
早く暖かくならないかな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
1位:96時間 レクイエム ★★☆
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
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