「大脱出2」 ★★★～魅力大きく半減

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2019』の掲載にあたって」

魅力大きく半減★★★

（2018年／アメリカ・中国／97分／Escape Plan 2: Hades） 【　監督　】スティーブン・C・ミラー【　出演　】シルベスター・スタローン
デイブ・バウティスタ
ホアン・シャオミン
ジェイミー・キング
ジェシー・メトカーフ
ウェス・チャサム
リディア・ハル
タイタス・ウェリバー
カーティス・“50セント”・ジャクソン

【あらすじ】

　刑務所セキュリティ専門家で脱獄のプロのブレスリンは、警備会社を新設し第一線からは身を引いていた。

　ある日、従兄弟の警備にあたっていたスタッフの一人シューが姿を消す。シューは最強のセキュリティを誇る刑務所“ハデス”に勾留されていることがわかる。

　ブレスリンから得た知識を駆使し、難攻不落のハデスからの脱獄を試みるシュー。一方、ブレスリンはシューを助け出すため、かつての友人デローサと共にハデスに乗り込む。

【コメント】

　さて、久々の楽しい楽しい三連休。すぐれない天候ながらも楽しまなくては損だと、さっそく連休中に鑑賞する映画をTSUTAYAで物色したところ、これしかねーだろと手に取ったのが本作。

　本作は皆さんお馴染み、スライ兄貴ことシルベスター・スタローンとシュワちゃんのW主演で話題になった2013年『大脱出』待望の続編。しかしながら、今回はスライ＆シュワのW主演とはならず、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のドラックスで名を上げたデイヴ・バウディスタとの共演ということで、いささか目玉に欠けたキャスティングだったこともあり、劇場での鑑賞はスルー。公開館数のえらい少なかったしね。

　今回めでたくレンタル陳列ということで、どんなもんかと鑑賞してみた次第です。

　ふむ、なるほど。ずいぶんとこじんまりした続編になってしまいましたな。B級モノと割り切って観れば、さほど悪くはありませんが、前作のスライ＆シュワというビッグタッグがなくなって魅力が大きく半減してしまいましたな。バウティスタもポスト・ドウェイン・ジョンソン的な位置付けなので悪くはないんですが、前作のシュワちゃんにとって代わるにはまだまだ存在感が薄いというのが率直な印象です。

　というか本作、主役はほぼシュー役のホアン・シャオミンじゃね？これは中国資本が投入されているからだろうか、チャイニーズ系が多数出演しているし、スライ兄貴とバウティスタが前半なかなかアクションしてくれなくて、むしろほぼ脇役に近い。後半やっとスライ兄貴もハデスに入獄するのでそれなりに活躍しますけどね、正直、見せ所はクライマックスくらいなもんで、本当にスタローン主演なのか？という気持ちで観てましたね。まあスライ兄貴もいい歳なので、若くて動ける役者に華を添えてあげたのかもしれませんが。