「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

【 監督 】
セバスチャン・グティエレス
キアラン・ハインズ
カーラ・グギーノ
マシュー・ビアード
ディラン・ベイカー
【あらすじ】
天才生物学者ヘンリーは、ひと目惚れした女性エリザベスを花嫁に迎え、郊外の豪邸で一緒に暮らし始める。
ある日エリザベスは、絶対に入ってはいけないと言われていた部屋に入ってしまうが、そこには自分と全く同じ姿をした人間が、液体に漬けられ保管されていた。エリザベスは5番目のクローンであり、ヘンリーの欲望を満たすための存在であったことを知る。
真実を知ったエリザベスは、邸宅を抜け出そうと計画するが、その先には更なる真実が待ち受けていた―
【コメント】
さて、今回も「未体験ゾーンの映画たち2019」公開作品より、新たにDVD化された一本をレンタル。
まったくのノーマーク映画なわけですが、パッケージを見る限り、なかなかそそられる内容だったので、さっそく手に取ってみた次第です。
(C)2018 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 12 LIMITED
ほほう、これはなかなかに面白い一品でしたよ。2016年に鑑賞したSFスリラー『エクス・マキナ』のテイストがかなり感じられる、『エクス・マキナ』の亜種ともとらえられる作品でしたね。
本作の芯としてあるのは、“クローン人間”。クローン人間が登場した時、それはひとりの人間として扱うべきか否か、というクローン人間の存在の是非を問うもの。見た目も行動も普通の人間そのまんまのクローン人間に対し、記憶に障害があるから実験失敗として殺処分する、自分の慰みものにする、といったぞんざいな扱いをしてもいいものか。クローンが可能となった現在、実験で生まれた生命体を、あくまで実験の成果物として扱ってもいいのか、命あるものとして扱うべきか、といったセンシティブなテーマを描きたかったんじゃないかと思います。
とはいえ、正直『エクス・マキナ』ほどの哲学的・思考実験的なものは感じられなかったですけどね、それでも鑑賞後はなかなか考えさせられる作品だったと思います。お金が全然かかってない低予算な分、アイデアとテーマの深みで勝負といったところでしょうかね。
(C)2018 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 12 LIMITED
そんなわけで、B級とはいえ「未体験ゾーンの映画たち2019」一覧の中ではなかなかにイケてるSFスリラー映画だったと思います。こういう掘り出し物ががあるからB級映画鑑賞はやめられないのです。
【2019年度 Myランキング】(4/6時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
新年度始まったぜ!
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:運び屋 ★★★★
2位:翔んで埼玉 ★★★★
4位:七つの会議 ★★★☆
7位:グリーンブック ★★★☆
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:ミスター・ガラス ★★☆
<その他ランク外一覧>
蜘蛛の巣を払う女サスペリア劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェルTHE GUILTY ギルティキャプテン・マーベルバンブルビーANON アノンダーク・スクールエリザベス∞エクスペリメント
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